【beatmania IIDX】脱力して押すとはどういうことか考えてみよう。

こんにちは。ジョルノと申します。ジョバーナではありません。

 

今回はBPLの感想記事ではございません。

最近割と真剣に地力上げを頑張っているんですけど、その中で得た知見をまとめてみたいと思って書いてみました。私自身の解釈を述べることで、誰かに「この部分は同意だな」とか「ここはこう思うけどな」といった意見をお聞かせ願えれば幸いです。

 

 

はじめに

beatmania IIDXというゲームはとにかく難易度の裾野が広く、最難関に位置するような曲たちは果たして人間にやらせる気があるのか?というレベルで難しいです。秒間35ノーツも叩かせたり、プロのDJが演奏しているスクラッチをそのまんま再現させたり。。。

皆伝4曲目、最後の門番として立ちはだかる「冥」のジャンル名は「HUMAN SEQUENCER」。もはや機械(シーケンサー)レベルの処理を求められるのです。

 

そしてこんなにも難しく、密度も濃い、となると力いっぱいに鍵盤を叩いていたら曲のリズムに間に合わせることができません。そこでよく言及されるのが『脱力して押そう』というアドバイスです。

 

しかし脱力、とはどういうことか。これを言語化するのは非常に難しく、自分の言葉で解釈して体に落とし込んでいくのは大変な作業だと思っています。皆様の助けが必要です。「脱力」ってどういうことだろうという個々人の捉え方を私にも教えて頂けると、とても助かりますし、自分の解釈をよりしっかりと形作るきっかけにもなると思います。その議論をしたいがためにこの記事を書きました。

 

私自身、腱鞘炎になったことをきっかけに運指を大幅に見直し、少しは改善されたのかなと思いますが、まだまだ発展途上であると思います。

項目『筆者の来歴』の部分には運指を改善するプロセスを時系列順に述べております。自分自身を振り返る意味で書いていますので、正直言って興味ないわと言う方が大半だと思います。

なので、項目『筆者の解釈』の部分に、鍵盤の押し方全般についての今の解釈を申し上げます。こちらを重点的に読んでいただけると嬉しいです。

 

筆者の来歴

まずは筆者の来歴について紹介させていただきます。なぜわざわざこんなことをするかと言うと、筆者の運指の変化について順を追って説明させていただきたいからです。

 

少しだけ自己紹介をさせて頂くと、筆者は現在、皆伝・未難4・アリーナはA1とA2を行ったり来たり、といった感じのスペックです。総合BPIは30程度、☆12のAAAは400曲いかないぐらい。得意譜面は中速(bpm150前後)とズレハネ譜面に縦連・苦手譜面はスクラッチ全般と超高密度譜面です。

 

運指については初心者の頃からいわゆる親スリ運指で、ここ1年ぐらいで1048式もある程度は使えるようになりました。

 

では、皆伝合格直後から現在に至るまでの数本のプレー動画を交えながら、どのように改善を行っていったか紹介させていただきます。

 

①皆伝初合格(2021/1/30)

皆伝初合格時の穴冥。やはりウイニングランは格別です。

数本の動画を交えながら、、、と言いつついきなり画像で申し訳ございません。しかも旧筐体。

このころはまだ田舎に住んでました。バスは一日何本か来る。

皆伝の目安としてバドマニ・クエル・天空などのハードクリアを挙げる方が多いですが、絶対に癖をつけたくなかったのと、低速がド下手で対策する気もなかったことから、もう少し難しめの譜面にもハードを付けたうえで受験しました。

具体的には嘆きの樹。これにハードが付いた数日後皆伝に合格。なので、私的には嘆きハードで皆伝GOサイン、という基準を推したいのです。

 

②低速が信じられないぐらい下手なEMERALDAS 2021/5/6

 

youtu.be

 

このあたりでライトニングモデルが生活圏内に存在する場所に引っ越しました。なんてぬるぬる動くんだ、なんか画面が綺麗すぎて逆に気持ち悪いぞ!とか思っていました。

 

ビックリするぐらい低速が下手です。けど後半謎にコンボがつながっていますね。

まあ、ともかくこれが私のプレースタイルだったわけです。運指がバタバタしてて余裕なさそうだし、指が伸びきって力が入っている感じがします。

 

曲が終わった後に遊ぶ癖は今も健在。

 

③neu 2022/1/20

youtu.be

 

だいぶ月日が空きましたね。半年ぐらいギタドラにお熱でした。キャストアワーが始まったぐらいからまた弐寺に復帰し、「塩ばななジョルノ」というハンドルネームを使い始めました。ジョジョ5部については、また今度語りましょう。

 

弐寺に復帰した理由ですが、BPL2021の最後の方の試合を見て、「あまりに面白すぎる、俺もこんなプレーしてみたい!」と感じたことが要因として一番大きいところでしょう。なかでもSEIRYU選手のプレーが好きでしたので、少しずつ真似し始めました。

まずは、SEIRYU選手の手元を見て気付いた点である、小指に鍵盤が降ってきていないときは手を開く、ということを意識して変えてみました。4鍵5鍵あたりに鍵盤が降ってきているときは小指を7鍵から離し、伸ばしてみる。そうすると、これまで手首が親指から小指に向かって下がるように斜めになっていたのが、多少まっすぐになりました。(手の甲の向きが斜め45度ぐらいになっていたのが、多少天井方向に向くようになったということです。)

 

これを意識することで、親指+それ以外の4本、みたいな形でこれまで鍵盤を捌いていたのが、小指+それ以外の4本みたいな分け方もできるようになった、のかな、、?指の独立性が上がった感じはします。

それと、鍵盤を押していないときに注目したのは良い着眼点だったと思います。ほかの指が動いていても待機状態で楽に構えている指が存在する、これが脱力の第一歩なのかもしれません。

 

当時の押し方を再現。実際やってみるとわかると思うんですが、なんか右手が苦しいです。よくこれで物量捌いてましたね。あ、あと汚くてごめん♡。

 

④Verflcht(L)初ハード 2022/8/9

youtu.be

 

これまた半年ぐらい空きましたね。この半年間は☆12のAAA狙いをやりまくってました。スコアを狙うのが楽しくって楽しくってたまらない、と言う感じで夢中になってビートマニアやってました。

 

この動画を撮る少し前に親指すりすりに限界を感じ、1048式を使えるようにしよう!と決意しました。ですが、今まで何年も使ってきた運指を変えるのは早々簡単なことではありません。密度が薄いところだけでも頑張ろう。そんな魂胆が見られます。

 

右手についてですが、小指と鍵盤の接地面を指紋がある部分に変更しました。これまで小指の側面をべちゃっとつける形で押していたのですが、さすがに腕が痛くなるのと、高密度が押しづらすぎるということで若干指を立てました。

しかし、指を立てたとはいえまだ不十分。全体的に鍵盤と触れている部分が指の腹になっていてしんどそうです。bpm180なので無理やり力で押しに行ってもなんとかなるのですが、200を超えるとこの押し方では厳しいものがありました。

 

小指の接地面が少し変わりました。これにより寝ていた手首がさらに起きるように。ですが、かなり力が入っています。

⑤GENE 2022/11/15

youtu.be

 

バージョンはレジデントへ。

 

1048式を習得していく中で、「密度薄いところは2鍵に左人差し指と中指置いておけば、べちゃ押しにも1048式にも移行しやすいぞ!」と体が勝手に覚えてしまいました。これが良いのか悪いのか、いまだに癖が抜けないので判断しかねますが、一点だけ絶対的な利点があります。

それは左手の待機状態が手を開いた形でなく、卵を持っている時の手のような形になったところです。親指とそれ以外の4本で軽~くわっかを作るようにする。皿が降って来た時だけ手を広げる。この2点を意識したことで、かなり楽に鍵盤を押せるようになりましたし、脱力の感覚を掴みやすくなりました。

 

左手の待機状態を変えました。手の大きさ的に手首もできるのですが、譜面を見る際の視線が斜めになってしまうので極力小指で取っています。練習する意思はあります。

 

右手は、鍵盤と指との接地面が全体的に指先寄りになりましたね。左手の力が抜ければ自ずと右手の力も抜けてくる。待機状態は若干指を丸めた形になりました。とはいえ、やはり小指回りがバタバタしています。4鍵6鍵のトリルなどはすごくきれいに押せているのですが、7鍵が絡むと途端に忙しそうです。

人差し指、中指の2本は曲げた状態で鍵盤を押していますが、小指はピンと伸びた状態で待機し、そのまま押していることがお分かりいただけると思います。この動き、実は親指にもかなり負担がかかっていたみたいです。年が明け、季節は廻り、春に。プライベートの話になりますが、年末年始(繁忙期)の忙しさを超えて心に少し余裕ができました。やる気満々でビートマニアに臨んだ筆者の右手親指の付け根に痛みが走ります。腱鞘炎でした。

 

⑥腱鞘炎を超えて 現在

youtu.be

youtu.be

 

たまたまですが、neuとファーダリの動画を撮っていましたので、その2本を貼っておきます。まだまだ力みまくってますが、ましになったと思いませんか?

 

腱鞘炎は完治するものではありません。高負荷の動きを加えるとまた痛みが生じるでしょう。無理をするとばね指やジストニアを併発し、ビートマニアを続けられなくなるかもしれない。それだけは嫌でした。

 

毎日ロキソニン軟膏だけは忘れず塗って、サポーターを付けたうえで単発から丁寧に運指の矯正を行いました。特に右手小指。どんなbpm、どんな密度でも爪の音がカチャカチャとなるぐらい立てる、そして第二関節で指を曲げる、この2点を体に染みつくまでやり続けました。

そうするとかなり脱力しやすくなりましたし、指の力で押しに行くのではなく手首のスナップで押すということがわかってきた感じがします。まだたまに親指の付け根が痛くなることはありますけど、以前のように痛みが数日続くということはまず無くなりました。矯正成功です。

 

結果論ではあるんですけど、腱鞘炎になったことで単発の面白さに気付き、新たな武器を発掘できました。これまでアリーナで☆12以外を投げられるとほぼ100%自動的に4位確定、とあまりに単発を光らせる力が弱かったのですが、練習すれば上手くなるものですね。今は逆に☆10とか投げることがあります。

 

だいぶ押し方が綺麗になったと思っています。もっともっと上手くなりたい。

 

 

 

筆者の解釈

結論です。「はじめに」の項目で概要を、「筆者の来歴」の項目で、発展途上ながら筆者の運指が改善されたプロセスを述べました。

 

脱力したフォームを作るためには指から肩にかけて4つのパーツに分け、考えていくのが良いのかなと思います。それぞれ、①指 ②手首 ③肘 ④肩 に分けられるかな。

 

①指

・伸ばしすぎるのも握りすぎるのも負担が大きい。だらーんと腕を垂らしたときの少し曲がった状態で押せると楽。(レゴブロック人形の手のような感じ)

 

こんな感じに親指とその他の指に分かれてだらーんと力が抜けた状態で叩くと、正しいかはさておき楽です。

 

・指と鍵盤の接触面を広くしすぎない。bpmが上がるほど狭くなるイメージで。

・指と鍵盤の接触時間を長くしすぎない。bpmが上がるほど短くなるイメージで。

・~bpm150ぐらいの譜面であれば、第三関節(指の付け根)から打鍵の直前に少し振り上げ、打鍵の瞬間にすとんと落とすことで、鍵盤にインパクトを与えるようにすると光る気がする。(※これでいいのか悪いのか自分でもよくわかっていない。負担も大きくばね指になるかもしれないので、密度が上がると控えたほうがいいかも)

・~bpm180までは指先で押す。(爪と鍵盤がぶつからない程度)

・bpm200~は少し手を丸め爪先で押す。(机でたたいてみると爪と机がぶつかったカチャカチャと音がなるぐらい指を立てる)

・bpm200~の16分や、ジャリジャリ譜面は第二関節で鍵盤を最小限の力で押し込むようにすると楽。(筆者はここが発展途上。たぶんこれを実施できるようになるともっと良くなるのではと思う)

 

②手首

・筐体とひっつくぐらい手首を寝かせて押さない!

・筐体とひっつくぐらい手首を寝かせて押さない!!

・筐体とひっつくぐらい手首を寝かせて押すのは絶対にやめたほうがいい!!!

・上記の押し方は指だけで押せて実にスマートな印象を受ける押し方だが、親指の付け根が腱鞘炎になり後悔することになる。

ホームポジションでは親指側から小指側まで極力水平になるように構える。小指側に倒れた状態や、親指側に倒れた状態はどちらにせよ親指付け根の腱鞘炎を招く。(体験談)

・bpm150前後は手首の力を完全に抜く。逆に高速曲(Bpm200 over)は位置を固定するために必要な力のみ入れる。

・横から見たとき、肘から手首・手首から指までの傾きが変わるようにする。この傾きがあまり変わっておらず、肘から指まで一直線になっている場合は、手首に力が入っており、腕ごと鍵盤を押している。

・~bpm180ぐらいまでは手首のスナップを利かせて押す。肘と手首の2つの自由度があるイメージ。

・bpm180~の高密度やbpm200~の譜面はスナップさせる余裕がないため、指の第二関節で鍵盤を最小限の力で押し込むようにする。このときの自由度は指一本につき一つ。手首は動かさない。

・この際、上腕の筋肉を肘と手首の固定に使うと指への負担が減らせる。255のS乱など高速ガチ押しで鍛えると安定感が増す。

・高bpmの片手トリルなど指の独立性の問題で厳しい配置が来たときは手首の回転を使う。小指側に手首を倒す、親指側に手首を倒す、、、と繰り返すと力を入れて無理やりトリルを光らせることができる。(本当にこれでいいのかわからない)

↑ドアノブをひねるときのような動きです。ギターのピッキングと同じです。あるいは手首ドリルと言い換えてもいいでしょう。うまく使えた例を貼っておきます。

youtu.be

 

③肘

・脇を開きすぎるとインパクトが鍵盤に伝わりにくくなるため、無駄にスタミナを消費する。

・ガチ押し・連打は肘周りの筋肉を使う。手首から肘にかけての外側をメインに、上腕内側の筋肉をその補佐に使うイメージ。指には力を入れず、腕で押しに行く。

 

④肩

・なにがなんでも力を抜く。位置を下げる。段位認定・クリアランプ更新・事故べ更新中など緊張する場面では肩に力が入りやすい。力が入ると自然と肩が上がる。下げるためには息を吐きだせばOK。緊張しがちな人はプレー前に深呼吸をしよう。

 

こんな感じでしょうか。

筆者の場合は主に手首、小指に問題を抱えていたので、腱鞘炎になったんだと思います。今後は指についても改善を重ねていきたいと思っているところです。

 

「ここは参考になった!」とか「ここはなんか違う気がする」とかご意見ご感想ありましたら是非にお願いします。

【BPLS3】beatmania iidx レギュラーステージ第5節 感想

こんにちは。ジョルノと申します。ジョバーナではありません。

 

第5節を終え、IIDX部門のBPLを見られるのもあと4週5回、となりました。早かったなぁこの3カ月。。。

 

いよいよ進退が直接決まる頃合いとなりました。すでにWリーグはレジャーランドの敗退が決定しており、BリーグもTradzかGiGOのどちらかが脱落することが決まっています。贅沢な意見かもしれませんが、GiGOもTradzも落ちてほしくないですねェ......

 

 

第4節までを振り返って

第4節までの結果。大将戦ではレベル12が選べるようになり、地力の高いプレーヤーによる超絶技巧が多く見られた。

 

BリーグはSNTが2勝目を挙げたことにより首位圏内に順位を押し上げています。ちょうど今節は1位のAPINA VRAMeSとの直接対決があり、その結果次第では逆転となります。KKM*の活躍によりTradzはポストシーズンの出場権内である3位に浮上。今節にGiGOとの直接対決を控えており、勝利すれば出場権が確定となります。

 

Wリーグ。こちらはGAME PANICに対しSILKHATが勝利を収めたこと、また、ROUND1が3勝目を挙げたことで勝ち点9で上位2チームが並ぶことに。第4節終了時点ではSILKが獲得ポイントの差で僅かに優位を取り1位、ROUND1が2位に付けています。次いで3位がGAMEPANIC、4位は進出がかなり危ぶまれているLEISURE LANDという並び。偶然ですがWリーグBリーグと同様、1位と2位・3位と4位の対決となっており4戦すべてが重要度の高い試合となっています。

 

各チーム残すは2戦。進退やポストシーズンの相手が決定する局面です。見る側も覚悟を決めて臨んで参りましょう。

 

第5試合 SILK HAT vs ROUND1

 

Wリーグの覇者を決める天王山。SILKは大将SEIRYUを2連投。前節と同じくLICHT+SEIRYUの超高火力編成で昨年王者ROUND1に挑む。対するROUND1はU*TAKAから繋いだバトンをKUREI・NAGACHの2人で受け継ぐ形に。ここで勝てば1位は目前。両チーム気合の入った一戦で緊迫の第5節が開幕する。

 

先鋒戦、U*TAKA選手としては初のレベル8~10での出場となりました。対するSILKはジャイアント・キリングで一気に注目度を上げたKIDO.選手が出場。厳しい相手との連戦ですがここでも結果を出すことができるかに注目です。

先攻はSILK HAT。KIDO.選手は絶妙なハネフレーズと8分音符の同時押しが特徴の「Clank it」で勝負に来ました。立ち上がりではわずかながらKIDO.選手がリード。しかしU*TAKA選手も追い上げます。中盤までにわずか点差を1点差にまで詰める。そして中盤、ブレイクから16分音符のトリルへと流れていく地点でついにU*TAKA選手がKIDO.選手を捉えた!点差は0。

まだまだ続く同時押しとズレハネのコンボ。U*TAKAが前に出ればすかさずKIDO.が前へ!限界ギリギリの緊張感の中KIDO.選手がわずか一歩だけ前を先行する。この一点差が遠い!このまま守り切るか、、、?と思った瞬間、再び同点。勝負は最後のスクラッチ+同時押しに委ねられる。しかしここでまた追い抜かすKIDO.!!!!

絶叫必死の先鋒戦1曲目、再びKIDO.選手がジャイアントキリングでU*TAKA選手の連勝記録を止めることとなりました。快挙!その一言に尽きます。

 

勝利の舞踊るKIDO.選手。躍動感あふれる写真になっちゃった。ごめんね。

 

続く2曲目。U*TAKA選手は32分音符トリルが特徴の「SCORE」を選曲。オプションは正規。そしてこの曲はかなり仕上げてきた模様、トリルが降ってくる度に点差をじわじわと伸ばしていき、最終的には38点差で勝利。MAX-15と一本取られてもなお揺るがない、王者のメンタルの強さがよくわかる内容でしたね。

 

中堅戦。SILKからはここまで無敗のLICHTが登場。今節も勝ってその連勝記録を伸ばしたいところだがROUND1側からストラテジー。自選曲が「Farewell to Marrakech」へ。う~んこれは、、、ナガチャンドンマイ。。。

 

祈るナガチャン

崩れ落ちるナガチャン

 

LICHT選手といえば高速ズレ譜面。専売特許と言っても差し支えないほどこの分野でピカ1の実力を誇ります。そして、☆11のズレ譜面と言えばマラケシュ、あるいは明鏡止水。この曲はそのぐらいの認知のされ方をしている楽曲なんです。NAGACH選手も過去の非公式大会で「Happy Wedding」などの超絶癖強ズレ譜面を投げてポイントを獲得するなどの実績があり、ズレ譜面への対抗力の高さは伺えますが、しかし相手が相手。ランダムセレクトが決まった瞬間のNAGACH選手のリアクションを見ればその絶望感が伺えることでしょう。

 

しかし次の瞬間には彼らしいパフォーマンスに戻っていました。会場にいる誰よりも楽しんで勝負に臨む。自分で自分の気持ちを乗せるのが上手い、という良い特性が彼のプレーにも影響しているのかもしれませんね。

序盤から弦楽器の音に合わせたジャララッというフレーズが降り続きます。立ち上がりではLICHT選手優位に。イントロ時点で既に15点の差を作ります。やはり上手い。譜面オプションに関してはLICHT選手がMIRROR、NAGACH選手がRANDOM。正規orミラーが非常に安定させやすく、ハイスコアも狙いやすい譜面なので基本はこのどちらかを選ぶのが王道です。が、NAGACH選手は実質的にRANDOMを選ばされた、選ばざるを得なかったというところでしょう。LICHT選手と同じ譜面で勝負するのはどうにもしんどいとの判断ですね。

ブレイク明け。スネアドラムに合わせた高速トリルではLICHT選手が30点ほどのリード。勝負あったなと思った瞬間でした。スクラッチの絡んだ同時押しでNAGACH選手が点差を縮め、直後のトリルで一気に抜き去るという展開に。最終的には10点リードでNAGACH選手が勝利となりました。彼の本番強さが大いに発揮された試合でしたね。

 

叫ぶナガチャン

 

続く2曲目は「AFRO KNUCKLE」。サンバのリズムに合わせた三連符同時押しが頻発する楽曲で、事故が起きやすいため本番で選ぶにはなかなか勇気の要る一曲です。最序盤、いきなりその三連符同時押しが来ますが、ここではLICHT選手が安定して捌ききる。しかし、それ以外の部分ではNAGACH選手の精度が勝っていた模様、イントロはわずか3点差ながらNAGACH選手のリードとなりました。

しかしすぐに抜き返すLICHT選手。ベースソロの時点ではLICHT選手のリードに変わります。直後のジャラっとしたフレーズは両者完璧にこなして点差が縮まらない。いやいや2人とも光りすぎ!と思っているとまた連打がやってきます。

タタタタン・タタタタン・タタタタタタタン。他の箇所よりも長い連打でなおかつスクラッチもしつこく絡んでくるのでとてつもなく緊張感のあるフレーズです。そしてここで再びNAGACHリード、1点差で後半へ。

