【BPLS3】beatmania iidx レギュラーステージ第3節 感想

こんにちは。ジョルノと申します。ジョバーナではありません。

 

第1節・第2節の感想記事は公開するまでかなり時間がかかってしまい、「振り返り」という意味合いが強くなってしまったのですが、今節こそはタイムリーな記事にしたいと思い、気合入れて頑張りました。

 

さて、第三節、ということで今回はファーストの最終戦となります。レギュラーステージ前半戦を終えて各チームどのような作戦で来たのか、というのも考察していきたいですね。

 

また、第1節・第2節の記事について、自分が思っていたよりも多くの方に読んでいただいたようで、(中にはアドバイザー様にも読んでいただけたようです)とてもうれしい限りです。何かを発信するということは、誰かに受け取ってもらって初めて価値が出るというものですから、読んでもらえるのはやはりうれしいですね。

 

まだ読まれてない方はこちらからどうぞ。

giorno-iidx.hatenablog.com

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第2節までを振り返って

第2節までの結果。APINA・GAME PANICの2連勝が目立ちます。

それでは一緒に第2節までを振り返っていきましょう。BリーグではAPINA、WリーグではGAME PANICがそれぞれ目立っていますね。特にGAME PANICはこれまでの試合内容を見ても、まさに"圧勝"であり、MIKAMO+PEACEの2枚看板が1ポイントたりとも落とすことなくチームを勝利に導いています。

 

SUPER NOVA Tohoku・SILK HATの両チームは好発進で2位に付けています。ROUND1も大将U*TAKAの"勝利の方程式"により1勝を挙げ勝ち点で並んでいる状況。第8試合 ROUND1 vs SILK HATはとにかく熱い戦いなので一度は見ていただきたい。ほんとに見ろよ。約束だぜ。

 

TAITO STATION Tradzは1敗1分で勝ち点1。KKM*選手が出てくるセカンドで大きく捲る作戦に出ています。下位に沈んだGiGOとレジャーランドですが、これまでチームらしさを存分に発揮した試合というのがあまり見られておらず、押さえつけられてしまっている印象です。昨シーズン2位・3位に入賞し、全員契約で結束力を高めてきたこの2チームが下位に沈んでいるのはかなり意外ですが、それほどまでにBPLという場は戦乱の時を迎えているということなのでしょう。

 

第9試合 GiGO vs SUPER NOVA Tohoku

GiGOは大将戦にぬちおを三連投。前節もう少しのところで逃してしまった勝利を今節こそは掴めるか。対するTohokuは満を持して46選手が初登場。いきなりの大将戦で結果を残せるかに注目だ。

 

先鋒戦、CYBERX vs TAKWAN。先攻のCYBERX選手はゆったりとした3連符に細かいリズムが混じる「bag」を選曲。中盤までTAKWAN選手が数点のリードを持っていたものの、粘り強く精度を保ち続けたCYBERX選手が逆転。最終盤で少しミスが出てしまったが、チームに1ポイントを持ち帰りました。

演奏後、GiGOベンチからは「危なかったぞ!」と怒号が飛んでいました。これはそれだけCYBERX選手の自選キープ力がメンバーから信頼されていることの裏付けなのでしょう。

続く2曲目、TAKWAN選手セレクト「Suger Drippin'」では最序盤からTAKWAN選手リードで進み、僅差ではあるものの絶対に抜かせない意地のプレーで勝利。これまで内容の良い試合をしていただけに結果が伴わず、苦しんできたTAKWAN選手。終了直後の、安堵と歓喜と達成感が入り混じった表情はチームに良い雰囲気をもたらしていましたね。ベンチの3人も感動を噛み締めています。

 

 

BPL初の得点を挙げ、胸を撫で下ろすTAKWAN選手

 

中堅戦。 テーマはCHARGE。GiGOからはLOOT選手、TohokuからはNIKE.選手が出場。LOOT選手はbpm186と早めのBPMの細かいジャリ鍵盤にチャージノートが容赦なく絡む「soldier's waltz」を選曲。しかし、R-RANの中でも最もハズレていると言って良いほどの譜面を引いてしまい、長い16分音符のラッシュで大きくリードを許してしまう展開に。安定を取ったNIKE.選手の作戦勝ちとなりました。

続く2曲目、CHARGEと言えばでお馴染みの「Goldem Palms(A)」。前半部分はNIKE.選手がリードを取っていましたが、チャージノーツとスクラッチが絡む地点でLOOT選手が少し前へ。しばらく僅差ながら点差が縮んだり広がったりとハイレベルなチェイスを繰り広げ、最終盤、LOOT選手が耐えきって逃げ切りに成功。大将戦を前にチームスコアをイーブンに持っていく大仕事を為しました。

 