後半もbpm145のゆったりとしたサンバフレーズに3連符縦連が絡む展開。ここでプレー画面に注目してみると、NAGACH選手は譜面と一緒にゴーストスコアとして対戦相手との点差が常に見えている状態でプレーしています。つまり、とてつもない僅差でLICHT選手が詰めてきていることはわかっているのに関わらず、一点も落とさないNAGACH!とてつもない精度でLICHT選手に黄グレが出るたびに点差を離していきます。尋常じゃない精神力だ。。。

勝負の行方は最終盤、「タタタタタタンタン」のリズムで来る縦連打に委ねられることに。点差は7点差、十分ひっくり返り得る点差です。しかし、ここでも事故を起こさないNAGACH選手。「勝負師」という二つ名にふさわしいタフな精神力を見せつけて勝利しました。

ウォ~......心臓がなくなる。こんなにも事故を誘発しやすいフレーズが何度も何度も来るのに二人とも上手すぎてとんでもなく拮抗した試合展開に。見てる分には、、、最高に楽しいです。

 

ベンチで見栄を切る勝負師ナガチャン

 

ROUND1リードで大将戦に。NAGACH選手の活躍によりKUREI選手は自選を守ればチームを勝利に導ける、という状況になっています。しかし相手はあのSEIRYU選手。そしてSILK HATは次戦のLEISURE LANDにはファーストでストラテジーを切っているため、ここでカードを使わない、という選択は考えにくいです。

1曲目、SEIRYU選手の自選は「Override(L)」。2000ノーツを超える超物量譜面にしつこくスクラッチが絡みついてくる、一言で言うと"激重譜面"です。まさにSEIRYU選手のフィールド。譜面も大人しく静かに幕開けですが、優しいのはこの5秒ほど。すぐに二重階段・二重トリル、と密度がグイっと上がって激しいフレーズに変わります。ここでSEIRYU選手がわずかに5点のリード。

オプションはSEIRYU正規、KUREIミラー。両者1P側のプレーヤーなので大きく譜面が変わることはありません。序盤を終えるとリズムのわかりやすいメロディーに合わせてノーツが降ってきます。しかしここの配置が少し意地悪で線対称に同時押しが降ってきます。指の形を考えるとかなり押しにくいはずなんですが、、、両者びくともしませんね。両者ほぼ横並び、僅かな差しかない状態でブレイクへ。

そしてここがブレイクと言いつつなんだかんだノーツたっぷり。お互い譲らずシーソーゲームとなります。KUREI選手がリードを持っていた時間もありましたがブレイクの抜け、高密度の二重階段ではSEIRYU選手に分があったか、ここで再びSEIRYUリードに変わり後半に突入です。

後半戦。前半よりもさらに勢いを増して大量のノーツが降ってきます。しかもスクラッチ絡みがより激しくなるため拾い切るには高い地力が要求される地帯となっています。ここからはSEIRYU選手がどんどんと引き離していく展開かな、と思ってましたが、KUREI選手、全く引き離されません。

いやいや、、、この曲2204ノーツもあるんですよ?今や500曲もある☆12の中でもかなり上位に位置する密度を誇る楽曲なんですけども。なぜ点差がつかない???しかも若干KUREI選手がリードを保ってますね。?????。

そして終盤、スクラッチ絡みのフレーズを生かして逆にリードを作るKUREI選手。一気に点差を20以上に広げるとそのまま差を縮めることなく駆け抜けて行きました。おいおいおい、、、まじかよ!

ROUND1ファンにとっては歓喜の鉄人復活。そして他のチームのファンにとっては悪夢の鉄人復活。シーズン後半にてついに自身の殻を打ち破り、堂々たるプレーを披露しました。

 

続く2曲目、KUREI選手の選曲は「Sounds of Summer」からストラテジーによる変更で「Beat Radiance」へ。ウ~ン、この試合は両チームともにストラテジー運が無かったですね。それほど譜面傾向は変わらず、と微妙な形です。

終始横に広い8分音符の同時押しで構成されているこの楽曲。序盤、早速難所がやってきます。32分の細かい音符でジャリジャリっとした階段を叩かされますが、ここではSEIRYU選手がわずかにリード。重たい同時押しがこれでもかと続くAメロ・Bメロはシーソーゲームに。抜きつ抜かれつの緊張感ある展開が続きましたが、サビ前の同時押しではSEIRYU選手が素晴らしいプレーを見せ、7点差のリードを作ります。

しかしここからKUREI選手にも火がついた。圧倒的精度でサビ終わりのギターソロではSEIRYU選手と肩を並べ、2回目のサビでは抜き去って差を作ります。そしてその精度力は衰えることなくリードを守り切り、2曲目でも勝利。鉄人完全復活&完全勝利、とSEIRYU選手ファンとしては悔しいけど褒め称えるほかありません。おめでとうございます。

 

力強く拳を握り叫んだKUREI選手。鉄人ここに在り。

 

ROUND1はここで4連勝。ここまで勝利を請け負い続けてきたU*TAKAを討ったことにより、起こしてはならない獅子が起きてしまった、、、という感じでしょうか。ワンマンチームではない!ということを他のチームに広くアピールした上、11-1と圧勝したことでシード権獲得に向け大きく躍進したことになります。連覇に向け準備は万端ということですね。実に恐ろしいチームだ。。。

 

SILK HATは大将SEIRYU2連投、しかもKIDO.選手がまたもやジャイキリ!と過去一勢いに乗っていたところですが出鼻をくじかれました。勝ち点は9、と進出は確定していますが、やはりシード権は欲しい。最終戦、レジャーランド戦ではコストの関係上LICHT選手が大将を務めることとなりますが、今節の中堅戦での敗北を引きずることなく、のびのびとプレーしていただければいいな、と思う次第です。

 

第6試合 APINA VRAMeS vs SUPER NOVA Tohoku

 

APINAは前節Tradzに敗北。しかしKENTAN選手が大将として出場したことでUCCHIE・WELLOWのダブルエースのコストは万端。さらに勝利を重ねてリーグ1位通過を目指す。一方SNTは絶好調の46選手を大将戦に3連投。ここまでの戦績は3勝1敗9ポイント。昨年まで東北の要として活躍してきたWELLOW選手に対し、新生エースとして土をつけられるか。大将戦に注目だ。

 

先鋒戦は今季二回目のにけんたん。旧アピナ勢は強者揃い、故に勝負どころとなれば衝突間違いなしといったところでしょう。KENTAN選手は「Don't be afraid my self」を選曲。イントロ、いきなり降ってくる八分スクラッチの皿複合でNIKE.選手が5点ほどのリードを奪う。立ち上がりの速さで差をつけると、以降しばらく続く16分音符のフレーズで全く黄ばむことなく、じわじわと優位に立ち最終的には16点差で勝利。「安定の羅針盤」は今日も光り放題。

2曲目、NIKE.選手セレクト「Infinite cave」。こちらは「Don't be afraid my self」と比べるとbpmが速く、なおかつズレが頻発するのでなかなかスコアが取りづらい楽曲です。しかしNIKE.選手はここでも安定したプレーを見せ、終始リードを保ったまま勝利。揺るがない安定感でチームを支える大黒柱。これこそが彼の最大の魅力であり持ち味であると再認識した試合でした。

 

厳かにガッツポーズを見せたNIKE.選手。男なら誰しもあこがれる背中です。

中堅戦。実力者同士の対決となりました。UCCHIE選手は曲中を通してしつこく縦連打が絡んでくる「旅人リラン」を選曲。序盤の縦連打地帯では両者とんでもないプレーを見せた結果点差がほぼない状態。以降、少しゆったりとしたフレーズを挟み、また縦連打。ここでもどっしりとした安定感を見せるUCCHIE、しかしTATSU選手が縦連の抜けでミスを出してまう。10点と少しのリード。多くの9段受験者を泣かせてきたあの地帯へ進んでいきます。

タタンタ・タタンタと連打になっている鍵盤は4鍵。譜面の認識がかなり難しくなっている配置だがまさかのUCCHIE選手全ピカ。本番一発勝負でこれは、、あり得ません。TATSU選手のプレーもミスは出ているものの光っているのでかなり良いはずなんですが、25点差までリードを広げます。以降も安定したプレーで点差をじわじわ広げ続けるUCCHIE。最終盤の縦連打までしっかりと拾い切り勝利を収めます。

 

2曲目は「Angelic Jelly」。これまた癖の強い楽曲で勝負に来ましたね。終盤のしつこいほどに降ってくる二重トリルに懸かっていると見えます。オプションはUCCHIE正規・TATSUミラーと両者固定系。やはりこの場でRANDOMを選ぶのはかなりリスキーですので、配置が事前にわかっている固定系を選ばざるを得ないということでしょう。

序盤はUCCHIE選手がわずかにリード。17⇔35トリルも難なく光らせてきました。静かなフレーズを挟んで☆11の中でもかなり密度の濃い鍵盤フレーズが始まります。この地帯ではUCCHIE選手が持ち前の地力でねじ伏せる形に。点差は10まで開きます。依然UCCHIEリード。このまま終盤まで進んでいくか?と思った瞬間、二度の17⇔35トリル。ここでTATSU選手が並んできます。

熱くなってきたぞ?スクラッチ+同時押し。からのスクラッチ+同時押し。小休止を挟んだと思ったらまたもや白鍵盤トリル。忙しいフレーズですがここでもお互いに譲らず点差はなし!安定感抜群の両者は次ぐ16分音符主体のフレーズでもほとんど落とさずシーソーゲームに。やはり勝負は最終盤、これでもかと続くトリルのラッシュに委ねられます。

点差は7点差。まずは8分音符軸とそこに互い違いに絡んでくる鍵盤のラッシュ。ここはUCCHIEがじわじわと追い上げる!並んだ!

そして白トリル→青トリル→白トリル。ここも両者大きくは崩れないものの、TATSU選手が驚異的な精度と胆力を見せた。なんと全ピカ。大きなボムを煌めかせながら差を広げていく様に圧倒されました。中堅戦は引き分け。TATSU選手の自選キープ率はいまだに100%。強敵UCCHIEを前にしても揺るがない実力に拍手喝采です。

 

みんなもチームの勝敗がここで決まる!と思ってこのトリルをプレーしてみよう。
BADハマりしなかった君はBPL選手になれるかも。


大将戦。元SNT現APINAのWELLOW選手vs元APINA現SNTの46選手という面白い対戦カード。テーマは「notes」で両者ともにトップクラスに上手い印象です。WELLOW選手はノリノリユーロビート「fegrix」を選曲。序盤は両者ともとてつもない光り方をしていたためほとんど点差がついていない状態に。WELLOW2点リード。

そして息をつく間もなく、短いながらリズムが複雑なスクラッチのフレーズがやってくる。ここでWELLOW選手大きく前へ、15点ほどのリードを作ります。以降もまだまだ続く16分音符、密度はそこまで高く無いながらも、しつこく叩かされるので体力切れを起こしやすいのですが2人とも上手すぎる。点差は縮んだり広がったりしながらもWELLOWがリードを許すことはなく最後の24分音符まできっちり叩き切って勝利となりました。

 

静かに拳を握ったWELLOW選手。その表情からは2曲目も絶対に落とさないという硬い意思が見られます。

 

46選手は譜面はゴリゴリ体育会系、「がっつり陰キャ!? 怪盗いいんちょの億劫^^;」を選曲。自身の運指は手首皿完全固定、ということでこういった高密度かつスクラッチ絡みの多い譜面は大好物、といった印象です。イントロでいきなり重くて濃いフレーズが降ってきますが46選手既に20点ほどのリード。しかしWELLOW選手も食らいつく。その後の比較的緩やかな地帯ではジワジワと差を狭めていきます。

曲は第一の関門となる二重トリル+スクラッチの難所へ。ここで大きく追い上げる46、コンボを切ることなくすべてのノーツを拾いきってサビに突入します。点差は30点以上に。そしてそのまま安定感を失うことなく46選手が勝利。特に後半部分に関しては点差を一切狭めることなく、まさに圧勝といった感じの勝ち方でした。

 

強敵WELLOWを前にしてもついに崩れなかった『城塞』

 

SNTは3勝1分で勝ち点10、Bリーグの暫定首位に躍り出ます。このチームがここまで躍進することを誰が予想できたでしょうか。4順目の46選手を正エースに据え3連投、と一風変わったオーダーとなりましたが、大将46はここまで1勝2分12ポイントと1順目選手と比べてもなんら遜色のない活躍を見せています。あまりにも意図の読めないドラフトだったと評していたあの頃がもはや懐かしい。BPLキラーチームSNTの今後の躍進にも期待です。

 

APINAはセカンド2連敗、と悔しい結果に。首位奪還のためには最終戦を引き分け以上で終える必要があります。コストはUCCHIE20WELLOW30と主戦力の2人が全力投球できる分残されていますので、期待値はかなり高いか。シード権獲得に向け一切手は抜けない。

 

第7試合 LEISURE LAND vs GAME PANIC

 

これまで勝ち点0と後がないレジャーランド。ポストシーズンへ進出するためにはこの試合を大差をつけて勝たなければならずかなり苦しい局面です。ここは爆発力のG*選手に勝負を賭けた。一方ここ2戦で敗北を喫しており、そろそろ勝ちたいGAME PANIC。大将TAKA.Sが勝利を掴み、悪い流れを断ち切ることができるか。

 

先鋒戦・1-PIN vs FRIP。1-PIN選手は先鋒notesの中ではひときわ異彩を放つ曲「VJ ARMY」を選曲。次々と曲調が変わるメドレーのような楽曲で、ギアチェンを使ってハイスピードをうまく合わせていかなければならず、事故を誘発する可能性もあります。bpm145のトランスパートからbpm160に上がる部分で1-PIN選手が素早いギアチェンを見せ10点以上のリード。頻繁に縦連だが絡んでくるものの両者しっかりと処理して点差が縮まらない。1-PIN優位のままbpm135の2-stepパートへ突入していきます。

そしてこの2-stepパートがまたまた癖が強い。跳ねたリズムの微縦連を光らせなければならず、集中力が要求されるパートです。そしてここで1-PIN選手に少しミスが出てしまう。FRIP選手1点と僅差ではあるもののここでリードを奪った。しかし、スクラッチと同時押しの部分をFRIP選手が溢してしまい、再びリードは1-PIN。7点差。これを守ったまま先鋒戦1曲目が終了しました。

 

2曲目、FRIP選手セレクト「BLO§OM」。曲中何度か降ってくる高速トリルが特徴の楽曲です。立ち上がりは両者ともにミスが無く、FRIP選手がわずか2点のリード。そして来る1回目の高速トリル。ここで1-PIN選手並んできます。イントロは両者互角、0点差で中盤に進んでいきます。

中盤の乱打では2人とも素晴らしい精度を見せ点差がほぼ開かない。2回目の高速トリルを終え1-PIN選手がわずか1点のリード。再び乱打を挟んで終盤、チャージノートが絡んでくる地帯でFRIP選手が逆転に成功するも、すぐに抜き返す1-PIN選手。最後の高速トリルも落ち着いて決めて勝利しました。

どちらかの選手がトリルで大きく崩されて、、、ということが無かったのは両選手ともに勝利への思いが強く、しっかりと練習を重ねてきた証拠だと思います。とはいえ心臓痛すぎ!

 

大きく腕を広げた1-PIN選手。直後戦友と抱き合った。

 

中堅戦。DINASO vs MIKAMO。DINASO×☆11PEAKと言えば、マラケシュかな?と思いきや違いました。選んだのは「Ganymede」。ファースト第9試合にてとんでもない勝負を繰り広げたあの曲がまたもやBPLに再臨です。

立ち上がりはMIKAMO選手に軍配。僅かながらリードを取って進んでいきます。しかし曲が進んでいくにつれてDINASO選手もあったまってきた模様、中盤のブレイクでは点差0、両者が並ぶ展開となりました。さて、この曲の前半はただの前座、後半から牙を剥いてきます。始まるぞ、GanymedeGanymedeが。

先にリードを作ったのはMIKAMO。しかし、すぐに追い抜くDINASO。しつこく続く混合フレーズで少しずつ差を作ります。差が広がらない!10点以上の差を作って安心したいところだがMIKAMO選手が食らいつく。まだまだ離されない。

むしろ差を縮めてきた。しかし絶対に追い抜かせないDINASO。僅かながらリードを守る。それを縮めるMIKAMO、広げるDINASO。勝負は終盤の終盤、密度が上がるパターンにまでもつれ込んだ。ここでMIKAMO選手がDINASO選手を完全に捉えた。わずか1点差ながら優位に立つ。

 

デジャブ。我々視聴者はすでにNUCHIO vs 46の戦いを思い出していたことでしょう。アウトロに仕組まれた揺れ動くソフラン、ここでDINASO選手が逆転。勝負は最後の1ノーツまで分からない、ということを再度確認した試合でした。

 

全員で繋ぐ。それがチームLEISURE LAND。

 

2曲目「セロトニン」。1曲目で悔しい負け方をしたMIKAMO選手、プレッシャーのかかる場面ですが復帰できるか。オプションはDINASO選手がRANDOM、MIKAMO選手がMIRROR。固定オプションを選ぶとトリルが両手で押せるので大変安定しやすいです。DINASO選手は逃げのRANDOM。一か八かの勝負に来た模様。

イントロ、早速トリルでMIKAMO選手がリードを作ります。以降、しばらくゆったりとしたパートが続きますがお互いに精度が高く、両者ともに1点も落とさない完璧なプレー。点差はわずか4点で中盤のPEAKパートに突入。

ここでDINASO選手側の譜面を見てみるとジャリジャリっとした細かい音符が左右交互に叩けるようになっている上、視認性もそこまで悪くなさそうで当たっていると言っても良さそうです。こうなると止まらないDINASO選手、ここでMIKAMO選手を抜き去りリードを作ります。

しかし、直後のBSSやチャージノーツ絡みの部分ではMIKAMO選手の対策が光った。すぐにリードを取り返し後半に進んでいきます。膨らまない点差。両者食い合うデッドヒートを繰り広げる!

最終盤。MIKAMO選手の表示画面にはゴーストスコアとして対戦相手との点差が表示されていますが、そこが一瞬赤、つまりマイナス(負け状態)になったにも関わらず崩れないMIKAMO選手。素晴らしいメンタルコントロールで自選を守り切りました。大将戦に勝負を繋ぎます。

 

MIKAMO「あぶね~!!」 ギリギリの勝負すら楽しんでしまう強メンタル。

 

大将戦、レジャーランドが出場条件を満たすには2タテが必須です。余裕があるとはいえ当落線上で出場枠を争うGAME PANICとしては、少なくとも1曲取って進出を確定させたいという局面。ここで両チームともにストラテジーカードを使ってきました。

楽曲はG*選手が 「dicadica」→「IX」、TAKA.S選手が「Smashing Wedge」→「Shooting Fireball」へそれぞれ変更。「IX」か~。後半部分はどんどんと密度が上がって来る上、16分のスクラッチを回しながらのトリルなど事故要素もあるのでなかなか安定させるのが難しい、若干TAKA.S選手の優勢かな?という感想です。

 

1曲目、IX。イントロは16分スクラッチに絡む鍵盤に要注意ですが、そこでTAKA.S選手に緊張が見られたか。立ち上がりではG*選手が20点近くのリードを作ります。そしてそのまま同時押しにチャージノーツが混じる前半のフレーズではG*選手が引き離していく形となりました。やはり本番力が高い。

しかしこの曲は後半勝負。重い16分音符のラッシュを捌かなければなりません。この部分ではTAKA.S選手がやや優勢か、じわじわと点差を詰め始めます。3連符の同時押しを終えてブレイク、ここでは点差が30点ほど。ブレイク明けにはさらに密度が増し、この曲の中でも最難関の配置が降ってきますのでまだまだ勝負は分からない!

予想通り重たいラッシュでどんどん差を詰めていくTAKA.S選手。点差は20に。もう少しで追いつける、というところで最難関の地帯。どうなることやらハラハラドキドキでございます。

しかしここでG*選手もしっかりとノーツを拾いきって差を詰めさせません。そしてそのままの勢いで勝利、レジャーランドに勝ち点3を持ち帰ります。レジャーランドは今季初勝利、ポストシーズン進出のためには2曲目も取る必要があります。まだ決して気を抜けません。

 

もみくちゃになって勝利を喜んだあと、スタンバイタイムに胸を摩るG*選手。緊張感が伺えます。

 

2曲目、スタンバイタイムではG*選手が勢いのまま臨みたい!と言わんばかりに手を挙げて先にアピールします。TAKA.S選手は対照的に気持ちを切り替えるのに少し時間がかかった模様、スタンバイまで時間をかけました。

楽曲は「Shooting Fireball」。bpm160という中速での乱打、そして終盤に待ち構えた縦連だが特徴の楽曲です。序盤はTAKA.S選手が10点以上のリード、1曲目までの緊張は振り切って安定したプレーを見せています。しかし中盤のブレイク前でG*選手も追いついてきた。点差は6点差。緊張感が出てきたぞ、、、。

ブレイクではピアノに合わせて少しズレた譜面が降ってきます。そしてそれを終えると後半、また16分音符の乱打を叩かされますが、TAKA.S選手がエンジン全開。じわじわと引き離していきます。終盤の縦連打も全ピカで抜け大きく差を作り、そのまま勝利。GAME PANICのポストシーズン出場権をその手で確定させました。

 

レジャーランドは今季初勝利、しかしながら敗退が確定、と喜んだらいいのか悲しんだらいいのかといった感じです。最後に決して弱いチームではないことを証明してくれたこと、望み薄ながらそれに賭けて全力で勝ちに行く試合をしてくれたことは、ファンの心にしっかりと刻まれましたよ。LEISURE LAND WIN。また再びこの4人で舞台に上がってくれる時を待ちます。

 

GAME PANICは圧勝からの3連敗と苦い気持ちに。とはいえ自力で進出を確定させる、TAKA.S選手が初のポイントを獲得する等じわじわと良いムードには変わってきているように思います。ただでは負けないのがゲーパニ流。今回も最小限のダメージで抑えて見せました。最終戦 vs ROUND1戦の中堅にはPEACE選手が出ることでしょう。ここも2タテなら総獲得ポイントは20、理論値達成でMVP賞確定です。次回も見逃せませんね。

 

第8試合 GiGO vs TAITO STATION Tradz

 

SNTがAPINAに勝利で首位に立ったBリーグ。必然的に落ちるのはこの2チームのどちらかということになってしまいました。そのタイミングで直接対決。運命のいたずらか、生き残りを賭けた激しい試合となることでしょう。

 

先鋒戦、LOOT vs 8S.、テーマはTREND。LOOT選手はbpm115の16分音符が続く「Rewind Time」を選曲。微妙に遅いbpmなのでfastが出やすいのですが、両者ともに完璧に光らせます。前半はわずかに8S.選手リード。折り返し中盤には8分音符でスクラッチが入っており、安定して精度を取るのは難しいのですが、ここでLOOT選手が追い上げる。以降も抜群の安定感を見せ勝利。前半のミスは後半できっちり返すという意地が見受けられましたね。

 

驚異的な精度を見せたLOOT選手。力強い頷きは勝利への確信か。

 

2曲目は「Summerblue」。下町の技巧派の名の如く、細かい音符やチャージノーツが絡んでくる楽曲を選んできました。序盤からすでに10点以上の差をつける8S.。後半はLOOT選手の精度もあったまってきて食らいついたのですが、8S.選手も精度を保った結果差が縮まりません。安定感のあるプレーで1ポイントを獲得しました。

 

中堅戦。GiGO勝利のためにはここで2タテが欲しいところ。もはや使いどころはここしかありません。ストラテジーカードによりTradzのRIOO選手の選曲は「SOLID WYVERN」に変更。CYBERX選手は思わず手を挙げて喜びを表現していますね。譜面傾向からみてもかなり良いストラテジーだったかなと思います。

 

いつものOKマークではなく力強く手を挙げたCYBERX選手。自信に満ちている様子。

 

1曲目、CYBERX選手選曲「ハイテックトキオ」。中盤に降ってくるマルチスピンスクラッチが目を引く楽曲ですが、スコアを取るうえで最も重要なのは後半のスクラッチ絡み。RANDOMオプションを使用して嫌な配置を引いてしまうと大きく点差を落とす可能性もあります。

序盤は両者ともに良い立ち上がり。ほぼ差はない状態で最初のMSSに進んでいくかと思いきや、CYBERX選手がノーツをこぼしてしまったか。RIOO選手はそこを見逃さず持ち前の安定感で10点以上のリードを奪いました。時間としてはほんの一瞬の出来事ではあるんですが、一回崩れると点差は一気に広がります。本番一発勝負って怖!

中盤はチャージノーツがすべてスクラッチ側に寄ってしまう、というなかなかにしんどい配置に。しかしRIOO選手が柔軟にこれを対処。点差を20点以上に広げます。MSSを抜けた後、肝心要のスクラッチ絡みでも全く崩れないRIOO!じわじわと点差を広げていきます。最終的には2707(MAX-27)と素晴らしいスコアで勝利です

特大カウンターを決めたRIOO。拳にはいつもより力強さがありました

 

2曲目、プレッシャーのかかる局面です。譜面傾向としては3連符が多用されるいわゆるストライカー系ガチ押し地帯が2回あるため、若干CYBERX選手にアドバンテージがあるように思いますが、RIOO選手は上り調子。ここも食ってくる可能性がかなりあります。

立ち上がりは両者ともに安定。ほぼ並んでいる状態で1回目のガチ押し地帯へ突入。ここではCYBERX選手が対応力で差を見せた。16分音符から3連符へ、また、3連符から16分音符へとスイッチするタイミングで好プレーを見せリードを奪います。

しかし点差は依然僅か。まだまだ勝負はわからないといった感じで2回目のガチ押しへ。ここではRIOO選手も意地を見せる。点差をこれ以上広げさせまいと食らいついていきますが追い抜かせない。勝負は終盤、16分音符の乱打へと進んでいきます。最終盤は休符を挟みながらの同時押し。リズムを崩すと一気に点差がひっくり返るのですが両者ともに全ピカ!心臓が何個あっても足りないような激戦はCYBERX選手が制しました。これでGiGOは大将戦に希望を繋ぐこととなります。

 

CYBERXクロスカウンター!。乙女のような喜び方をしたと思ったら観客席に向けてかっこよくアピール。かわいいしかっこいい。

 

大将戦。伝説に残る戦いが幕を開けました。テーマ「SOF-LAN」、KKM*選手のプロフィールに唯一得意と書いていない項目になります。対するCORIVE選手の得意テーマは「SCRATCH」&「SOF-LAN」。かつて大魔王を討った「聖剣」は「破壊神」にも届くか否か。

1曲目「Fascination MAXX」。DDRから輸入されたこの楽曲は、beatmania IIDXに収録されている2000以上の曲の中でも最もキャラクター性が強いと言っても過言ではないほどに個性的な楽曲です。魔法の数字100-200-400。bpmが4倍の幅を行き来する滅茶苦茶な楽曲となっています。

オプションはCORIVE(2P)が正規、KKM*(1P)がMIRRORと両者ともに同じ条件の固定オプションで臨んできました。立ち上がりではKKM*選手が安定感を見せたか、螺旋階段で10点以上の点差を稼ぎます。しかし、開幕の螺旋が終わりbpmが400まで加速する頃にはCORIVE選手も迫ってきました。点差はわずかに5点差。依然KKM*リードで連続停止地帯へ進んでいきます。

ここで捲ったCORIVE。連続停止でKKM*選手と並ぶと直後の低速地帯でハイスピードを変えずに見切るという覚悟の選択をしたことで20点以上のリードを作ります。しかしKKM*選手も負けてない。bpm200の同時押しまでに自身のミスを修正し10点以内に詰め寄ります。

中盤、bpm200の地帯では両者ほとんど点を落とさず3連符縦連へ。CORIVE選手は運指を組んできた!オルタネートフィンガリングでこの連打を突破しようという魂胆です。対するKKM*選手は、、、なんとそのまま愚直にガチ押し。ええ?????

ここは両者ともにほぼ全ピカ!とこの数秒間ありえないことが起きすぎて視聴者が完全に置いてけぼりです。直後の階段もリズムが取り辛く光らせるのは難しい!じわじわ追い上げるKKM*!CORIVEの背中をとらえる位置まで来た!そしてついに最終盤、低速地帯で点差は0!本当にあり得ない次元での勝負となっています。

この低速はリズムを完璧に覚えていないと光らせるのは不可能。bpmは再加速。100から200、そして400へ!倍速に上がっていくだけなのでリズムキープはしやすいように思いがちですが、ノーツのスクロールスピードがとてつもなく早くなるので目線を柔軟に変える必要があります。ここでまたもや捲ったCORIVE!その手で、その腕でまたもや伝説を作って見せました。

 

CORIVE、聖剣の輝きは今年も失われず。シーズン終盤にて最大の名勝負を繰り広げたのちに、現時点で世界最強の男KKM*選手から自選を守り切るというとんでもない功績を残していきました。やはり魅了するという面ではCORIVE選手の右に並ぶ者は居ません。あなたがプロで本当に良かった。

 

雄叫び挙げたCORIVE。FAXXって名勝負が生まれる曲だったんですね。

 

2曲目は皆さんご存じ「冥」。オプションはKKM*選手がRANDOM、CORIVE選手はR-RANDOMと配置事故を狙った形に。しかし配置はメイン6サブ3、と左右で叩き分けられるので大事故レベルの外れではなさそうです。序盤から高密度の鍵盤が降ってきますが安定感を見せるKKM*。中盤の加速地帯までにすでに50点ほどのリードを作ります。

コンボを切らすことなく光らせ続けるKKM*選手、一方CORIVE選手はメイン6サブ7と地獄のような配置に翻弄されぽろぽろとノーツを零してしまう。こうなるとワンサイドゲーム。ぐんぐんと伸びていく点差は加速地帯の抜けで250を超えました。

最終的にはKKM*選手が3815点と大台を超える快勝となりました。しかしその表情には苦いものがありました。当落線上に居るのは相手のGiGOだけでなく自身のTradzも同じです。勝ち切っておけば、、、という苦い気持ちがその表情を曇らせていました。

 

GiGOは歴史に残る名勝負を繰り広げ最終戦に望みを繋ぎました。進出条件は

・Tradzが負け、GiGOが勝ち

・Tradzが引き分け、GiGOがAPINAに対し10ポイント以上の快勝

とどちらもかなり厳しめの条件ではあります。苦しい中ではありますが、BPLをこんなにも面白いものにしてくれたCORIVE選手をはじめ、堂々たる戦いぶりを見せたメンバー全員に最大級の賛辞を送りたいですね。

 

Tradzは進出を確定させたかったところですが悔しい引き分けに。進出条件は次戦を勝利で確定、引き分けはGiGO次第、負けは怪しいといった感じですが確率だけで見るとかなり通過する可能性が高そうです。大将KKM*に心配はご無用ですが、勝つためには先鋒中堅が肝心。2タテ2タテで落とすようではクォーター以降に不信感が募ります。なんとしてもここは一本取って大将に繋いでほしい。がんばれ、RAITO.選手 & 8S.選手。

 

あとがき

 

BリーグWリーグも結局なんだかんだ混戦状態となりましたね。特に今節は名勝負の連続で熱狂も熱狂、体が焼き付いて止まりませんでした。BPLって、面白ッ!

 

さてポストシーズンでの組合せについてですが、Bリーグ1位の枝とWリーグ1位の枝に分かれることになります。昨シーズンと同じであれば、Bリーグの枝にはB3位vsW2位が、Wリーグの枝にはB2位vsW3位が入ることとなります。得手不得手のはっきりとしたチームは組合せ次第では上位まで登ってくることができますが、はずれくじを引くとかなりしんどい。まだ順位はW4位(LEISURE LAND)以外確定していません。第6節はシード権を賭けた争いとなります。リーグの覇者は一体どのチームでしょうか。引き続き見守っていきましょう。

【BPLS3】beatmania iidx レギュラーステージ第4節 感想

こんにちは。ジョルノと申します。ジョバーナではありません。

 

ファーストを終え、レギュラーステージは後半戦へと舞台を移します。ファーストではレベル制限があり、精度を重視した勝負になっていましたが、セカンドでは上限が撤廃。大将戦は最高難易度となるレベル12で競うことになります。いよいよ満を持して破壊者KKM*など、高い地力を持った選手たちの主戦場となったBPL。チームの進退もある程度固まってきて緊張感が日に日に増す一方です。

 

そんな第4節、一緒に振り返っていきましょう。

 

 

第3節までを振り返って

第3節までの結果。APINA独走のBリーグ、三すくみのWリーグ

 

BリーグはAPINA3連勝、とまさに破竹の勢いでポストシーズン進出を確定させました。本当に、本当に強い。しかもこれまでの3戦すべてで大将2タテの快勝となっています。ダブルエース体制が完全に場を支配していますね。2位にSNT、3位にGiGO、4位にTradzとこの3チームは団子状態になっている印象があり、セカンドは残りの出場権2枠を賭けて激戦となりそうです。

 

Wリーグは第3節のGAME PANIC vs SILK HATでKIDO.選手がジャイアントキリングを達成。これにより、上位3チームが勝ち点6で並ぶ状況となりました。GAME PANICはTAKA.Sにセカンドの大将を託し、ファーストを牽引したMIKAMO・PEACEが支える体制に。SILKにとってはセカンドはエースSEIRYUの主戦場、ということで勝点を重ねることは間違い無さそうです。

3位につけているROUND1は王者U*TAKAを中心に3勝は硬いでしょう。KUREI・I6VVの両名ともにスコアの水準は昨シーズンより上がっており、スタッツの見た目ほどパフォーマンスは悪くない印象です。新たに加わったNAGACHも良い追い風となっており、脱落は考えにくいか。

4位レジャーランドは依然厳しい戦いを強いられています。決定打を作ることができず、完全にマークされている模様。セカンドで大逆転を遂げ、出場権争いに絡むことができるかに期待です。

 

第1試合 GAME PANIC vs SILK HAT

 

第12試合で激戦を繰り広げた2チームが早くも再戦。先鋒・中堅は両チームともにまったく同じ選手をオーダー。リベンジを果たせるか、あるいはまた同じ結果となるか。今季初のリベンジマッチに注目だ。大将戦はTAKA.S選手とSEIRYU選手の直接対決に。1位の座は絶対に譲れない。ファーストの台風の目、ゲーパ二の勝利か、ジャイアントキリングで勢いに乗ったシルクの勝利か、結末はいかに。

 

先鋒PEAK。PEACE vs VELVET。S2から数えて3回目の勝負となります。ちなみに3回とも指定は「レベル8~10 テーマPEAK」。これまでの2戦はともにPEACE選手の2タテ。3度目の正直なるか、あるいは。

 

1曲目。先攻はGAME PANIC・PEACE、選曲は「Luv 2 Feel Your Body」。彼の代名詞とも言える2step楽曲です。イントロの時点で10点のリードを作るPEACE。以降も微妙なハネリズムが永遠と続くこの楽曲、少しでも気を抜くと黄ばんでしまうのですがPEACE選手、全くと言って良いほど黄ばみません。光り続ける!とんでもないスコア力で稼いだ点差を守り続けて曲が終了。チームに1ポイントを持ち帰ります。

 

2曲目。レベル9ではあるものの、まさにPEAKテーマに相応しいと思わせる密度の濃いフレーズが含まれている難曲「Real」。イントロの比較的密度が薄く、静かなフレーズを超えると長い長いPEAKがやってきます。両者のオプションを見てみると、PEACE選手はRANDOM、軸が4、トリルは2回とも両手交互に押せる配置、と右手に寄っている部分はあるものの、若干の当たり譜面に見えます。一方、VELVET選手はR-RANDOMを選択。こちらは軸が3と少しキツい配置か。PEAK部分の抜けではPEACE選手が3点のリード、互いに譲りません。

しかしこの「Real」という曲の難しい部分はまだまだあります。(なんでレベル9なんだこの曲)

BPM200という高速の16分音符を抜けたと思うと次にはリズムを掴みにくいズレ譜面がやってきます。ここはやはりPEACE選手の土台。一瞬0点差でVELVET選手に並ばれるものの、その後は完璧なプレーを見せ再び突き放します。1826(MAX-14)でPEACE選手が勝利。今季いまだ負け知らず、もはや低~中難易度の王として君臨しています。

 

まだまだ連勝記録を伸ばすPEACE選手。王者U*TAKAと肩を並べるかもしれません。

 

中堅戦、FRIP選手はBPMが速いものの8分音符の同時押しが主体となっており光りやすい「鴉」で心臓勝負に賭けてきました。曲が始まった段階ではLICHTがわずかにリード、立ち上がりではLICHTに軍配が上がったかと思いきや、イントロの終わり部分ではFRIPが自身のミスをカバーし逆転、競った展開で中盤の8分音符に進んでいきます。

ハードコアらしい重いキックの音を鳴らす同時押し地帯を抜けると一旦ブレイク。ここではLICHT選手が2点のリード。僅差、これはまだまだわからない。

そしてここからは16分音符も頻繁に絡んできて密度が上がってきます。最終盤までわずかなリードを追いかけるFRIP。しかし、ほんの少しミスが出てしまいました。ここを見逃さなかったLICHT、突き放して13点差で勝利を収めます。

 

続く2曲目はもはやBPL第2のテーマソングと言っても過言ではない「明鏡止水」。こちらは「鴉」とは対照的に16分音符より間隔の狭いノーツがどんどん降ってくる密度の変化が激しい楽曲。LICHT選手はこういった譜面は大好物でしょう。細かい音符が降ってくるたびに少しずつリードを作り勝利。こちらも今期未だ負けなし、連勝記録をどこまで伸ばせるかに注目です。

 

LICHT選手、SILKに流れを持ってくる大活躍。

大将戦。GAME PANICからは実力者TAKA.S、SILKからはSEIRYUの登場です。待ち望んだレベル12のスーパープレーヤー対決が開幕です。テーマはSOF-LAN。「FAXX」や「Y & co. is dead or alive」といった個人差要素がとても強く対策必須の楽曲から、「大犬のワルツ」「ピアノ独奏無言歌"灰燼"」といった揺れ動くBPMが特徴のピアノ楽曲、「n/a」「ICARUS(L)」といった超超超高難易度楽曲までわりとなんでもありのジャンルになっています。その分選手はカバーしなければならない要素がとても多く、本番での事故も多い、ととにかく波乱を呼ぶジャンル。

 

2人のプレーヤーとしての特徴を見るに、SOF-LANとしての選曲ではあるものの、サブジャンルとしてPEAKやNOTESの特性を持つ楽曲で勝負に来るだろう、と思いましたがまさにその通り。TAKA.S選手はタムの音に合わせてノーツのラッシュが降ってくる「DAY DREAM」を選曲。『ギアチェンの回数は覚えてきたか?』という煽り文句はもう不要、ということでしょう。

BPM80で重たいギターのフレーズから始まりますが、すぐに加速&減速。80→300→170とSOF-LANジャンルとしての牙を剝いてきます。特に300→170はわずか2拍(=2/300≒0.0067秒!)しか猶予がなく、このわずかな隙間でスタートボタンに手を伸ばしスクラッチを入力する必要があります。 これがなかなか緊張の瞬間なんですよね。しかし彼らはプロ、BPLという大舞台でも全くブレることなくギアチェンを成功させます。精度の差でわずかにSEIRYUがリードを作りbpm170の地帯へ。

しばらく2連打の微縦連が絡んでくるフレーズが続きます。ここはデイドリの中ではまだまだ楽勝な部類。両者ともキッチリとノーツを拾い続けます。わずかにSEIRYUリードのまま再び減速。

bpmは90。この地帯は同時押しが多く2人のレベルでは差がつきません。やはり勝負は後半のラッシュ。捲れるか、TAKA.S。

間を置いてbpmが300へ再加速。しつこいほど絡んでくる2連打を抜けるとギターソロに合わせてとてつもなく細かい音符が降ってきます。2連打地帯ではそこまで差が広がらなかったものの、ギターソロでSEIRYUが超絶プレーを魅せる。じわじわとリードを広げて最後のタム回しへ進んでいきます。このPEAK部分が強烈。まだまだわからない!

 

いや、ダメ押しだ!ドラムフレーズでも差を作るSEIRYU。一気に50点差まで突き放します。まさに彼の醍醐味とも言える豪快なプレーでチームの勝利を確定させました。

 

やり切った、という笑顔を見せるSEIRYU。これでチームは3勝目。チームSILK HAT は3年目にして初のポストシーズンへの出場権を得た。

 

続く2曲目n/a。ソフランの要素も十分に厳しい楽曲ですが、どのジャンルの課題曲として出てきても文句はつけられないほど様々な要素が含まれた規格外の楽曲です。

前半部分。bpm170の乱打が続きますがこの曲の中ではまだまだ序の口。この部分ではTAKA.S選手が20点ほどのリード。好プレーを見せています。中盤、いきなりbpmが85に半減。ゆったりとしたフレーズの後、バックスピンスクラッチを挟んでまた170へ。ここからは加速。ひたすら加速。255までbpmが10ずつ上がり続ける、というジェットコースターのようなソフランが待ち構えています。

このSOF-LAN部分はSEIRYUに軍配が上がった。もはや第六感と言っても差し支えないほどの圧倒的なテクニックでこのジェットコースターに体を合わせてきます。一気にTAKA.Sを抜き去り10点ほどのリードで後半へ。

後半。ここからがn/aの本番だと言わんばかりのえげつないノーツが降ってきます。しかもチャージノーツやMSSを携えて降ってきます。こんなに難しくて、いいんですか。完全にSEIRYUの土俵か、と思いきやTAKA.Sも持ち前の地力で食らいつく。大きく点差を離されることなくぴったりと後ろに付いていきますが、次第にSEIRYUのフィジカルが炸裂し点差は30以上に。そのまま勝利を掴みます。

 

う~ん、SILK HAT最強では???3巡目までドラ1と遜色ない選手が居るってちょっと半端じゃなさすぎますね。これまでの2シーズン、数々の魔術を見せてきたSEIRYU選手のコストもまだまだ残っていて、残り2戦の出場は確定。大将LICHTにも信頼が置ける。そして何より、この試合に勝利を収めたことでポストシーズンへの進出はほぼ確実となりました。本当に、本当におめでとう、塾長。2年分の雪辱を晴らしてくれてありがとう。

 

GAME PANICは手痛い二度目の敗戦。Wリーグの覇者の座はSILKに譲る形となりそうです。しかし、大将戦のTAKA.Sのパフォーマンス、特に2曲目n/aで見せたプレーは非常に良く、SEIRYUと比べても全く劣っているとは感じさせない力強さがありました。これからの活躍にも目が離せませんね。

 

 

第2試合 TAITO STATION Tradz vs APINA VRAMeS

 

ついに満を持してKKM*選手が大将戦に登場。普段からBPLを見ているファン以外の方も含め、すべてのビートマニアプレーヤーが待望していたことでしょう。テーマは「CHARGE/☆12」と鬼に金棒状態。これまで全勝のAPINAに土をつけられるか。

 

先鋒戦。RAITO. vs WELLOWでは二人ともが低難易度のレジェンダリア譜面を選んできました。RAITO. 選手選曲「Damage Per Second(L)」では点差が10点以上に開くことなく、両者ともに精度を保ったプレーを見せる。RAITO.がミスをすればWELLOWが前に、WELLOWがミスをすればRAITO.が前に、と競ったプレー内容だったものの、WELLOW選手がわずかなリードを守り切った。

 

WELLOW「ダメダメ」

 

2曲目は「mind mapping」。bpm128、とこのゲームにしてはスローなテンポの16分音符にスクラッチが絡んでくる楽曲です。WELLOW選手はS-RANDOMのオプションを選択。その特性上縦連打が降ってきやすくなるため、多少のミスが出るもののその分精度をしっかりと取りに行くという狙いです。終始リードを譲ることなくWELLOW選手が勝利。単発でも高水準の勝負ができることを証明する結果となりました。

 

中堅戦。KKM*に繋ぐためにも絶対に落とせない場面でRIOO選手が登場。チームに良い流れを持ってこれるか否か、実質的に勝ち負けを決める戦いとなっています。対するAPINAはCHP*1E選手が出場。テーマはスクラッチ、ということで彼と言えばのあの曲を選曲してきたか。

1曲目は「Overload Frontier」。スクラッチジャンルではあるものの、連続スクラッチは殆どなく、曲中を通して鍵盤とスクラッチの絡みが降ってくるため、その処理能力が試される譜面となっています。この曲では終始RIOO選手がリードを積み重ねる展開に。強敵APINAに対する反撃の布石として彼以上の適任はやはり居ませんね。勝敗を決めるための貴重な2ポイントをチームに持ち帰りました。

 

大差をつけて勝ったRIOO。静かにガッツポーズを見せる。

 

2曲目。全視聴者がやはり、、、と思ったことでしょう。「Digitank system」。CHP*1E選手の代名詞とも言える一曲です。bpm128の16分音符、と絶妙に遅いスクラッチを安定して捌くというのは実はかなり難しく、回すというよりは叩いて処理することが望ましいです。しかし、力いっぱい叩いているとそのうちに体力切れになって失点を招く、というほかの楽曲にない難しさを持った一曲となっています。

狙い通り後半のスクラッチパートに入るとCHP*1E選手が一気に追い上げる。点差は15点ほどに開くものの、RIOO選手も負けていません。なんとスクラッチパートの抜けで4点差にまで迫ります。後一歩。以降の鍵盤は同時押しが主体のため点は落としにくいが、一度黄ばむと大量失点、逆転を許すことになる。しかし、この緊張感でも揺るがないCHP*1E選手の安定感。わずか3点差のマインドゲームを制しました。

 

大将戦。いよいよです。あの男の登場。モンスタープレーヤーKKM*氏満を持して大将を担います。選曲は「Everlasting Message」。密度が高く、PEAKが激しく、チャージの絡みも厳しく、BPMも早い。何というか要求地力がとんでもなく高い楽曲です。これを事前練習をしているとはいえ一発目にやるというのは正直、、、プロ選手でもいやだという人が大半でしょう。実際、ストラテジータイムでAPINAベンチは笑うしかない、といった反応でした。

 

KENTAN「もぉ゛~゛!゛」

 

解説のEXITさんの言っている通り光らせやすいのは開始3秒のみ。以降とてつもない配置のラッシュが2分間ずっと降ってきます。そんな中破壊者KKM*堂々のプレー。歴代最多得点差でフィニッシュです。同じゲームのプロプレーヤー同士での対決でここまでの差がついてしまうのはKKM*選手の強さを証明する結果でもあるんですが、beatmania IIDXというゲームの裾野の広さというのも感じさせますね。

 

BPLという舞台を破壊し尽くしたKKM*。

 

2曲目「Steel Edge」。1曲目の「Everlasting Message」は☆12のなかでも難しいほうから数えたほうが早い楽曲ですが、こちらは逆に簡単な方から数えたほうが早い楽曲。得意の精度で一点突破の作戦に来ましたが、もはやこの男に死角はありません。安定して捌ききるKKM*。この曲でも終始リードを作って勝利を収めました。

 

Tradz遠かった一勝目。やはりこの男さえ居れば勝利はすぐ傍にある。そう思わせるようなセカンド第一戦でした。また、勝利に大きく貢献したRIOO選手のプレーですが、自選他選問わずとても良いプレーだったと見受けられました。特に他選の「Digitank system」は相手が歴代持ちであるなかあそこまで食らいつくプレーの質の高さは流石ですと言うほかありません。Tradzここから這い上がれるか。次の一戦にも注目だ。

 

APINAは逃げのオーダー。この負けはすでに受け入れていたと考えています。ですが先鋒WELLOW中堅CHP*1Eの仕事ぶりが光る試合でもありました。特にWELLOW選手。彼は全体的にステータスが高く苦手の少ない選手ですが、腕押しのスタミナに長けており、密度が高くても最後まで粘り強く押し切れるという強い個性を持った選手でもあります。ポストシーズンではどこで出場してもポイントを取ってきそうで非常に不気味です。不気味なほど強い。そう思えるような一戦でした。

 

第3試合 ROUND1 vs LEISURE LAND

 

ROUND1はU*TAKAを三連投。ここで勝負を賭けに来たか。対するレジャーランドは大将戦にスクラッチを得意とするU76NERを配置。巡目としては1巡目vs4巡目、となっているものの、高い専門性を持つU76NER選手に軍配が上がる可能性も大いにある。そんな期待感を抱かせる一戦、2人の選曲に注目です。

 

先鋒戦、ROUND1は前回に引き続きNAGACH選手を続投。レジャーランドは今季も安定した活躍ぶりを見せるG*選手を指名。テーマはTREND。どちらも飛び道具曲、というよりは素直な譜面を素直な譜面を叩くのが得意なイメージですので、某罪過は来ないと予想します。

NAGACH選手はDriverを選曲。bpm174とそこそこ速いビートを刻み続ける一曲で、まさに「勝負師」らしく心臓勝負に来たという印象を受けます。レベル9ながら16分音符の割合がそれなりに多く、一度失点してしまうと立て続けに失点してしまいがちなんですが、2人とも上手い!点差はほぼないと言っても過言でない状況で最終盤のスクラッチに突入していきます。このパートでは両者少し黄ばんでしまうものの、NAGACH選手が僅かな点差を守り切りROUND1が1ポイントを獲得。本番一発の緊張感が見ているこちら側にも伝わる一戦でしたね。

 

吠えるNAGACH。僅差で勝利を掴んだ

 

続く2曲目は3連符が要所要所で絡んでくる「LADS」。イントロの246の階段状になっている3連符をすべて光らせていたときにすでに「G*君やばくねーか???」と思いましたが、予感的中。サビのメロディに絡んでくる3連符を次々に全ピカで処理していきます。NAGACH選手のプレーが悪いわけでは決してないのですが、じわじわと広がる点差。サビの抜け、イントロと同じ配置の階段3連符はまたもや全ピカ、と「いつ黄ばむんだこの人???」ってな感じで開いた口が塞がらない。ほんっとうに極まったプレーでした。

最終的にはMAX-8という驚異的な精度でG*選手が勝利。思わずレジャランベンチからは「上手すぎ~!!!」と声をかけられています。当の本人は不服そうでしたが、このスコアで不服に感じるって相当に仕上げてきたんだな。。。と思いました。

 

中堅戦。ファイナルで相まみえた2人の対決です。I6VV選手は「UMMU」を選択。NOTESというテーマではあるもののスクラッチを光らせる力、チャージを押し切る力も求められる総合譜面です。序盤のスクラッチではI6VV選手が素晴らしいプレーを見せ大きくリード。しかしすぐに追いつく1-PIN選手。イントロではわずか7点差に抑えます。

ですがI6VV選手も決して負けていません。中盤長く続く16分音符の応酬で少しずつ点差を稼ぎます。BSSが絡んでくるフレーズが要所要所に入ってくるものの、I6VV選手が拾って攻め、1-PIN選手は守りに徹して捨てるという選択をしたことも影響して、少しずつI6VV選手の方に戦況が傾いていきます。もしや、昨シーズンのファイナルの再現となるか。そんな期待感が湧いてきたころ、スクラッチ絡みのパートで1-PIN選手が追い上げ同点に追いついてきます。

ええ・・・???なぜこの曲で心臓勝負になるんだ???

後半はチャージが頻繁に絡むノリノリフレーズ。しかし両選手ともに上手すぎる。視聴者の緊張度はピークに!まさにデッドヒート。わずか1点差を争うとんでもない状況に一瞬たりとも目が離せません。

勝負はチャージ+16分音符の最終盤に突入。ここで大きく追い抜く1-PIN!尻上がりに調子を上げ、最後は相手のミスを見逃さず落ち着いたプレーでカウンターを決めました。これにはG*選手もベンチを飛び出して1-PIN選手に抱きついてますね。

 

2曲目は「デモーニッシュ」。「いつかオトナになれるといいね」と同じツユさんの楽曲です。最初の2小節だけbpmが140となっており、そこからしばらくはbpm180の同時押しが続き、サビには200まで上がる、といった構成になっています。この間ギアチェンの猶予が少なく、ミスも誘発しやすいのですが1-PIN選手が完璧なギアチェンを見せ序盤から10点以上の差を稼ぎます。そこから先の精度は両者拮抗。わずかに点差が狭まったり広がったりはするものの1-PIN選手優勢の状況が覆ることはなく、大将戦に勝負を繋ぎます。

 

2タテでチームを勝利にぐっと近づけた1-PIN選手。

 

大将戦。スクラッチ地獄に足を踏み入れ、なおそれでも他を圧倒するU*TAKA選手と、「一番得意なジャンルは実は大将スクラッチ」と豪語するU76NER選手の勝負です。U*TAKA選手セレクト「The Chase」。序盤の24分スクラッチでは両者完璧に近いプレーを見せる。しばらくきれいな配置でリズムを取りやすい16分のスクラッチが降ってきますがここではU76NER選手の精度が勝り数点のリードを稼いだ。しかし、この曲の本領は中盤以降の不規則なリズムのスクラッチ。後半には16分トリルと24分スクラッチ、というぶっ飛んだ配置も見られます。ここは王者の土俵。24分スクラッチが降ってくるたび差をどんどん広げていきます。やはり強い!自己ベストからスコアを大きく落とすことなく自選を守りました。

 

自選を圧勝で終え、晴れやかな表情を見せるU*TAKA選手

 

U76NER選手は「雪上断火」を選曲。こちらは中盤にソフランがあることが特徴の譜面ですが、ギアチェンの猶予がたっぷりあり、そこでの事故はなさそうです。しかし、そのソフラン部分で複雑なリズムが多用されているため、一筋縄ではいかない楽曲でもあります。

序盤、低速までは17点差でU*TAKA選手がリード、とU76NER選手も大きくは引き離されず上手く連いていっています。しかし中盤、低速地帯ではもはや脂の乗ったU*TAKAを止められないといった具合に点数を離されていきます。最終的には40点ほど点差を付けU*TAKA選手の2タテ、ROUND1勝利で幕を閉じました。

 

この試合も面白かったですね~。U76NER選手のもしかしたら、もしかするかもしれない、という期待感にもワクワクしましたし、何より中堅戦の「UMMU」。あれは見ごたえありすぎでした。これでROUND1は3勝目。ポストシーズンへの出場権が確定となりました。残るはリーグ1位通過を賭けた戦いになりますが、SILKの猛追に耐えるためにもあと一勝は欲しいところです。ちょうど次節は直接対決もあることですし、そこでWリーグの運命は決まりそう。

 

レジャーランドとしては敗北ではあるものの、だんだんとレジャランらしさが目立つようになってきたと思います。これは良い傾向。第5節では是非とも勝利を掴んでくれることを望みます。

 

第4試合 SUPER NOVA Tohoku vs GiGO

 

Bリーグ現在の一位はAPINA VRAMeS。勝ち点9でポストシーズン出場権の1枠をすでに握っています。そしてTradzはKKM*無双劇によりここから勝ち点を伸ばすことが大いに考えられます。となると、残り二枠は必然的にこの2チームで争うことになるかもしれません。シーズンも後半に差し掛かるとこういった「絶対に負けられない戦い」が増えてきます。そこでドラマが生まれたりするのもまたBPLの魅力なのですが、心のどこかではどのチームも脱落しないでほしいと思ってしまいますね。

 

先鋒戦。前節も全く同じ指定ジャンル・指定レベルで戦った二人が早くも再戦です。TAKWAN選手は祭囃子のようなハネたリズムに加え、笛の音に合わせた細かいリズムが特徴の「かげぬい ~Ver.BENIBOTAN~」を選曲。こういった一癖ある楽曲はTAKWAN選手の得意分野だろうと思いましたが、まさにその通りでした。序盤のトリルを全ピカで抜け、リードを作ると以降も細かい音符を生かして点差を広げます。固定オプションでの安定感を見せつける結果となりました。

 

まるで職人技のような光り方で自選を通したTAKWAN選手。チームメイトと熱いグータッチ。

 

対するCYBERX選手は正確無比なガチ押しが持ち味の選手。bpmが144と中速で16分音符を叩く「アルストロメリア」を選曲。両者ともにとんでもない精度で光らせ、点差が全くつかないギリギリの勝負に。最後の最後に16分音符以上に細かいフレーズが4ノーツだけ待ち構えているが、ここまでCYBERX選手がわずか2点のリード。この一瞬に勝負がひっくり返る可能性もあったのですが、ここはしっかりと抑えきった。先鋒戦をイーブンとします。強心臓だ・・・。さすがは自称精密機械。

 

中堅戦。テーマはSCRATCH。ここまで自選をほぼ落とさず(というか、S2以降ストラテジー以外では自選を落としたことがない)両者の対決となりました。最強の鉾vs最強の盾といった感じの試合。始まる前から両者バチバチです。

 

SNT・GiGOの両チームが煽りあい。場外乱闘も今年の目玉。

 

観客席「カリバーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

照れ笑いのCORIVE。その拳の向く先はもちろんTATSU。

 

観客席「TATSU!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

受けて立つ!と言わんばかりに両腕を広げアピールするTATSU。

 

先攻TATSU選手は「Overload Frontier」を選曲。連続スクラッチ、というよりは鍵盤にしつこくスクラッチが絡んでくるタイプの譜面です。正規で仕上げてきているところも含めて実にTATSU選手らしい選曲。対するCORIVE選手はRANDOMでのプレー。しかし、スクラッチの間に鍵盤が入り込む形となり、あまり良い配置は引けなかった模様。終始TATSU選手の安定感が光る展開となりました。

後攻CORIVE選手は「Digitank System」を選曲。まさに十八番といったところでしょうか。後半のスクラッチパートが始まると一気に30点以上に差を広げていきます。手元に注目すると、上からの画角でもわかるぐらいに大きいストロークでスクラッチを叩いていることがわかりますね。なかなか真似できないプレーです。最終盤では両者ともに点数を落とすことが無くCORIVEリードのままフィニッシュ。中堅戦はお互いの持ち味を存分に発揮した結果、ドローとなりました。

 

大将戦。☆12PEAKと言えばこの男。46選手登場です。対するGiGOからはLOOT選手が出場。46選手は激重鍵盤曲「疾風迅雷(L)」、LOOT選手はスクラッチが特徴の「廿(L)」をそれぞれ選曲。

ですがここでSNT側からストラテジー。LOOT選手セレクトの「廿(L)」が「お菓子の王国」に変更されます。う~ん、これはかなり46選手に分がありそうな曲に変わってしまいましたね。

祈りむなしく崩れ落ちるLOOT選手。そりゃこうなりますよ。。。あんなにも細かい音符のPEAKをノーアップ状態で捌けるようになるにはとんでもなく鍛練が必要。そしてそこでアドバンテージを持つのが46選手。まさに鬼に金棒状態です。。。

 

ストラテジー!ガッツポーズおおしろ。

崩れ去るLOOT選手。



さて一曲目。「疾風迅雷(L)」。LOOT選手はオプション被りを忌避しての正規譜面を選択してきました。立ち上がりではLOOT選手に分がある模様。スクラッチの多用される序盤をうまく光らせて15点ほどのリードを作ります。しかし密度が上がれば今度は46選手の独壇場。しかもガチ割れ!(RANDOMオプションを選択した時に白鍵盤が全てスクラッチと反対側に寄ること。右手左手で交互にノーツを処理しやすい配置が降ってくるため大当たり。確率は1/35で出現する)

 

左が正規で右がガチ割れ。割れると譜面が左右に分離する形になって見やすいだけでなく、とても押しやすい。

 

中盤以降どんどんと激しさを増していくこの曲。こうなるともう46選手を止められません。16分以上に細かい24分音符のラッシュに突入すると点差は100点差を超え、さらにどんどんと広げていく。最難所では点差を200点以上とし勝利を決めました。一発で3400点超えのスーパープレー。元々二つ名だった「奈良の"PEAK"マスター」の名は伊達ではありませんね。

 

2曲目。「お菓子の王国」こちらも強烈なPEAKが何か所かあり、特に中盤の2小節に渡る32分音符のラッシュが実質勝敗を決めてしまうほど密度の濃い部分となっています。そして予想通りその難所で46選手が大きくリード。持ち前の地力を生かして後半に待ち構えているスクラッチ絡みの部分でも更に差を作ります。最終的には4080点と自己ベストと比べてもわずか22点しか低くなっておらずとんでもないプレーでした。

 

頼りになりすぎる男46

 

46!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ファンです。

なぜ4巡目なんだ????と思うほど1巡目並の貫禄と勝負強さを感じますね~。ドラフト会議直後の不安感を大きく払拭する結果になっています。火力不足?そんなわけないぜ。SNTには主砲であり城塞・46が居ますから。TATSU・NIKE・TAKWANの安定感も凄まじく、個人的にはクォーター以降の戦い方が最も気になるチームです。

 

GiGOは今回ばかりは運に見放された展開になってしまったなと思いました。お菓子の王国の一件に関してはもう、、、お祓いに行ってくださいまし。

ちょっと現実を直視するのが怖かったのですが、ポストシーズンに出場する可能性を考えてみると案外まだまだありそう、という感じです。ただし、次節・vs KKM*を乗り越えなければなりません。指定ジャンルがNOTESとかだとかなり辛いですが、SOF-LANやSCRATCHだと、、、ポイントを取ってくる可能性がかなりありますよね。

KKM*選手に対決して自選を取れる選手、となると真っ先にU*TAKA選手が思い浮かぶのはファンの共通認識だと思うのですが、個人的にはCORIVE選手を推していきたい。全チーム応援しているのでどちらかが落ちるかもしれない、と思うと複雑な気分ですが、とはいえこの2人の対決は見たい。我々も覚悟を持ってBPLを見届けていきましょう。

 

 

あとがき

 

BPLS3もいよいよ佳境。☆12対決はスーパープレーが魅力です。次節はいよいよチームの進退に直接かかわるような試合ばかりなので、なおのこと緊張感が高まりますね。好きなチームが落ちる、というのは辛いことです。悲しいことです。が、そこで生まれるドラマが泣けるのも事実。二律背反。アンビバレント

 

最終日まで残るのは2チームのみ。皆さんどのチームが優勝すると思っていますか?筆者はシルクに一票。次いでラウワンかなぁ。そんな談議が面白いのも今だけの特権ですのよ。みんなで語ろうBPL。

【BPLS3】beatmania iidx レギュラーステージ第3節 感想

こんにちは。ジョルノと申します。ジョバーナではありません。

 

第1節・第2節の感想記事は公開するまでかなり時間がかかってしまい、「振り返り」という意味合いが強くなってしまったのですが、今節こそはタイムリーな記事にしたいと思い、気合入れて頑張りました。

 

さて、第三節、ということで今回はファーストの最終戦となります。レギュラーステージ前半戦を終えて各チームどのような作戦で来たのか、というのも考察していきたいですね。

 

また、第1節・第2節の記事について、自分が思っていたよりも多くの方に読んでいただいたようで、(中にはアドバイザー様にも読んでいただけたようです)とてもうれしい限りです。何かを発信するということは、誰かに受け取ってもらって初めて価値が出るというものですから、読んでもらえるのはやはりうれしいですね。

 

まだ読まれてない方はこちらからどうぞ。

giorno-iidx.hatenablog.com

giorno-iidx.hatenablog.com

 

 

第2節までを振り返って

第2節までの結果。APINA・GAME PANICの2連勝が目立ちます。

それでは一緒に第2節までを振り返っていきましょう。BリーグではAPINA、WリーグではGAME PANICがそれぞれ目立っていますね。特にGAME PANICはこれまでの試合内容を見ても、まさに"圧勝"であり、MIKAMO+PEACEの2枚看板が1ポイントたりとも落とすことなくチームを勝利に導いています。

 

SUPER NOVA Tohoku・SILK HATの両チームは好発進で2位に付けています。ROUND1も大将U*TAKAの"勝利の方程式"により1勝を挙げ勝ち点で並んでいる状況。第8試合 ROUND1 vs SILK HATはとにかく熱い戦いなので一度は見ていただきたい。ほんとに見ろよ。約束だぜ。

 

TAITO STATION Tradzは1敗1分で勝ち点1。KKM*選手が出てくるセカンドで大きく捲る作戦に出ています。下位に沈んだGiGOとレジャーランドですが、これまでチームらしさを存分に発揮した試合というのがあまり見られておらず、押さえつけられてしまっている印象です。昨シーズン2位・3位に入賞し、全員契約で結束力を高めてきたこの2チームが下位に沈んでいるのはかなり意外ですが、それほどまでにBPLという場は戦乱の時を迎えているということなのでしょう。

 

第9試合 GiGO vs SUPER NOVA Tohoku

GiGOは大将戦にぬちおを三連投。前節もう少しのところで逃してしまった勝利を今節こそは掴めるか。対するTohokuは満を持して46選手が初登場。いきなりの大将戦で結果を残せるかに注目だ。

 

先鋒戦、CYBERX vs TAKWAN。先攻のCYBERX選手はゆったりとした3連符に細かいリズムが混じる「bag」を選曲。中盤までTAKWAN選手が数点のリードを持っていたものの、粘り強く精度を保ち続けたCYBERX選手が逆転。最終盤で少しミスが出てしまったが、チームに1ポイントを持ち帰りました。

演奏後、GiGOベンチからは「危なかったぞ!」と怒号が飛んでいました。これはそれだけCYBERX選手の自選キープ力がメンバーから信頼されていることの裏付けなのでしょう。

続く2曲目、TAKWAN選手セレクト「Suger Drippin'」では最序盤からTAKWAN選手リードで進み、僅差ではあるものの絶対に抜かせない意地のプレーで勝利。これまで内容の良い試合をしていただけに結果が伴わず、苦しんできたTAKWAN選手。終了直後の、安堵と歓喜と達成感が入り混じった表情はチームに良い雰囲気をもたらしていましたね。ベンチの3人も感動を噛み締めています。

 

 

BPL初の得点を挙げ、胸を撫で下ろすTAKWAN選手

 

中堅戦。 テーマはCHARGE。GiGOからはLOOT選手、TohokuからはNIKE.選手が出場。LOOT選手はbpm186と早めのBPMの細かいジャリ鍵盤にチャージノートが容赦なく絡む「soldier's waltz」を選曲。しかし、R-RANの中でも最もハズレていると言って良いほどの譜面を引いてしまい、長い16分音符のラッシュで大きくリードを許してしまう展開に。安定を取ったNIKE.選手の作戦勝ちとなりました。

続く2曲目、CHARGEと言えばでお馴染みの「Goldem Palms(A)」。前半部分はNIKE.選手がリードを取っていましたが、チャージノーツとスクラッチが絡む地点でLOOT選手が少し前へ。しばらく僅差ながら点差が縮んだり広がったりとハイレベルなチェイスを繰り広げ、最終盤、LOOT選手が耐えきって逃げ切りに成功。大将戦を前にチームスコアをイーブンに持っていく大仕事を為しました。

 

強敵・NIKE.相手にカウンターを決めたLOOT選手。GiGOメンバー全員で抱き合って喜びを表現する

 

大将戦、昨シーズンクォーターでも相見えたNUCHIO・46の対決となりました。(NUCHIO選手はその際2タテで勝利を収めています)。リベンジに燃える46選手。しかし、GiGOからのストラテジーによって自選曲が変更されてしまいます。GiGO目線に立ってみると、負けは勿論、2回の引き分けは今後を思うとどうしても厳しくなってしまいます。レギュラーステージ折返しを迎えるにあたって兎にも角にも勝利が欲しいところでしょう。

 

1曲目、「GOBBLE」。曲が短いためノーツ数もかなり少なく、一点の重みがある一曲です。2点差、とまさに目と鼻の先の距離で追いかける46選手。中盤まで粘りに粘ったものの、微縦連が絡むPEAK部分でNUCHIO選手が引き離し勝利。まさに思い描いていた通りの勝ち方が出来たといったところでしょうか。

 

爽やかな笑顔を浮かべるNUCHIO選手。自選の極まり具合から見るに、相当な自信があった模様だ。

 

続く2曲目はストラテジーカードによりランダムで選出された「Ganymede」。前半は単調な同時押しで構成されており、いかに点を落とさないか、また、後半は細かい混合フレーズがこれでもかと続くため、いかに崩されないかが肝要となる一曲です。この曲に関しては、NUCHIO選手と46選手のどちらが得意なのかというのは正直わかりません。しかし、事故ベストでハッキリと優劣がついていたとしても、この曲は一度黄ばむとそれに巻き込まれて、大量に黄ばんでしまう事故が起こりやすい曲。なるべく、本番ではやりたくないですね。

オプションについて。NUCHIO選手は見切りやすいMIRROR、46選手は高い地力が必要になるものの、あたり譜面を引くことで勝つ可能性を高めるRANDOMをそれぞれ選択。前半戦では4点の差で46選手が先行する展開となりました。しかし、この曲でこの点差はほぼ無いと考えて良いでしょう。いよいよ始まるGanymedeGanymede。難所の6連符+16分音符の混合フレーズが二人を襲います。

 

NUCHIOか、46か。並んだ。いや、46だ!NUCHIOだ!再び並ぶ!46!!!!NUCHIO!!!!!

 

気付けば、画面の前の私も叫んでいました。激しいフレーズの抜けでNUCHIO選手が5点リード。しかし、Ganymedeにはあと1つだけ、意地の悪いギミックが残されています。それはBPM変化。本当にごく僅かなものですが、会場の緊張感で光らせるのは至難の技です。

 

 

 

恐れていたことが。なんと、最後の最後で46選手が1点リード。勝負が決した。

 

吠える46。既のところでチームの敗北を防いだ。

 

BPLという大会は、eスポーツ競技であるとともにエンターテイメント性をとても重視しています。だからこそ、競技の世界をあまり知らない私でもここまで入れ込んでハマることが出来たわけですが、ここにきて一発勝負の恐ろしさ、勝敗がつくことの残酷さ、結果は絶対的で覆りようが無いことなど様々な感情が襲ってきて、なんだか逃げ出したくなってしまいました。逃げ出したくなるほど、NUCHIO選手の悔しさが、ヒリヒリとした胸の痛みが、伝わってきたのです。

 

最終スコアGiGO 6 - 6 Tohoku。引き分け。両チームともに苦境を迎える。セカンドは生き残りを賭けた熾烈な戦いとなりそうです。早速セカンド第4試合にて相見えますが、この試合がBリーグのすべてを決すると言っても過言ではないでしょう。覚悟はいいか、俺は出来ていない。。。

 

第10試合 LEISURE LAND vs ROUND1

 

レジャーランドはこれまでに2敗と後が無い状況。とにかく勝ちが欲しいなか、大将には勝利の立役者・DINASOを配置。王者ROUND1に挑む。一方、ROUND1はまさかのU*TAKA2連投。早めに勝負をかける作戦に出た。昨シーズンを牽引した2チームによる勝負の行方はいかに。

 

先鋒戦。U76NER vs NAGACH・テーマはCHARGE。先攻・U76NER選手は昨シーズンのファイナルでも披露した一曲「真夏の花・真夏の夢」を選曲。チャージノーツに絡むハネた鍵盤が曲中ずっと続き、リズムをキープするのが難しい楽曲ですが、さすがはU76NER選手、危なげなくポイントを獲得しました。その勢いのまま、他選「Almance」でも勝利。レジャーランドが2ポイントのリードを奪います。

 

中堅戦。2021シーズン以来久々の対決となったG* vs KUREI。1曲目「yellow head joe」ではKUREI選手が圧巻のプレーを見せ、カウンターに成功。1点たりとも落とさない精度、そしてそれを正規譜面で出してしまう様は、まさに“鉄人の帰還”を思わせます。

続く2曲目はレジャーランドからのストラテジーにより「stepper」が「ベィスドロップ・フリークス」に変更。全体を通して16分以上に細かい音符や三連符が散りばめられており、安定してスコアを取るのはなかなか難しい一曲です。最終盤までお互いに大きくリードを取らせず競った展開に。心臓が痛くなるような勝負はG*選手が制しました。なんと自己ベストと同点、こちらも爆発力は健在の模様です。

 

持ち前の度胸で接戦を制したG*選手。筐体に倒れ込む

 

大将戦。DINASO vs U*TAKAというなんとも予想がつけ難い対戦カード。今度はROUND1側からのストラテジーで1曲目が「ラクエン」から「bounce bounce bounce」に変更されました。う〜ん、クセ曲からクセ曲に変わった印象。DINASO選手も持ち前のズレハネ処理能力で高スコアを取ってきそうです。これはわからないぞ。

 

序盤。HEY LADY~ HEY GUYS~ 俺は楽天斎 ピュポピュポピュポピュポw 調子どうだ Kanata?

はい。bpm116の16分という絶妙な遅さの縦連やスクラッチに、イントロの抜けにはハネリズムの皿、と序盤から光らせるのが難しいフレーズのオンパレードです。そのような中でU*TAKA選手はイントロでの失点をわずか1点に抑えるという安定感抜群のプレイ。スタートダッシュを決めたあとも勢いに乗り続け、中盤には20点以上の点差をつけています。勝負あったかと思いましたが、、、

DINASO追い上げる。スクラッチのリズムがさらに細かくなる後半に差し掛かると一気にギアが上がってきます。食らいつく、6点差。ヒリついてきた。いやU*TAKA抜かせない!追い着かせない!

 

終盤はつかず離れずのデッドヒートとなったものの最後に笑ったのは王者U*TAKA。右拳を天高く突き上げました。

 

続く2曲目。優雅なヴァイオリンのメロディに12分や16分が複合した複雑なリズムで絡んでくるスクラッチがとにかく取りづらい1曲、「Wonder Bullfighter」では、終始U*TAKA選手の安定感が光ります。本当に、何をやらせても上手い。。。

どんな分野でもプロとアマの違いは"安定感"にあると言われることがありますが、彼はまさにプロの中のプロですね。

 

第11試合 APINA VRAMeS vs TAITO STATION Tradz

 

すでに2勝を挙げ、悠然と構えるAPINA。UCCHIEを二度目の大将戦に起用です。対するTradzはまだ勝ちがなく飢えている状況。モンスタープレーヤーKKM*のプレッシャーを減らすためにも、ここでひと暴れできるかに注目だ。

 

先鋒PEAK。CHP*1E選手vsRIOO選手、と少し異色な組み合わせです。一曲目はCHP*1E選手セレクト「never....」。LEVEL8・総ノーツ数815、と1点の重みが非常に大きい上、ピアノ特有の少しズレた鍵盤や三連符のフレーズも混ざっており焦りを誘発する曲です。ブレイクの三連スクラッチが全て黄ばむなど、なかなかメンタルに来る内容だったものの、後半でも安定感を見せたRIOO選手が勝利。「どっちが勝ったの?俺?」とチームメンバーに確認する姿はもうお馴染みですね。こういう飄々としたところも彼の魅力です。個人的にはスラムダンクの仙道みたいでカリスマ性を感じてしまいますね。

2曲目。容赦ない縦連と取りづらいリズムの16分が絡むSNOW。序盤、RANDOMの配置の悪さからリードを許したものの、高密度の16分で一気に捲るRIOO。ドラムンベース一筋の名にふさわしい勝利でした。

 

中堅戦。APINAのKENTAN選手は心臓勝負に出ました。数多くのランカーが理論値を出した一曲「怪物」を選曲。相手チームのTradzは毛むくじゃらのモンスターをマスコットキャラにしていますので、そういった部分も少し意識したんでしょうか。

序盤、16分音符の部分では8S.選手が先行。しかし、Bメロの終わりでKENTAN選手が逆転。5ポイントほどのリードを作ります。8分音符が主体で構成されているサビ部分では両者好プレーを見せ差が詰まらない開かない展開に。

アウトロで追い上げ、1点差まで詰め寄る8S。異常なまでのプレッシャーの中、勝利の女神が微笑えんだのはKENTAN。観客席に座る他チームの選手までもを巻き込んで会場を盛り上げます。

 

KENTANwin。観客席の選手たちとハイタッチを交わす。

 

2曲目は細かい6連符の鍵盤が入り交じるメドレー楽曲・「50th Memorial Songs -Beginning Story」。がんばれゴエモングラディウスなど、KONAMIの名作ゲームのBGMが次々と流れます。これは技巧派・8S.選手に軍配が上がるか、と思いきやKENTAN選手もピッタリとくっついて来る。リードを作らせません。結局、最終盤まで大きく引き離すことが出来ず、なかなかに苦しいながらも8S.選手が逃げ切りに成功。思わず、「セーフ」のポーズを取っています。大将戦に希望を繋ぐ展開に。

 

8S.「セーフ......」 eraじゃないよ。

 

大将戦。UCCHIE選手は昨年の vs GAME PANICにてPEACE選手に投げられた一曲「nostos」で勝負です。神秘的なピアノフレーズが特徴の楽曲ですが、縦連やジャリ、早くなって遅くなる感覚揺さぶり型のソフランがこれでもかと盛り込まれており、☆11のなかでも屈指のスコアの取りづらさを誇ります。両者RANDOMを選択しましたが、銀座の悪夢・ハズレ配置となっており、右手が苦しい。そんな中、中盤ですでに50点のリードを作るUCCHIE。もはや後光がさして見えるほどの神プレーでRAITO.選手を下します。

RAITO.選手は緩やかなソフランと同時押し、それに絡むトリルが特徴の「Linus」を選曲。この曲も感覚をバグらせてくる系ですよね~。しかし、nostosよりはだいぶリズムがわかりやすい分光らせやすいので、心臓勝負の要素もあります。序盤いきなり降ってくる16分音符でUCCHIE選手がすかさず10点以上のリード。以降、安定感を保ったまま一度もリードを許さず勝利。完膚なきまでの2タテです。

 

冷静沈着なプレーで今節も2タテで勝利。直後、アドバイザーのDJ GENKI氏とハイタッチで喜びを分かち合った。

 

(UCCHIE。。。上手すぎ。シーズンを追うごとに頼もしさが増していきますね。ほんとに、そろそろ二代目大魔王とか名乗った方が良いのでは、、、)

 

第12試合 SILK HAT vs GAME PANIC

 

これまで1勝1敗。しかしながら、前節ROUND1戦ではVELVET選手が王者U*TAKAに対し最後の最後まで食らいつくというガッツのあるプレーを見せており、ある意味負けよりも価値のある試合となった。今回はKIDO.を大将戦にオーダー。コスト管理の厳しい今シーズンはこういった”逃げ”のオーダーもよく見られますね。セカンドに向けて少しでも獲得ポイントを稼いでおきたいところだ。

対するGAME PANICはMIKAMO + PEACEの最強コンビがすべてを支配しており、MIKAMOを大将戦に据え、ポストシーズン進出を確定させる気満々だ。TAKA.Sのプレッシャーを減らすためにも早々に3勝目を挙げられるか。

 

先鋒戦。昨シーズンのクォーターファイナルでも見られたVELVET vs PEACEの対決です。1曲目「Apocalypse ~dirge of swans~」は、まさにジャンル通りのPEAK要素が難しい楽曲。だんだん細かくなるスクラッチに鍵盤が絡む最大の難所でVELVET選手が僅かに前に。しかし、すぐ追いつくPEACE。後半の16分音符3連のフレーズもまったく黄ばむことがなく、3点差で勝利。MAX-14というとんでもないスコアを出してしまいました。

続く2曲目。曲発表の時点で勝負がついてしまった感じ。THE・PEACE譜面「maduragura」では最終的に26点の差をつけ2タテ。これにはGAME PANICベンチも笑うしかない模様です。

 

圧倒的すぎる精度で今節も2タテ。スコアの高さに驚くVELVET、笑いが止まらないゲーパ二ベンチ。

 

中堅・前節は2タテで華々しいBPLデビューを遂げたLICHT選手が仕事人・FRIPに挑みます。しかし、これもBPLの洗礼か、ストラテジーにより自選曲が変更。もともと選んでいた「make a difference」とは正反対にある、16分トリルや連打の処理能力が求められる楽曲「取り残された芸術(Arranged:Hizumi)」に変更されてしまいます。8分音符が多く、光りやすい楽曲であるため競った展開に。しかし、抜かさせないLICHT。終始小さいながらもリードを守って勝利しました。

続く「pirates blade」。激レコ楽曲特有の笛の音に合わせた掴みづらいリズムが難しい楽曲です。オプションはLICHTがRANDOM・FRIPが正規。お世辞にもLICHT選手の引いた配置は当たっていないというか、細かい音符が右手に寄りすぎているのですが、全く黄ばまない。デビュー戦から数えて4曲連続の勝利となりました。

 

大将戦。GAME PANICからは今シーズン絶好調のMIKAMO選手が登板。シルクからは昨シーズンから大きく成長を見せており、注目度が上がっているKIDO.選手が出場です。一曲目「打打打打打打打打打打」。ノリの良い楽曲ですがサビ前の32分音符階段とサビの怒涛の同時押しが事故を起こしやすく、まさに一点突破で来たかという印象。イントロのBSS+トリルではMIKAMO選手の安定感が光り僅かにリードを作る。以降サビまでスクラッチを交えつつの乱打ですが、ここでも先頭は譲りません。32分階段。お互いに黄グレを出してしまうもののまだ変わらない。まだ抜かせない3点差!

 

しかし、次の瞬間本番の悪魔がMIKAMO選手を襲う。曲名にもある「打打打打打打打打打打」という3連符×10回の同時押しフレーズで一気に失点。この隙にKIDO.選手が前に出ます。すぐに来る2回めの「打打打打打打打打打打」。MIKAMO選手立て直す。しかしKIDO.選手に一切の油断はない!点差を保ったまま3回目の縦連へ!

ここが長い長い。3連符×17でゲシュタルト崩壊をも引き起こしてくるしつこい「打打打」の応酬!それでも両名崩されない!

4回目。3連符フレーズは続くものの、ここからは3連符”乱打”となり認識しやすい形に。最大級の緊張感のなかではあるが、KIDO.選手絶対にリードを譲らない!押し切る!しがみつく!

曲はアウトロへ。イントロと全く同じリズムパターンで構成されており、ノリノリで押しにいける部分ですが、サビで疲弊しきった体にこの密度が少ししんどく感じるはず。しかし押し負けない両者。縮まらない点差!一点突破を狙ったKIDO.選手の作戦はまさに的中。初の大将戦で大きな戦果を出して見せました。

 

昨シーズン十分に実力を出し切ることが出来ず、苦しい想いをすることが多かったKIDO.選手。満を持してここですべてを爆発させ、ジャイアントキリングを達成。SILK HAT・SEIRYUを出さずして2勝目、Wリーグの支配者・ゲームパニックから大金星を挙げました。

 

ジャイアントキリング達成!一番に出迎えたVELVETと熱い抱擁を交わす。

 

さて、チーム戦績としては決まってしまったものの、混戦のWリーグでは獲得ポイントも重要になってきます。2曲目MIKAMO選手セレクト「UMMU」では、最初のスクラッチから快調に飛ばし、なんと70点差をつけて圧勝します。総合スコアはSILK 7 - 5 GAME PANIC。ただでは負けないのがゲーパニの流儀。

 

ファーストを終えて(各チームの所感)

Bリーグ 1位 APINA VRAMeS

強力すぎるダブルエースが3戦連続の2タテ。明らかにBリーグの中で飛び抜けた実力を発揮しています。特にUCCHIEの成長が半端ではなく、ポストシーズン以降強者と相見える場面でも結果を残すことは確実であると見ています。また、CHP*1E・KENTANの単発組も相手選手に仕事をさせないことを徹底しており、惜しくも引き分けに持ち込まれるということが想像できないですね。

既にポストシーズンへの切符は手に入れていますが、1試合少なくて済むという恩恵を享受するためにも1位通過はしたいところ。セカンド第1戦 vs Tradzには今後を見据えてダブルエースのどちらかを配置するかと思いましたが、あくまで1位にこだわる姿勢を貫くようです。コストが十分に余っているため、Tohoku戦あるいはGiGO戦のどちらかに主戦力を集めればそれだけで4勝となり、1位通過確率は67%にまで上昇。個人的には、vs Tohoku戦は中堅UCCHIE 大将WELLOWの万全な体制で勝ちに行くのではないかと予想しています。

 

Bリーグ2位 SUPER NOVA Tohoku

開幕TATSUの2タテで嬉しい1勝を上げたTohoku。1勝1分1敗という成績も相まってなんというか、世渡り上手なチームだなという感じがします。今後のオーダーとしてはNIKE.選手が中堅×2 + 先鋒×1で皆勤賞、TATSU選手と46選手で大将戦を分け合い、TAKWAN選手には器用に立ち回ってもらうという形になるのではないでしょうか。おそらく、というか確実にKKM*に対しては46選手をぶつけそうです。

セカンドの展開としては、KKM*との直接対決は敬遠の上、先鋒中堅封じで引き分け。vs GiGOでCORIVEを討てば2勝2分。といった展開を目指すのではないでしょうか。第4試合 vs GiGOはジャンル次第でいかようにも変わるものの、お互い必死に勝ちに来る場面なので、緊張感が漂う試合になりそうですね。

 

Bリーグ3位 GiGO

ぬちお3連投も勝ちきれず悔しい結果に。特に、2点差で負けた第5試合(vs Tradz)・1点届かなかった第9試合(vs Tohoku)に関しては筆舌に尽くしがたい思いを抱えていることは間違いありません。

0勝2分1敗と、伸び悩んだかに思えるファーストステージですが、これまでの9戦で2タテを食らったのはたった一回。全8チーム中トップの守備力を誇っていることがわかります。エースCORIVEのコストは80、と多めに残っているので、「大将戦×2+中堅戦×1」の形で運用でき、ジャンル次第では大いに勝ちを狙える状況。特に、vs KKM*でSOF-LANやSCRATCH、もしくは幅広い譜面への対応力が求められるTRENDで隙を突ければ自選を守る大仕事をやってのけるかもしれません。というか、かなりありえる話だと思っています。

というわけで、大将戦の采配は vs Tohokuとvs TradzにCORIVE、vs APINAにCYBERXと予想します。大魔王をも貫いた"聖鍵"は、"破壊者"KKM*にも通用するか、注目の一戦となりそうです。

 

Bリーグ4位 TAITO STATION Tradz

0勝1分2敗。下位に沈むTradzですが、彼らにとっての本番はセカンド。KKM*選手がプレッシャーに打ち勝ち、2タテ3連発を起こせるかどうかにすべてがかかっています。GiGOはどうかわかりませんが、APINAとTohokuは敬遠采配で先鋒中堅封じをしてくると読んでいます。これに打ち勝つオーダーができるかどうか、がまず1点。vs GiGOで特殊なジャンルに当たらないか、でもう1点。この2つが大きな不安要素となっている印象です。

KKM*を取っておきながら敗退、は許されない。3勝あげれば確定で進出。2勝1分は他チーム次第、2勝1敗はおそらく脱落。セカンドの全試合すべてが関ケ原、と異質なプレッシャーが掛かる中ではありますが、BPLという舞台を破壊し尽くしてくれることを望みます。

 

Wリーグ1位 GAME PANIC

MIKAMO + PEACEで順調に稼いだ勝ち点6。欲を言えば三戦目のSILK戦も勝って1抜けしたかった気持ちはあるでしょう。セカンドはTAKA.S選手が勝敗を請け負っていくことになりますが、2勝のアドバンテージがあるし、中堅先鋒どちらからでもポイントが狙える心強い味方もいるし、いざとなればMIKAMO選手が1回は大将戦に出られるし、とあまり気負わずに済みますので、順当に勝ち上がることができそうです。

ゲーパ二・シルク・ラウンドワンの3チームは本当に拮抗状態というか、三すくみ状態なのでもしかすると3チームが勝ち点で並ぶかもしれないなと思っています。そのときは獲得ポイント勝負になりますが、その点めっぽう強いのがこのチーム。開幕2戦で21ポイントを獲得しており、敗戦したSILK HAT戦でも5ポイントを取ってきています。先行逃げ切り型のメリットの1つに、早い時期から決勝トーナメントを意識した練習に切り替えられる、という点があると思っています。1位通過ならシードになるので尚更です。トーナメントでも暴れられるか、もう既に楽しみですね。

 

Wリーグ2位 SILK HAT

快進撃。1戦目のレジャーランド戦ではKIDO.選手の成長した姿、SEIRYU選手の勝負強さをアピール。続く2戦目・ROUND1戦ではLICHT選手が大舞台でも安定したプレイングを見せ、VELVET選手がU*TAKA選手にあと一歩のところまで食らいつく、と敗戦ではあるもののシルクの底力を知らしめる結果に。そして3戦目。KIDO.選手魂の自選キープ。明らかに逃げのオーダーにもかかわらず勝利を収める、とこれまでポジれる要素しかありません。

チームとしての総合力はNo.1だと個人的には思っています。なぜなら、これまでの2勝はいずれもSEIRYU選手以外が担っており、特にGAME PANIC戦に関してはエース不在でリーグの支配者相手に勝利を収めています。ほんとに漫画でもやりすぎなレベル。ぜひともリーグを1位通過して、万全の体制でセミファイナルに望み、その勢いのまま結晶まで進んでいただきたい。というか、そうなりそう。

 

個人的な感情も混じってしまうのですが、ROUND1戦は大将LICHTでいきませんか?いや、いきましょう。そしてU*TAKAと対戦しましょう。そして、sigmundを投げましょう。やりましょうやりましょう。

 

Wリーグ3位 ROUND1

大将戦 U*TAKA = ROUND1 WIN。実に美しい勝利の方程式です。3勝目も固いでしょう。個人的には実力(特に地力という面で)が直に出やすい☆12に大将U*TAKA3連投、と予想していましたが、意外と早めに切ってきました。これが功を奏すか、否か、まだ判断しかねます。

1位通過にはおそらく4勝目が必要となることでしょう。となると、U*TAKA以外の勝利請負人が必要となりますが、なんとなくですよ、本当になんとなくですが、I6VV選手が大将戦で半端ない活躍を見せ4勝目を挙げるのでは無いかと思っています。昨年のファイナルでも☆12でポイントを取っていますし(実質決勝点となった)、かなりあり得る未来じゃないですか?そんな期待を込めてセカンドも見守っていきましょう。

 

Wリーグ4位 LEISURE LAND

ファーストは3敗、勝ち点なし、ととてつもなく苦しいシーズンとなってしまいました。初戦のvs SILKを落としてしまったのが、ボディーブローのようにジワジワと効いています。あの試合さえ取れていれば、もう少し楽観的にリーグを見ることが出来たのかもしれません。コスト面では全員平等に少しずつ消費していますので、温存も突撃も可能。まずは1勝、壁を打ち砕けるかが重要です。

全員実力はあるのに、とにかく作戦が噛み合わず勝てていない、という点では昨シーズンのGAME PANICを感じさせる部分があります。しかし絶対に希望だけは失ってはいけない。レジャーランドの選手といえばその晴れ晴れとした笑顔。特にG*選手の明朗とした笑顔。どんなに苦境でも笑顔だけは忘れずに居てくれればいいなと思う次第です。土俵際からの逆転勝利なるか、頑張れ、レジャーランド。

 

 

あとがき

今回はうざったく感じるぐらい感情を前面に出して書いてみました。勝負あるところに涙あり、涙あるところには笑みあり。ひたむきに努力し、感情をむき出しにして本気で喜び、本気で悔しがる選手たち。彼らに敬意を表して、私も読者の感情への訴求力が高い文章を書いてみたくなりました。

好きか嫌いか、どう感じるも読者の自由。謎ポエムはおっさんのご愛嬌!いいねと思ったらこれからもよろしくどうぞ。

 

 

【BPLS3】beatmania iidx レギュラーステージ第2節 感想

こんにちは。ジョルノと申します。ジョバーナではありません。

 

(2023/07/27)

前回の第1節の感想記事は結構時間がかかってしまい、第5試合・第6試合が公開されたあとにようやく投稿する事になってしまいました。今回はその反省を生かして、時間があるときに書きだめました。

 

(2023/08/12)

でも結局遅くなってしまいました。許して。断罪。

 

昼夜問わず灼熱の季節でバテてきてますが、同じぐらい熱いのがBPLS3。鉄は冷めないうちに打てと言いますので、自分の感想もライブ感を詰め込んで熱いものに昇華できたらいいな!と思っています。

 

第1節までを振り返って

 

第1節までの結果 今シーズンから2リーグ制に変わりました。

 

 

まずは一緒に第1節までがどうだったか振り返っていきましょう。新しいメンバーを迎えたチーム、全員継続したチーム、色々ありますが開幕前と印象が大きく変わったのはやはり SUPER NOVA Tohoku でしょう。

 

BPLS2にて大いに活躍を見せた TATSU選手、NIKE.選手、46選手に加え、TAKWAN選手を指名したSUPER NOVA Tohoku。開幕前はドラ1 TATSUの実力が未知数であること、NIKE.選手が手に怪我を負っていることなどから、不安の声が多数だったように思います。しかし、実際に試合が始まってみると、TATSU選手が元チームメイトであるRIOO選手を2タテで下すという快挙をやってのけました。

 

失礼を承知で私の感想を述べさせていただくと、8S.選手がNIKE.選手の自選「PHOTONGENIC」を取った時点でTohokuの負けは濃厚かなと思ってました。だからこそ、RIOO選手の自選「New Decade IIDX edition」でリードを取った瞬間は興奮を通り越して空いた口が塞がらない状態になってましたね。TATSU選手の無類の勝負強さがますます証明される結果となり、ドラ1の重責を担う人材として全く遜色ないことをひしひしと感じました。

 

Wリーグではレジャーランドから勝ち点3を得たSILK HATが印象に残りました。SEIRYU選手とVELVET選手のシナジーがとても良く、付け入る隙のないチーム構成になっていると感じました。先鋒戦に出場したKIDO.選手に関しては昨シーズンからの大きな成長を見せており、その高い専門性から状況を打破するキーマンになり得ることが予想されます。また、このチームで最も不気味なのは、KACチャンピオンを獲った男・LICHT選手が後ろに控えている点です。辛酸を嘗めた過去2シーズンの分も含めて大暴れしてくれ!

 

 

第5試合 TAITO STATION Tradz vs GiGO

 

初戦が黒星スタートとなったチームどうしの対決。ここで負けるとチームの立場は一気に当落線上へ。温存されたストラテジーが飛んでくるであろう第3節を前にして、なんとしても勝ち点が欲しい。負けられない試合。

 

先鋒戦はBPL初出場のRAITO.選手と今シーズン初出場のLOOT選手の対決となりました。テーマはSOF-LAN。昨シーズンと比べると、「fun」や「罪過の聖堂」、「mind the gap」など難曲が増えており、対策必須のジャンルです。

 

RAITO.選手はBPLの舞台にて最多選曲回数を誇る「op.31 叙情」を選曲。イントロから最初のサビまではLOOT選手にリードを許したものの、じわじわと追い上げて逆転し、勝利。この曲は本当に安定して光らせるのが難しいし、手順も多くて本番で失敗しやすいし、真っ先に対策されているだろうし、、、となかなか選曲するには勇気が要る楽曲なんですが、初登場のプレッシャーを跳ね除けたRAITO.選手、見事でした。

 

対するLOOT選手は「mind the gap」を選曲。ソフラン回数も多いし細かいリズムは多いし、こちらもとにかく難しい楽曲。ほんとに☆9か?

中盤まではRAITO.選手が数点のリードを守っていましたが、ギアチェンの安定感でLOOT選手が上回り、大差をつけて勝利しました。ソフランジャンルはこれがあるから怖いんだよな~。

 

続く中堅戦。TradzからはRIOO選手、GiGOからはCYBERX選手が出場。RIOO選手は「THE・RIOO譜面」である VJ armyを選曲し、今季初のポイントを獲得しました。彼はほんとこういう変態チックな譜面が上手い!(褒めてます)

対するCYBERX選手は「daisuke」を選曲していましたが、Tradzからのストラテジーにより「P.O.W.E.R.」に変更されました。が、それをものともしない完璧なプレーで終始リードを奪い勝利。チームのピンチを救う一手となりました。

 

メンバー全員で抱き合い、喜びを表現するチームGiGO

 

勝負の行方は大将戦へ。8S.選手選曲「Golden Palms(L)」は最後の最後まで両者が一歩も譲らないデッドヒートとなりましたがわずかな差で8S.選手が勝利。思わず床にへたりこむNUCHIO選手。しかし、続く「Nocturnal 2097」では終始安定したプレーを見せ勝利。両チームとも落とせない試合の結末はなんと引き分け。お互い決めきることができず、ほろ苦い結果となりました。

 

接戦を制しポーズを決める8S.選手。うなだれるNUCHIO選手だが、自選曲では圧倒。
意地の勝ち点1を持ち帰る。

 

前節の敗北でかなり落ち込んでいたように見えたRIOO選手。今回の試合も少し表情が固く、いつもより緊張されていたのかなと思いましたが、まだまだ隠し持った武器がある模様です。初出場のRAITO.選手についても少し緊張が見られたものの、いきなりの癖強ジャンルで自選を守ったという実績は、1ポイントの枠に収まらないほどの活躍ぶりですね。

Tradzのファースト最終戦はvs APINA VRAMeS。本当に勝敗の予測が全くつかない試合となっています。ここで勝ち星を取ることができればKKM*選手が大将を務め、勝ち点を伸ばせることが見込まれるセカンドに向けて大きな弾みとなります。大将戦はRIOO vs UCCHIEだと思っていますが、実際はどうなんでしょうね。今からワクワクが止まりません。

 

一方、GiGO・特にNUCHIO選手にとっては大きな悔いを残す試合となってしまったことは事実です。これまで4名全員が非常に内容の良いプレーをここまで出せているものの、なかなか結果がついてこないのがもどかしい。焦ってくる時期ではありますが、昨シーズンのクォーター(vs APINA)で見せた完璧な試合運びは私の中でトラウマのような形で記憶に残っているのです。簡単に落ちるチームではない。

次回のTohoku戦ではストラテジーの権利が残っていますし、勝利すれば少なくとも3位に浮上します。今回の勝ち点1が価値あるものとなるか、貧乏くじとなるかは今後の活躍次第でしょう。

 

 

第6試合 GAME PANIC vs LEISURE LAND

 

54GAYA監督率いるGAME PANICは初戦にMIKAMO+PEACEの2枚看板を惜しげもなく配置。3年目となるこのコンビですが、前節は王者ROUND1に対し過去最高の試合運びを見せました。特にアイドルMIKAMOの立ち上がりがとても良く、自選他選ともに20点以上の差をつけて快勝している状況。対するレジャーランドは初戦でストラテジーが刺さってしまい手痛い敗北。ここを落とすとかなり辛い。

 

先鋒戦はこれまでに数々の実績を残してきた仕事人同士の対決となりました。FRIP選手はもはやBPLで毎週選ばれている大人気曲「俺ら東京さ行ぐだ」を選曲。テーマに沿った中盤のスクラッチ部分では差を詰められてしまうものの、持ち前の鍵盤の安定性を生かし勝利。対するU76NER選手は素早いリズムのスクラッチ技術が要求される「Somebody like you」を選曲し勝利。両者の狙いがきっちりとハマった結果になりました。

 

天を仰ぎ安堵の表情を見せるU76NER選手

今シーズンは各選手に与えられたコストがカツカツな分、ドラ4の出場頻度が高くなり、同じ巡目同士の戦いが多くなっている印象を受けますね。あと版権曲が選曲できるようになったことで、一般の方にも視聴してもらいやすくなったかもなと思います。嬉しいね。

 

中堅戦。テーマはTREND。第1節でも見られた「☆10×TREND」の組合せですが、やはり”あの曲”が選曲されてしまいました。MIKAMO選手選曲「罪過の聖堂」。名に違わず神々しく重厚な雰囲気の楽曲であるこの曲ですが、☆10の中で一番と言っていいほどスコアを取るのが難しいです。そして、今作に登場した楽曲ですので、まだまだギアチェン方法が確立されておらず、各選手がオリジナリティ溢れる方法で対策を行っている発展途上の楽曲でもあります。試合中の画面を注目して見て頂けるとわかるんですが、MIKAMO選手と1-PIN選手でギアチェンを行うタイミングが結構違っていますね。試合運びとしては、MIKAMO選手が前半ですでに30点以上のリードを作って逃げ切りに成功しています。このアイドル、演歌もR&Bもクラシックもこなせるらしい。。。

続く1-PIN選手セレクト「sunny day vibes」。チャージが多く絡むもののリズムが分かりやすい分スコアは比較的出しやすく、心臓勝負をしに行った印象です。結果はMAX-5(99.783%)でMIKAMO選手が勝利。TOP SCORE賞で堂々の1位を記録するほどの好プレーでした。1-PIN選手もMAX-10の記録を出しており自信を持って選曲してきたことが分かるスコアでしたが、一歩及ばず。

 

大将戦はPEACE×☆11×SCRATCH、とあまりに危険すぎる戦況。PEACE選手は数ある十八番のなかでも、スクラッチと鍵盤の複雑なリズムを処理することが要求されるスコア難な楽曲「Just a little smile」を選曲。G*選手は終盤まで食らいつくものの、後半に待ち構えたスクラッチパートでPEACE選手がどんどんと引き離し勝利。その勢いのままG*選手選曲「Swarm Of Scrabs」でも自己ベストを更新する驚異的なプレーを見せ勝利しました。

 

右手を高らかに挙げ喜びを表現するPEACE選手。まさに敵なしか。

 

GAME PANIC、さすがに強すぎる。。。初戦に続き中堅MIKAMO + 大将PEACEの黄金打線が場を支配しましたね。勝ち点6がうれしいのはもちろんのことですが、獲得ポイントでも2戦通して21と、まさに圧勝をしていることも首位争いのなかで重要になってくるかもしれません。とにかく、このチームが今のところWリーグを制していると言っても過言ではありませんね。

 

レジャーランドは今季二度目の敗北となりました。開幕から4戦全勝だった昨シーズンと比べると、どうしてもしんどい状況になっているなと感じてしまいます。セカンドでは同リーグにTAKA.SやSEIRYUといった強打者が出てくるため、先鋒で2勝・中堅で1勝以上・大将で1勝の「繋ぐビートマニア」を実現できるかが大事になってきそうです。とはいえ、ファーストでまずは1勝がほしいところ。次節、ROUND1戦が分水嶺となることでしょう。

 

 

第7試合 SUPER NOVA Tohoku vs APINA VRAMeS

 

第1節に勝利したチーム同士での対決。SUPER NOVA TohokuはエースTATSUの恐ろしいまでの本番強さを見せつけ、下馬評をひっくり返す形で勝利。負けたものの内容はものすごく良かったTAKWAN選手、相変わらずの安定ぶりを見せたNIKE.選手、とアピールポイントも多く、底の知れないチームであるといった印象です。一方、ダブルエース体制となったAPINA VRAMeSは前節にUCCHIE、今節にWELLOWをオーダー。前節で大将戦2タテの大活躍を見せたUCCHIEに続けるか、大注目の1戦。

 

先鋒戦はこれまたエモい組み合わせとなりました。2021年のチーム発足時から単発組としてチームの土台を支えたNIKE.・KENTANで争う2ポイント。NIKE.選手はノリノリになれるメロディックな一曲「beatAffection」を選曲。途中抜きつ抜かれつのデッドヒートとなるものの、後半に少しずつNIKE.がリードを作り勝利。心臓の強さを見せつける結果となりました。続く「sigsig」はBPMが179とそれなりに速く、スクラッチの絡みも多い実にKENTAN選手らしい選曲です。両者RANDOMオプションを使用しての勝負となりましたが、なかなかの曲者譜面に。16分音符が多くなっている部分でNIKE.選手がリードを作り、そのまま勝利。先鋒戦は"羅針盤"NIKEの勝利となりました。

 

NIKE.選手もKENTAN選手も場に飲まれすぎないというか、準備中にものすごく落ち着いた表情をされているのが印象的です。冷静さとともに頼もしさがあり、なんだか背中が大きく見えてきますね。

試合後はお互いに健闘を称え合い、カメラに向かって肩を組んでツーショットです。チームという垣根を超え、IIDXプレーヤーとして、戦友として、ライバルとしてお互いがお互いを尊敬されていることがよくわかる良いシーンでしたね。

 

チームは違えど、勝利に向かう気持ちは同じ。

 

続く中堅戦は前節に大きな結果を残し、絶好調のTATSUに対し新参者のCHP*1E選手が挑む形になりました。BPLの洗礼を浴びせるがごとくSUPER NOVA Tohoku側からストラテジーを使用。CHP*1E選手選曲「midnight drive」が「SWEET LAB」へ変更されました。TATSU選手選曲「SPEED DEMON」では序盤のジャラジャラした鍵盤でTATSU選手が10点以上のリードを作り、そのまま大きなミスもなく完封勝利となりました。続く「SWEET LAB」ですが、両選手ともに得意中の得意譜面、という印象で、とんでもない勝負を見せてくれるのではないかという期待感が高まっていたところですが、、、

 

実際、とんでもないものを見せていただきました。序盤はTATSU選手が安定して光らせ、数点のリードがあったものの、中盤以降CHP*1E選手の追い上げが凄まじく、ついにアウトロで逆転。まさに「番狂わせの鼓手」たる活躍を見せました。

 

アドバイザーも含めチームメンバー全員が歓喜し、CHP*1E選手を迎えた。

 

昨シーズンに比べて筐体とベンチの距離が近くなったことで、チーム一丸となって喜ぶシーンが増えた気がします。DDRチームからの良い波がIIDXチームにも輸出されてる感じですね。新たな魅力となっています。

 

大将戦。前節でKKM*選手に対し高水準のスコアを出したことで株を上げたTAKWAN選手と、BPL ZEROから出場する古株・WELLOW選手の対決となりました。ここで2タテすれば勝利に持っていけるというビジョンが見え、ストラテジーを使うならここしかないよな、と思っていたところやっぱり使ってきました。APINAからのストラテジーにより、TAKWAN選手の選曲は「S!ck (Nhato Remix)」へ。前半のチャージノーツ地帯ではTAKWAN選手が驚異的な精度を見せ5点ほどリードしていたものの、中盤以降スクラッチ絡みや二重トリルが降ってくるたびにWELLOW選手が少しずつ突き放し、22点差で勝利。自己ベストから4点しか下がっていないとんでもないプレーでした。

続く2曲目は「10000 MILES AWAY」。まさに令和譜面と言える片手処理のオンパレードが特徴のこの曲ですが、自選曲に選ぶだけあってWELLOW選手が完璧な対策を見せ、2タテで勝利となりました。

 

 

先週のUCCHIE選手に続いての2タテ。高火力のダブルエース体制がカッチリとハマっていますね。この2人に関してはジャンルを問わず活躍できる印象ですので、レギュラーはもちろん、ポストシーズンでも圧巻の強さを見せつけてくる期待すら既に抱かせてくれます。

また、CHP*1E選手の本番強さも光っています。これまでの2試合を見ると、数点リードされたのちに後半逆転する展開になっているので、序盤で黄グレを出しても集中力が途切れることなく、決してあきらめない芯の強さを持ったプレーヤーであることがよくわかります。

 

SUPERNOVA Tohokuとしては、昨シーズンに引き続きNIKE.選手の安定感、TATSU選手の自選キープ力が目立っていますね。今までの戦績を見てみるとTATSU選手の自選キープ率はなんと100%。これは

・U*TAKA選手(BPL ZERO~現在)

・TATSU選手(BPLS2~現在)

・DINASO選手(BPLS2)

・RIOO選手(BPLS2)

・CORIVE選手(BPLS2) ☆ストラテジーはカウントしない

・DOLCE.選手(BPL2021)

のみが達成している偉業です。調べててびっくりしたんですがU*TAKA選手ってBPLにおいて自選曲を一度も落としてないのね。  ・・・ヤバすぎませんか?

ちなみにNIKE.選手の自選キープ率は75%(2021)→87.5%(S2)。2人とも全幅の信頼を寄せられる本番強さがあります。

 

 

第8試合 ROUND1 vs SILK HAT

 

ROUND1は前節でNAGACH.選手が自己べ2連発と好プレーを見せるも、MIKAMO+PEACEの最凶コンビに敗北を喫した。王者U*TAKAを出す以上絶対に負けられない大一番です。対するSILK HATは前節でVELVET選手の魂の自選キープによりレジャーランドに勝利。大将戦にVELVETを連投&再び頂点を目指すLICHT選手投入、と2勝目に向け盤石すぎる体制。

 

先鋒戦には早速元チャンピオンLICHT選手が登場。鉄人・KUREI選手と一戦交えます。1曲目の「太陽 ~T・A・I・Y・O~」では曲中の点差が5点以上に膨らまない超接戦となりましたが、最後の1ノーツが運命を定めてしまいました。1点差でLICHT選手が勝利。続くは「Backyard Stars」。BPLではおなじみの曲ですが、3連符に16分音符が絡みまくるゲキムズ楽曲です。両者RANDOMですが配置が「3456721」と正規崩れな配置でお世辞にも当たっているとは言えません。そのような中で両者ともに好スコアを出すも、LICHT選手が僅差で勝利。久しぶりの表舞台でしたが、力が衰えていないどころかますます磨かれていることを知らしめる結果となりました。

ただ、KUREI選手も好プレーを見せており、たらればの話になってあまり良くはない言い方ですが、相手がLICHT選手でなければ、、、と思ってしまうほどのスコアです。実際「BPL完全解説サイト」様にてまとめられている、「Backyard Starsランキング」を見てみると、今回のKUREI選手のスコアは堂々の3位にランクインしているんですね。(ちなみにLICHT選手は1位。この配置でこのスコアを!?!?)

 

 

中堅戦。I6VV選手は昨シーズンのファイナルでも投げた「soldier's waltz」を選曲。ファイナルの時も思いましたが、なぜRANDOMでこの曲を押せるのか。相当の自信を持って選曲したことがわかる勝利でした。

 

天高く人差し指を掲げるI6VV選手。「お前が一番!」

2曲目。KIDO.選手は昨シーズンも選んだ「Infinity Mirror」を選曲。昨シーズンから23点も伸ばし、さらなる飛躍を見せました。ハネリズムにズレズレ階段と絡むチャージノーツ、全く光る要素のないこの曲ですが、BPLS3での平均スコアは2312(MAX-16)とまるでfly aboveのようなスコアが出ています。なぜ、どうして、、、

 

KIDO.選手の完璧なプレーに喜ぶSILK HATベンチ。ネットで有名な外国人4人組の画像みたいになっています。

 

大将戦、文章で何かを言うのはすごく野暮なことに感じるぐらい熱烈な試合でした。U*TAKA vs VELVET。去年この戦いを見たかった人もいたでしょう。「指定ジャンル:TREND」というのも予想がつかず何か起こりそうな予感を感じさせます。

1曲目「いつかオトナになれるといいね。」、略して「いつオト」。課題曲リストを隅々まで見てたわけじゃないんで知らなかったんですが、IIDX EDITIONだけでなく原曲を選曲することができるんですね。こりゃあ良いぞ。

譜面については、均一な16分音符で構成されており安定して光らせやすいことから、様々な場で結果を残してきた王者のメンタルを持ってして心臓勝負に来たなという印象です。予想通り2桁以上に差が広がらない展開になりましたが、一度もリードをさせずU*TAKA選手が勝利。この男の壁が高すぎる。

 

自選曲を取り、小さくガッツポーズをするU*TAKA選手。王者は決して油断などしない。

 

2曲目「Ruler or Loser」。VELVET選手のスクラッチは超一級品ですので、「VOLCANIC BIG BEAT」で来るかなと安易に予想していましたが、これはこれで納得。ノーツが少なく、わかりやすいリズムで光らせやすい曲なので、1ノーツ1ノーツを大事に光らせなければなりません。そのうえ中盤の長いトリルや後半のCN絡みにも警戒が必要。ていうか、百聞は一見にしかずということでまずは見てよ。

 

www.youtube.com

 

これちょっと心臓無くなりましたよ。こんなに長時間U*TAKAからリードを奪ったのってBPL史上初じゃないですか???結果としては2点差でU*TAKA選手の勝利となったのですが、2曲通してわずか8点差、と絶対王政が崩される日は近いのかもしれません。何より、こんなにアツい試合があっていいのか!?と思いました。 筆者は放送当時、夜勤の休憩中で「Ruler or Loser」だけリアルタイムで見れたんですが、思わず叫びましたよ。

 

大将U*TAKA=勝者、ROUND1。以前からあるこの"勝利の方程式"ですが、今までで最も苦しい試合展開だったかもしれませんね。王者・U*TAKA選手についてはセカンド大将戦3連投は確実かな~と予想してたので、ここで出てくるのは少し意外でしたが、「☆11×TREND」を信頼して任せられるとなると、すべての属性で高水準なスコアが出せるU*TAKA選手一択です。とにかく、弱点が無さすぎるぞ。

個人的には、KUREI選手がこれまでの2戦でポイントを獲得できていないことが気がかりです。勝負の世界なので、勝つ選手がいれば負ける選手がいるというのは当然だ、と理屈ではわかっていても、負けた選手の表情を見るのはやはり心に来るものがあります。ここは静かに、"鉄人"の帰還を待つのみ。

 

SILK HATは敗戦こそしたものの、なんだか勝利よりも価値のある負けだったような気がします。あの王者U*TAKAの喉笛に食らいつけそうだった、なんならもう一度やれば今度はこちらの2タテだったかもしれない、とまで思わせる選手はこれまででVELVET選手だけでしょう。こんなにも、こんなにも昂ぶる試合を見せてくれてありがとう。本当にありがとう。

そして、大将戦だけでなく、先鋒・中堅にもいろいろと希望が見えましたね。LICHT選手は高難易度だけでなく低難易度まで幅広くカバーできる柔軟性をチームにもたらし、KIDO.選手は頼もしすぎる自選で最前線を守る守備力をもたらしています。チームとしての完成度の高さが伺える、そんな試合でしたね。

 

 

あとがき

年々BPLという催しへの本気度が高まっている、と肌で感じます。2リーグ制になったことで見られないかもしれない組合せ(KKM* vs U*TAKAやUCCHIE vs PEACEなど)が出てしまったのは残念ですが、ファーストでこれだけ面白いんだから、セカンドでリベンジマッチになったらそりゃもう、そりゃあもう、、、。今から楽しみすぎる。

 

APINAゲーパニが一つ抜きんでている形になっていますね。スーパーエース2人組が分担して大将戦を担当できるAPINAはコスト運用も楽そうです。その分、CHP*1E選手とKENTAN選手の中堅戦担当回数が多くなるわけですが、この2人の調子もすこぶる良く、絶対に自選はキープしてくるという頼もしさを感じます。GAME PANICは2枚看板がやはり強い。そしてこの2人のコストが枯渇しても、発狂神・TAKA.Sと必殺仕事人・FRIPが待ち構えています。あまりにゴリゴリの編成に少々むつごさを感じるレベルです。

 

一方、GiGOレジャランは依然厳しい状況に置かれています。どちらのチームも良い試合はしているんですが、、、

特にGiGOはどこかに突破口がないか、ともがいている感じがします。しかし、エース・CORIVEのコストはまだ80も残っており、まだまだ何とも予想がつけ難い感じですね。CYBERX選手かLOOT選手が大将戦に出るのは確定っぽいですが、どういうジャンルに出るのか楽しみです。☆12×PEAK×CYBERXとか、面白そうね。

 

「勝てば官軍負ければ賊軍」という言葉がありますが、負けたチームが悪かったのかというとそれは違う、という立場で私は考えています。そもそも、あの舞台に立ち、戦う姿勢を見せるというだけで特別で、素晴らしいことなんですから。我々ファンの使命は、勝っても負けても選手たちに精一杯の賛辞を贈ることなのかもしれません。今後も楽しみに見ていきましょう。

【BPLS3】beatmania IIDX レギュラーステージ第1節 感想

こんにちは。ジョルノと申します。ジョバーナではありません。

 

今年は1節終わるごとにできる範囲で感想を残しておきたいな、と思ったので軽めに書いていきます。拙文ですが読んでくださると嬉しいな。

 

 

昨シーズン(S2)と比べて全体的な感想

まずはS2シーズンからこんなところが変わったな!と思ったところから書いていきますね。

 

 

まずなんと言っても照明がかなり暗めというか、シックになったよね~。選手にはっきりとした陰影がついて、ビジュが格好良い感じになりました。

 

ただ、私個人の意見としては、選手の表情が見辛くなったのはすごく残念だと思っています。ピンスポで選手を照らすのは迫力あって良いんですが、ポイントを獲得した選手がベンチに戻ったときの歓喜の様子や、緊張感の伝わる顔元カメラなど、もっともっと見たい部分はあるんです。

 

特に、勝負の世界で巻き起こるドラマもBPLの一つの魅力だと僕は考えてます。BPLS2第19試合にて46選手が指定ジャンルSCRATCHにて極めた自選を通し、思わずメンバーがベンチを飛び出して46選手の背中を擦って労うシーンとか、第27試合で54GAYA選手が自力でポストシーズン出場を決め、オーナーの方と一丸になって抱き合って喜びを表現をするシーンとか、今でも見返すぐらい好きなんですよ。だから、運営さん、本気でこのあたり対策していただけるとファン冥利に尽きるばかりです。何卒、よろしくお願いします。

 

 

続いて、DJについて。2021ではkors Kさん、S2ではabsolute the 4thの3人(DJ TAKA,Ryu☆kors K),S3ではどうやらチームテーマ曲を作った8名のコンポーザーが担当するっぽい感じ、とだんだん増えているのがとてもワクワクしますねぇ。

第1,第2試合ではroughsketchさんがレジデントを担当されてましたが、つなぎが上手ェのよほんと。あと流す曲全部いい曲過ぎ。濡れちゃう。今年はDJプレーからも目が離せない!

 

個人的にはmaozonさんのレジデントが一番楽しみです。

 

 

今年は実況を森一丁さん、解説をEXITさんが担当されています。去年の河野アナ・柴田アナの両名の冷静な解説もすごく良かったですが、一丁さんの熱い実況もいい味出してます。ほんといい声ね~。

EXITさんの解説は譜面知識だけでなく、BPL選手として活躍されていた経験から来る、選手に寄り添ったコメントが唯一無二で、惚れ込んでしまいました。ジャケットもおしゃれでかっこいいね!

 

 

有料会員限定ではありますが、会場の雰囲気を手元で振り返る動画が公開されるようになりました。これね、めちゃめちゃ参考になります。各プレーヤーの癖が良い意味で見えるというか、手首はどのぐらいの角度で、どんな振り下ろし方をして、どういう押し方をして、、、というのがちゃんと見えるのは資料として最高です。

 

(私事ですが、筆者は腱鞘炎の診断を受けたことがあり、そこからボタンの押し方・スクラッチの回し方についてめちゃめちゃ調べるようになりました。腕や指への負担がハンパじゃないゲームなので、楽しく続けていくためにも大事にしよう!)

 

 

第1試合 GiGO vs APINA VRAMeS

 

 

CHP*1E選手のデビュー戦となった先鋒戦。実力派・CYBERX選手は自選の「250bpm」で終盤にリードを作りポイントを獲得。「横浜の精密機械」の2つ名は伊達じゃない、さすがのS乱力でした。続くCHP*1E選手選曲「俺ら東京さ行ぐだ」でもなんとS乱を選択。終盤まで数点のリードを守るものの、ソフランの部分でCHP*1E選手が一気に前へ、そのまま16点差で勝利。初出場と思えないほどの勝負強さを感じました。

 

中堅戦はS3から導入されたテーマ「TREND」での勝負となりました。CORIVE選手は問題作「罪過の聖堂」を選曲。揺れ動くBPMに取りづらいリズムの中、誰にも真似できないギアチェン方法で大差をつけ勝利しました。しかし、KENTAN選手も負けてません。続く「NΦ CRIME」では中盤までリードを取られていたものの、最後には心臓勝負を1点差で制し意地の自選キープ。GiGOの大将に大きなプレッシャーを与えました。

 

KENTAN意地の自選キープ。非常に良い立ち上がりとなりました

 

S2では第1節、第2節に出場されたKENTAN選手でしたが、あまり納得のいくプレーができず決して立ち上がりが良いとは言えない状況でした。それを踏まえて今回の試合を見てると、もうね、感動しました本当に。

 

 

大将戦。NUCHIO選手は得意な中速譜面を選曲するも、UCCHIE選手が圧倒的な力で終始リードし勝利しました。そのままズレズレ譜面が特徴の「明鏡止水」でもポイントを獲得。年々頼もしくなっていくエース・UCCHIEには今年も期待できそうです。

 

 

この3人の後ろにはWELLOW選手が待ち構えている訳で、APINAさすがに強すぎるなという気持ちです。この試合のMVPを決めるとしたら、僕はやはりKENTAN選手を推します。

 

ただ、敗北したGiGOの3人が悪いプレーをしていたかと言うと全くそうではなく、どの曲も肉薄した展開を繰り広げ、わずかな差を争っていました。そしてなにより、このチームは粘り強い性格をしたチームだと思っています。ジャンル次第では全チームが白旗を上げる強烈な武器があり、若きエース2人の成長も恐ろしい。なんだかんだで脱落しなさそうです。

 

 

第2試合 LEISURELAND vs SILK HAT

 

 

昨年準優勝チームのレジャーランドが登場です。今年もメンバー変更なくチーム力を生かした戦いが見られそうです。対するSILK HATは塾長SEIRYUを中心に大きくメンバー変更を行いました。これ以上ない右腕としてVELVET選手を、過去に世界一を取った実績を持つLICHT選手を、昨年からのチームメンバーであるKIDO.選手を獲得。

 

先鋒戦はいきなり衝撃映像となりました。もともと本番にとにかく強い印象のG*選手でしたが、これほどまでとは。。。自己ベストを6点も更新し、大差をつけて自選曲をキープしました。続く「アクマフカ」ではKIDO.選手が好プレーを見せ、去年からの成長をアピールする結果となりました。

 

自己ベストを本番で更新してしまい、思わずガッツポーズのG*選手。

 

中堅戦。去年暴れに暴れたDINASO選手を相手にエースSEIRYU選手が登場です。数々のマジカルミラクルイリュージョンを起こしてきたSEIRYU選手ですが、単発部門での勝利は未だなく、課題となっている印象でした。実際、下馬評ではDINASO選手の2タテを予想する声が多かったように思います。そのような中で、ストラテジーをうまく使ったSEIRYU選手が逆に2タテするという結果となりました。

 

力強く拳を突き上げるSEIRYU選手。2021シーズンのリベンジを果たす。

 

レジャ 1-5 シルクで迎えた大将戦は11 SOF-LANと荒れそうなジャンルで戦うことに。1-PIN選手はS2シーズンにて、あのPEACE選手から2タテを奪っており、絶対的な自信を持っている模様です。対するシルクは"大阪最初の希望"VELVET選手をオーダー。1曲目の「four pieces of heaven」では途中追いつかれるも高密度の鍵盤とスクラッチの絡みで1-PIN選手が優位に立ち、ポイントを獲得しました。続く2曲目は「future is dead」。終始僅差のデッドヒートとなっていましたが、中盤の1小節だけBPMが遅くなる部分でVELVET選手が完璧なプレイを見せ10点以上のリードを作り、そのまま勝利。見ごたえ抜群な勝負でした。

 

一丁さん「あっ いまいーぴん立ちが!」

出口さん「見えましたねぇ~ あれが、『いーぴん立ち』です」

 

 

シルクハットについては過去の試合を見ていると、とにかく運が悪く、そしてSEIRYU塾長以外の選手がなかなか定着しないチームという印象でした。が、今年のシルクは一味違う。SEIRYU+VELVETの相性は最高で、お互いがお互いの苦手分野をキッチリと埋めて結果を出しており、KIDO.選手も昨年に比べて本番力が圧倒的に上がっていると感じました。それにこのチーム、韓国からの刺客・LICHT選手も待ち構えています。この恐ろしさ・不気味さで言うとAPINAに近い雰囲気を感じますね。

 

レジャーランドとしては、あまり落としたくなかった試合を落としてしまった結果になったかもしれません。もちろんチーム力は健在で、6曲すべてでとても良いプレーをしていたように思いますが、Wリーグは何と言っても「死のリーグ」。課題となっている火力不足を解決できなければストラテジーを集中的に打たれ、苦しい状況になる可能性もあります。次戦のGAME PANIC戦は今後舐められないためにも勝利が欲しいところ。頑張れ、レジャーランド。

 

 

第3試合 TAITO STATION Tradz vs SUPER NOVA Tohoku

 

 

ドラマでした。この一言に尽きます。

 

 

先鋒戦では注目度No.1の韓国からやってきた破壊者・KKM*選手が登場です。対するTohokuはTAKWAN選手が出場、初出場同士の対決となりました。1曲目の「Ride on te light(HIGH GRADE MIX)」ではTAKWAN選手が終盤までリードを奪うも、トリルへの対応能力の差でKKM*選手が差を作りポイント獲得。そのまま「Infinity mirror」でMAX-7という驚異的な精度を出し勝利を収めました。

 

緊張感のある初戦を制し胸を押さえるKKM選手。THE BREAKERの名に偽り無し。

 

これね、KKM*選手の化け物ぶりを見せつける結果にはなったんですが、TAKWAN選手もBPL界で上位に位置するスコア力を発揮しててえげつないなと思いました。実際、「Infinity mirror」を昨年のスコアと比較すると、かなりスコアの水準が上がっているように思います。毎年選手のレベルがインフレしすぎてヤムチャ視点。。。

 

Infinity mirrorのスコア比較。TAKWAN選手のスコアもとてつもなく高いです。

 

続く中堅戦。8S. vs NIKE.のサウナレインボー対決となりました。1曲目は三連符と16分音符が入り乱れる難曲「Backyard Stars」。最も密度の高い1小節でNIKE.選手が持ち前の安定感を生かし、差をつけてカウンターを決めました。続くNIKE.選手の勝負曲「PHOTONGENIC」でも勝利を収めるかと思いましたが、終始拮抗した展開の中で8S.選手がわずか1点のリードを守り切り、クロスカウンターとなりました。この時のお互いの健闘を称えあう姿が滅茶苦茶良かった。。。

 

 

大将戦は元チームメンバー対決となりました。今やドラ1・チームのエースとして戦うTATSU選手。二刀流の某野球選手もびっくりの活躍ぶりでRIOO選手相手に2タテ、という結果になりました。半端ねぇ。

 

チームメンバーと抱き合うTATSU。

 

開幕前はSUPER NOVA Tohokuの火力不足感が否めなく、またドラ1TATSUの実力が未知数であることからポストシーズンへの進出を不安視する声が大きかったように思いますが、実際に試合をしてみると手のひらがひっくり返りましたね。なんだこの強いチーム!オーダーの読みにくさも相まって順調に勝ち点を重ねていくのではないか、という印象を受けました。

 

Tradz初戦は黒星となってしまいました。モンスタープレーヤーKKM*擁するTradzですがその弱点は何といってもオーダーの読みやすさ。BPLは大将戦2タテで引き分けに持っていくことができるものの、「2回引き分けは1勝1敗より損」というのはTradzが一番わかっていることでしょう。セカンドシーズンでKKM*選手との直接対決を敬遠されてしまい、先鋒・中堅に徹底的なマークを食らうと一気に厳しい立場に追いやられてしまう可能性も否定できないと思います。次戦では勝利が見たい。応援しています。

 

また、ファンとしてはいつも飄々としているRIOO選手があそこまで呆然としている姿はかなり衝撃的でした。開幕時の負けは引きずりやすい。トラウマとなって今後のプレーに影響が出ないことを切に祈るのみです。とにかく、両チームの皆様、良い試合を見せてくれてありがとうございました。

 

 

第4試合 GAME PANIC vs Round1

 

 

前回王者ROUND1と新体制のGAME PANICとの勝負。先鋒戦はお互いBPLの舞台は初出場ながらも大会経験が豊富なTAKA.S選手とNAGACH選手の対決になりました。NAGACH選手のエンターテイナーぶりはBPLの舞台でも遺憾なく発揮されてますね。グータッチするかなと思ったら勝手にじゃんけんにしちゃったのめちゃ笑いました。

 

そしてこの男、ただのひょうきんじゃなく結果を出す男でもあります。2曲とも自己べストを出して勝利を収めました。BPLでも実力が発揮できることを大いにアピールする結果となりました。

 

中堅戦。"SHINING IIDX IDOL" MIKAMO選手が2タテで流れはGAME PANIC側へ。I6VV選手の「俺ら東京さ行ぐだ」のスクラッチ部分の徹底的な対策ぶりは見事でしたが、どんなジャンル・どんなレベル帯でも高水準のスコアを出せるMIKAMO選手は高い壁でした。個人的には、もしかするとTAKA.S選手に☆12大将戦の3戦をすべて任せ、MIKAMO選手は中堅戦5戦に出場、という形になるかもなと思っています。

 

自選曲で完成度の高すぎるプレーを見せたMIKAMO選手。開口一番に「上手くね?」と一言。

 

大将戦は2年ぶりの愛知勢対決となりました。2021シーズンでは2戦のうちいずれもKUREI選手が2タテで勝利。リベンジを狙うPEACE選手は、もはやBPL定番曲となりつつある「明鏡止水」を投入。やはりこの曲で彼に勝つのは至難の業。もはや約束された勝利を飾ると、続くKUREI選手選曲「Like a vampire」でも終盤の細かい部分で差をつけて勝利。チームとしての成績を見ると、GAME PANICが第1節では最もポイントを獲得したうえでの勝利となりました。

 

 

3年目に入るMIKAMO + PEACE の最凶コンビですが、今までで一番きれいにハマった試合ではないかと思いました。中堅でも大将でも積極的にポイントを狙いに行ける上、広い難易度帯・広いジャンルをカバーできる彼らはオーダーも読み辛く、できれば相手したくないチームだろうなと思います。

 

ROUND1としては、やはり最強の男U*TAKAが出てきてからが本番という印象ですので、リーグ1位通過を狙う上ではKUREI選手・I6VV選手の両名が大将戦で結果を残せるかが重要になってきます。NAGACH選手に関しては自選を落とす気配が全くしないほどの安心感を抱きました。「連覇は覇者のみの特権」、その言葉が現実となるかが楽しみです。

 

 

あとがき

S2シーズン初戦を見たときにも思ったんですが、今年のBPL、さすがにレベルが高すぎませんか??

 

ほんと全員勝って。お願いします。

 

BリーグGiGOWリーグはレジャーランドの脱落を予想する声が大きいようです。個人的には、GiGOの昨年の粘り強さ、そしてクォーターファイナルで大将戦を待たずして勝負を決めてしまった様を見ているとそう簡単に脱落するようなチームではないと思っています。一見若くて爽やかでフレッシュなチームに見えますが、内に秘めた不気味なほどの爆発力が今後他のチームに牙を剥く予感がします。

 

レジャーランドについては黒星発進は後々しんどくなってくるかもしれません。もちろんどの試合も本気で勝ちに行っているのは承知ですが、ファーストで出来るだけ勝ち点を稼ぐ「先行逃げ切り型」の作戦にしたかったというのも事実かと思います。(☆12でU*TAKA and SEIRYU(LICHT) と争って勝ちを取るというのはなかなかにしんどそう)

 

とにかく、全チームそれぞれに魅力があるので、なんとかクォーターまでは進んでほしいというのが本音です。これからも試合が楽しみですね。

BPLS3 beatmania IIDX 各チーム作戦予想!

こんにちは。ジョルノと申します。ジョバーナではありません。

 

先日、私が大ハマりしている、音ゲーのプロリーグ「BEMANI PRO LEAGUE」略して「BPL」の beatmania IIDX 部門のドラフト会議が行われました。

 

 

波乱でしたよネェ!!!!!!!!!!!(大声)

 

今回は3順目、4順目の指名にウェーバー・逆ウェーバー制度が採用されていたこともあり、BPLが始まって以来初の被りなしドラフトとなりました。つまり、全チームが理想に近い形のチーム作りができたということでしょう。

 

注目すべきはやはりTAITO STATION Tradzから1順目氏名を受けたKKM*選手でしょうか。日々王者U*TAKA選手と歴代の奪い合い合戦を繰り広げている彼ですから、BPLの舞台でも大暴れしてくれることは間違いないぞ!!!

 

 

6月15日に各チームが指名した選手との契約が無事完了した模様です。また、公式より試合日程も公開されました!どうやらDDRの王者が決まった次の次の週にはIIDXの放送が開始される模様。忙し!

 

 

ということで今回は、各チームの総括的な作戦・特にコストの運用について注目しながら予想したい。楽しみだねぇ楽しみだねぇ!!

 

 

BPLS2(昨シーズン)からの変更点

 

まずは昨シーズンからの変更点について一緒におさらいしましょう!

なんといっても最初に目につくのはBリーグWリーグの2つに分けられたことでしょう。昨シーズンでは、レギュラーシーズンは8チーム総当たりを一回行い、順位が決定していました。ですが、今シーズンは4チームずつ2つのリーグに分けられ、リーグごとに総当たりを2回ずつ行うようルールが変更されたようです。

 

つまり、リベンジマッチが見られるということですね!!今年も胸アツなドラマが見られそうでワクワクですのよ。

 

また、もっと詳しく見ていくと、レギュラーステージの 1 戦目をファーストステージ、 2 戦目をセカンドステージと呼び、ファーストステージでは指定A(大将戦☆11)の,セカンドステージでは指定B(大将戦☆12)のレベル指定で試合が行われるようです。

 

 

 

な、なるほど~。

各チーム6戦やってポストシーズンへの進退が決まるわけですね。

 

 

 

次に、シーズンを通じてどの選手をどの試合に配置するかにかかわる、「コスト」についても変更が行われました。

 

昨シーズンは各選手に対し、140のコストが与えられていました。つまり、大将戦を多く担い、積極的にポイントを狙うエースプレーヤーは「大将戦×4 + 中堅戦×1」の形で出場していました。この場合の最大獲得ポイントは 28 。ドラ2とドラ3で残る大将戦を分配し、中堅先鋒の得意ジャンルをカバーし合う形で出場、ドラ4は基本的には「先鋒戦×4」で試合の流れを掴んでくる役割を担ったり、飛び道具として活躍したり、といった運用が多かったように思います。

 

対し、今シーズンでは与えられるコストが100に変更されました。つまり、エースプレーヤーは「大将戦×3 + 先鋒戦×1」の形で出場することになりそうです。つまり最大獲得ポイントは20。ちょっと極端な例ですが、ドラ2を「大将戦×3 + 先鋒戦×1」ドラ3を「中堅戦×5」のような形で出場させたとすると、ドラ4は「先鋒戦×4 + 中堅戦×1」の合計12ポイントを争うことになります。

 

他の運用方法にしてもドラ4は先鋒にのみ出場、という場合は無さそうです。今シーズンはコストがカツカツなので、昨シーズンよりもエースの出しどころに迷いそうですね。

 

 

 

とにかく、今シーズンはチーム力を試されるルールに変更されたということが言えそうですね。

 

 

 

また、ストラテジーカードを使われた場合は必ず選曲がランダムになる(防御目的のストラテジーは無し)に変更されたり、テーマに「TREND」が追加されたりと細かなルール変更はありましたが、確実にチームオーナーが意識したのはコスト面についてでしょう。

 

 

APINA VRAMeS

 

ではではでは、各チームのシーズンを通じての作戦について考えて(妄想して)いきましょう!

 

まずはAPINA。BPL2021の優勝チームであり、昨シーズンは最終順位を6位に落としたものの、レギュラーではうまく勝点を重ね3位に。もはや「古豪」の印象さえ与えるこのチームですが、チームで最もポイントを獲得していたNIKE.選手をまさかの放出。2順目にWELLOW選手を迎えました。3順目には圧倒的な成長速度を誇るCHP*1E選手、4順目にはベテランKENTAN選手を獲得し、ダブルエース+それを支える単発組の体制となった印象です。

 

運用方法については

UCCHIE選手   大将戦×3 + 先鋒戦×1

WELLOW選手   大将戦×3 + 先鋒戦×1

CHP*1E選手     中堅戦×4 + 先鋒戦×2

KENTAN選手    中堅戦×2 + 先鋒戦×2

のような形になるのではないかと予想します。

 

まず、何と言ってもUCCHIE選手・WELLOW選手の両名は☆11・☆12の両方で多くのポイントを期待できるため、「大将戦×3 + 先鋒戦×1」の構成にするのではないかと予想しました。この2人が揃ったのはインパクトありますよね~

特にWELLOW選手は昨シーズンに王者U*TAKAを最も苦しめたという実績があるため、☆12の大将戦に2試合は出るんじゃないかな~と思っています。逆に☆11の大将戦はUCCHIE選手の比率高めで。

 

CHP*1E選手には中堅戦を、KENTAN選手には先鋒戦を主に担ってもらう形になるのは明白ですが、なんとなくCHP*1E選手は皆勤賞になりそうな気がします。よってこの形に。

 

 

ドラフトの感想ですが、ポストシーズンを見据えてのダブルエース体制なのかなと感じました。レギュラーの順位はCHP*1E選手次第で大きく変わりそうな印象です。初代APINAからチームを支え続けているKENTAN選手がプレー面でもメンタル面でもうまくカバーすることができればノリに乗ってくれそうか。vs TOHOKUの旧APINA勢ぞろい対決が楽しみすぎる!!!!

 

 

GiGO

昨シーズンはストラテジーカードの狙い撃ちにあい、思うように勝点を稼ぐことができなかったものの第28試合 vs Tradzで勝利を収めるとその勢いのままクォーターにてAPINAを破り、セミファイナルではROUND1に負けず劣らずの一線を繰り広げたチーム。今シーズンも昨シーズンと同じメンバーで優勝を目指すようだ。

 

では作戦予想。

CORIVE選手  大将戦×3 + 先鋒戦×1

NUCHIO選手   大将戦×3 + 先鋒戦×1

CYBERX選手    中堅戦×4 + 先鋒戦×2

LOOT選手     先鋒戦×2 + 中堅戦×2

と予想します。

 

チームのエースでありBPLS2にて主人公のような成長と活躍を見せたCORIVE選手の出場場面を考えたとき、やはりSOF-LAN SCRATCH CHARGEの癖強ジャンルで出てくると見てよさそうです。大将戦6戦のうち3戦ぐらいはこのジャンルのどれかになるだろうと考えると、やはり「大将戦×3 + 先鋒戦×1」の運用となるでしょう。CYBERX選手が☆11大将戦で出てくる可能性も考えましたが、S2で一度も大将戦に出ていなかったことから、この采配を予想しました。

 

大将戦のジャンル次第ではCORIVE選手が「大将戦×2 + 中堅戦×2」となる可能性も高そうです。その場合はCYBERX選手が大将戦に出ることになりますがこれはこれで見てみたい。昨シーズンに☆11でNIKE.選手から自選を守り切り、U*TAKA選手にあと一歩のところまで迫った実力があるので、大将戦起用は結構あり得そうな気もします。

 

 

ドラフト会議前になんとなく各チームの予想を立てたりしてたんですが、GiGOとレジャーランドの2チームは全員継続だろうと確信してました。ほかのチームがZOOM等を利用して振り返り配信をするなか全員がスタジオに集まって配信を行っているところも非常に良いですね。

 

 

SUPER NOVA Tohoku

このチームはドラフトで何かやってくるぞ、とは思ってましたが、今年も魅せてくれました。1巡目にはポップン王者・TATSU選手を獲得し、2巡目には安定の羅針盤NIKE選手を指名。3巡目と4巡目に高難易度を得意とするプレーヤーを指名するというほかのチームとは一風変わった方針でドラフトを行いました。全員が大将戦で自選を守れそうなメンバーで集まったが、火力不足にならないよううまく勝ち点を稼ぐことができるかに注目だ。

 

采配の予想は次の通り。

TATSU選手   大将戦×2 + 中堅戦×2

NIKE.選手    大将戦×1 + 中堅戦×2 + 先鋒戦×3

TAKWAN選手   大将戦×1 + 中堅戦×2 + 先鋒戦×1

46選手        大将戦×2 + 先鋒戦×2

と予想します。

 

 

予想をするにあたってまず最初に4人全員がどこかで大将戦に出るだろうなと思いました。なんというか、昨シーズンのTradzのような、癖の強い曲を極めて自選を守るタイプの職人気質なチームの香りがします。

 

大将戦のジャンルで見ると、

・SCRATCH,CHARGE → TATSU選手

・☆11全般 特に SOF-LAN → NIKE.選手

・SOF-LAN(☆12) → TAKWAN選手

・NOTES・CHORD・PEAK(☆12) → 46選手

こんな感じかなぁと。

 

 

正直な話、ドラ1から継続契約権を手放してチームを作り直すというのは予想できましたが、KKM*選手を指名しなかったのは意外でした。しかし、TATSU選手の無類の勝負強さと成長性を考えると、エースとして活躍してくれる未来は明確に見えてくる感じがしますね。もし1巡目でTATSU選手が指名されなかったとしたら、2巡目として迎えたいチームは複数居そうです。

 

 

TAITO STATION Tradz

KKM*一本釣りです。この時点でヤバいのですが、昨シーズンの個人成績で獲得ポイント賞3位のRIOO選手を2巡目で再指名しています。抜け目なさすぎる。3巡目には元Tohokuの8S.選手、4巡目には非公式大会でも活躍を見せたRAITO.選手を指名。う~ん、このチームから大将戦でポイントを取るのは至難の業です。。。

 

 

難易度によって各選手の役割が完璧に別れそうなので、

KKM*選手  大将戦×3(☆12) + 先鋒戦×1

RIOO選手  大将戦×2 + 中堅戦×2

8S.選手   大将戦×1(☆11) + 中堅戦×3 + 先鋒戦×1

RAITO選手   中堅戦×1 + 先鋒戦×4

を予想します。

 

 

采配を考えるうえでまずはKKM*選手を最優先で☆12に配置するでしょう。間違いなく。となると、RIOO選手はそのカバーとして、ジャンルによっては☆12に、メインフィールドは☆11の大将戦となりそうです。RIOO選手を「大将戦×3 + 先鋒戦×1」に配置する可能性もありますが、どちらかというと、中堅(☆11)RIOO→大将(☆12)KKM*の黄金打線が完成する方がどう考えてもヤバいし、ファンとしては見てみたいので、この形に。あと、☆11に集中できるから練習効率が良さそうではあるよね。

 

8S.選手は昨シーズンよりもさらに広い難易度帯での技巧が求められそうです。RAITO.選手の単発力には期待大。

 

 

昨年度は獲得ポイントが多いものの、勝ちきれない試合展開に翻弄されあと一歩のところでポストシーズンまで進めなかったTradz。今年は圧倒的火力、もとい圧倒的破壊力のKKM*選手を迎えたことで現状を打破することができそうです。プロモーションにも力を入れる姿勢はBPLファンとして本当にうれしいですし、何より今年もクレープ出してほしいな。8S.選手の加入により見た目のヴィラン感も上がりましたねぇ。

 

 

GAME PANIC

 

元ドラ3の54GAYA選手が監督に就任。KAC決勝経験者であり、Mare Nectarisなどの歴代記録を保持していたこともあるほど発狂・物量譜面に強いTAKA.S選手を3巡目に獲得。ドラ4にはSUPER NOVA Tohokuに2年在籍し、先鋒戦に多く出場していたFRIP選手を指名、と盤石なチーム作りとなった。昨シーズンは作戦がことごとくかみ合わず、下馬評ほど良い結果を出すことができなかった印象だが、MIKAMO+PEACEの最凶コンビは健在であり、特に悔しい想いをすることの多かったMIKAMO選手の復活劇に期待が高まる。

 

采配としては、

MIKAMO選手  大将戦×2 + 中堅戦×2

PEACE選手   大将戦×2 + 中堅戦×1 + 先鋒戦×2

TAKA.S選手  大将戦×2 + 中堅戦×2

FRIP選手   中堅戦×1 + 先鋒戦×4

と予想します。

 

この記事の予想の中ではなんだか一番当たりそうな気がします。☆10の中堅戦はMIKAMO選手とFRIP選手で、☆11の中堅戦はPEACE選手とTAKA.S選手で分け合う形になるのではないでしょうか。☆12のPEAKなら間違いなくTAKA.S選手の出番ですし、☆11のSOF-LANあるいはSCRATCHならPEACEさんが出てくるだろうと思うので、MIKAMO選手はオールラウンダーとしてうまく穴を埋める采配が考えられます。

 

 

 

SILK HAT

 

圧倒的カリスマ性を誇る塾長・SEIRYUを引き続きエースに据え、スクラッチと飛び道具でチームを支えるVELVET選手、KAC決勝で王者U*TAKAを破った経験を持つLICHT選手、昨シーズンを通して大きな成長と本番力を手に入れたKIDO.選手が集まった。このチームは呪われているのではないかというほど運が悪い。今年こそ憑き物が落ちてほしい。

 

 

采配は

SEIRYU選手  大将戦×3(☆12) + 先鋒戦×1

VELVET選手 大将戦×1 + 中堅戦×2 + 先鋒戦×3

LICHT選手   大将戦×2 + 中堅戦×2

KIDO.選手   中堅戦×2 + 先鋒戦×2

を予想。

 

SEIRYU選手を☆12に配置するのは文句なしでしょう。ただし、☆12にSCRATCHが来た場合VELVET選手を配置するので、1回は☆11になってしまいますがそこはくじ運次第。KIDO.選手は昨シーズンと同様、CHARGEとSCRATCHにジャンルを絞って出場すると予想。よって、残る単発はVELVET選手が担当し、中堅では主にジャンルがSOF-LANの回に出場しそうですね。

 

最近表立った活動がなかったLICHT選手ですが、過去にU*TAKAを破った実績は多くの方の記憶に残っているでしょう。1巡目指名を受ける可能性もあった選手ではあるので、チームに貢献すること間違いなしだ。3年目の正直で、今年こそは決勝トーナメントに進んでほしい。ポストシーズンで大暴れできそうなチーム筆頭だからこそ、絶対に3位以内でリーグを通過してほしい。応援しています。

 

 

ROUND1

 

昨シーズン優勝チーム。出場回数9回9勝獲得ポイント48 絶対王者U*TAKAを擁する強豪チームです。2順目3順目は優勝メンバーをキープ。特に、2順目のKUREI選手はBPL2021からのU*TAKA選手の良き相棒として活躍し続けている選手です。4順目には非公式大会に多く出場し、プロ選手になる前からファンの多いNAGACH(ながちゃん)選手を指名。実力派かつ明るいチームカラーになったと言えるでしょう。弱点といえばU*TAKA選手のダジャレが面白いかつまらないか賛否両論になるところぐらいかな。

 

さて、采配についてですが

U*TAKA選手  大将戦×3 + 先鋒戦×1

KUREI選手     大将戦×2 + 中堅戦×2

I6VV選手    大将戦×1 + 中堅戦×3 + 先鋒戦×1

NAGACH選手  中堅戦×1 + 先鋒戦×4

を予想します。

 

Tradz似たチーム構成だと個人的には思っていて、采配もおそらく似たような形になるだろうと予想しました。この4名の中ならU*TAKA選手を大将戦に持っていくのが最も勝利条件を達成しやすい上、他のチームからすると大将U*TAKA相手にストラテジーを使ってどうすんのよ、という気持ちにもなりそう。I6VV選手はCHARGEが非常に得意なので、☆11 CHARGEはI6VV選手出場で間違いないかなと思います。NAGACH選手は☆10よりも☆8~☆9を選んできそう、という勝手なイメージで先鋒多めを予想しました。

 

U*TAKA選手がいる限り確実に優勝争いに関わってくるのは間違いなしでしょう。昨シーズンは「レジャラン vs ラウンドワン」という構図で全日程が進んでいたように感じましたが、リーグ分けはなんとレジャランと同じ組。今年もアツい戦いが見られそうです。しかも二度も。

 

 

LEISURE LAND

 

今シーズンも全員キープです。3年目の正直。昨年はあと一歩のところまで迫る中届かなかったあの頂を、今年は手に入れることができるか。

何と言ってもチーム力の高さ。全チームで一番チーム力が高いと思っています。1-PIN選手、DINASO選手両名は優秀なポイントゲッターであり、爆発力のG*選手、職人気質なU76NER選手が突破口を開く、とても良いチームです。「罪過の聖堂」「fun」「mind the gap」といった低難度のソフラン曲が追加されたことで、U76NER選手の手札が増えたことにも注目だ。

 

采配としては

1-PIN選手   大将戦×2 + 中堅戦×1 + 先鋒戦×2

DINASO選手    大将戦×2(☆11) + 中堅戦×2

G*選手     大将戦×2(☆12) + 中堅戦×2

U76NER選手    中堅戦×1 + 先鋒戦×4

 

1-PIN選手が 「大将戦×3 + 先鋒戦×1」 の形での運用になるんじゃないかな、と最初思いましたが、単発も高難易度も癖の強いジャンルもなんでもこなせる1-PIN選手を、大将戦に付きっきりにさせるのは少しもったいない気もしたので、この采配を予想しました。同じリーグにROUND1(U*TAKA)&SILK HAT(SEIRYU)がいることからも、☆12大将戦でガチンコ勝負をするのはリスキーだと判断しそうです。

 

ただ、G*選手の成長を見るとすでに3巡目としては規格外の領域まで来ており、なんなら昨年の決勝戦ではあのU*TAKAから1本取るかもしれないという期待感も抱かせてくれました。vs UCCHIE・vs SEIRYUで見せたジャイアントキリングをもしかしたら、、、もしかするかもしれません。

 

 

まとめ

 

開幕前ですが、これだけは言えます。今年のBPL、面白すぎ!!!!!!!!!ていうかこの8チームから脱落するチームあるんですか????

 

どのチームが優勝してもおかしくないんじゃないのコレ。ていうか、みんな「U*TAKA vs KKM*」の対決見たいと思うんだけど、もし両チームがリーグ1位で通過したとしたら、決勝までその勝負がお預けになるわけよ。もし最後の最後までもつれこんで、お互いに自選を取り合って決着がつかなくて、この2人のサドンデス対決になったらどうする!???ねえどうすればいいの!????!???助けて!!!!???

 

あとAPINAは持ち前の世渡り上手な作戦でリーグを良い順位で通過してそのままダブルエースがすべてを破壊して2度目の優勝を果たしそうだし、GiGOは圧倒的成長を見せ手の震えが止まったNUCHIO選手が銀座を聖鍵で更地にして優勝しそうだし、Tohokuは二刀流の怪物が羅針盤の示す通りワルツ踊って城塞築いて優勝しそうだし、Tradzは銀座のすべてを破壊して回ってマスコットキャラクターのモンちゃんが日本を支配して優勝しそうだし、GAME PANICは光り輝くアイドルが全員を恋に落として優勝しそうだし、SILK HATは龍がタンタンメン食べながら希望抱く貴公子とともに再び頂点に上って優勝しそうだし、ROUND1は鉄人と勝負師が本厚木で頂点のその先に行って優勝しそうだし、レジャーランドは去年のリベンジを果たしてフィーバーロボに乗りながら優勝しそうだし、、、

 

 

というわけで、わたしの予想する優勝チームは8チームすべてです。ありがとうございました。