強敵・NIKE.相手にカウンターを決めたLOOT選手。GiGOメンバー全員で抱き合って喜びを表現する

 

大将戦、昨シーズンクォーターでも相見えたNUCHIO・46の対決となりました。(NUCHIO選手はその際2タテで勝利を収めています)。リベンジに燃える46選手。しかし、GiGOからのストラテジーによって自選曲が変更されてしまいます。GiGO目線に立ってみると、負けは勿論、2回の引き分けは今後を思うとどうしても厳しくなってしまいます。レギュラーステージ折返しを迎えるにあたって兎にも角にも勝利が欲しいところでしょう。

 

1曲目、「GOBBLE」。曲が短いためノーツ数もかなり少なく、一点の重みがある一曲です。2点差、とまさに目と鼻の先の距離で追いかける46選手。中盤まで粘りに粘ったものの、微縦連が絡むPEAK部分でNUCHIO選手が引き離し勝利。まさに思い描いていた通りの勝ち方が出来たといったところでしょうか。

 

爽やかな笑顔を浮かべるNUCHIO選手。自選の極まり具合から見るに、相当な自信があった模様だ。

 

続く2曲目はストラテジーカードによりランダムで選出された「Ganymede」。前半は単調な同時押しで構成されており、いかに点を落とさないか、また、後半は細かい混合フレーズがこれでもかと続くため、いかに崩されないかが肝要となる一曲です。この曲に関しては、NUCHIO選手と46選手のどちらが得意なのかというのは正直わかりません。しかし、事故ベストでハッキリと優劣がついていたとしても、この曲は一度黄ばむとそれに巻き込まれて、大量に黄ばんでしまう事故が起こりやすい曲。なるべく、本番ではやりたくないですね。

オプションについて。NUCHIO選手は見切りやすいMIRROR、46選手は高い地力が必要になるものの、あたり譜面を引くことで勝つ可能性を高めるRANDOMをそれぞれ選択。前半戦では4点の差で46選手が先行する展開となりました。しかし、この曲でこの点差はほぼ無いと考えて良いでしょう。いよいよ始まるGanymedeGanymede。難所の6連符+16分音符の混合フレーズが二人を襲います。

 

NUCHIOか、46か。並んだ。いや、46だ!NUCHIOだ!再び並ぶ!46!!!!NUCHIO!!!!!

 

気付けば、画面の前の私も叫んでいました。激しいフレーズの抜けでNUCHIO選手が5点リード。しかし、Ganymedeにはあと1つだけ、意地の悪いギミックが残されています。それはBPM変化。本当にごく僅かなものですが、会場の緊張感で光らせるのは至難の技です。

 

 

 

恐れていたことが。なんと、最後の最後で46選手が1点リード。勝負が決した。

 

吠える46。既のところでチームの敗北を防いだ。

 

BPLという大会は、eスポーツ競技であるとともにエンターテイメント性をとても重視しています。だからこそ、競技の世界をあまり知らない私でもここまで入れ込んでハマることが出来たわけですが、ここにきて一発勝負の恐ろしさ、勝敗がつくことの残酷さ、結果は絶対的で覆りようが無いことなど様々な感情が襲ってきて、なんだか逃げ出したくなってしまいました。逃げ出したくなるほど、NUCHIO選手の悔しさが、ヒリヒリとした胸の痛みが、伝わってきたのです。

 

最終スコアGiGO 6 - 6 Tohoku。引き分け。両チームともに苦境を迎える。セカンドは生き残りを賭けた熾烈な戦いとなりそうです。早速セカンド第4試合にて相見えますが、この試合がBリーグのすべてを決すると言っても過言ではないでしょう。覚悟はいいか、俺は出来ていない。。。

 

第10試合 LEISURE LAND vs ROUND1

 

レジャーランドはこれまでに2敗と後が無い状況。とにかく勝ちが欲しいなか、大将には勝利の立役者・DINASOを配置。王者ROUND1に挑む。一方、ROUND1はまさかのU*TAKA2連投。早めに勝負をかける作戦に出た。昨シーズンを牽引した2チームによる勝負の行方はいかに。

 

先鋒戦。U76NER vs NAGACH・テーマはCHARGE。先攻・U76NER選手は昨シーズンのファイナルでも披露した一曲「真夏の花・真夏の夢」を選曲。チャージノーツに絡むハネた鍵盤が曲中ずっと続き、リズムをキープするのが難しい楽曲ですが、さすがはU76NER選手、危なげなくポイントを獲得しました。その勢いのまま、他選「Almance」でも勝利。レジャーランドが2ポイントのリードを奪います。

 

中堅戦。2021シーズン以来久々の対決となったG* vs KUREI。1曲目「yellow head joe」ではKUREI選手が圧巻のプレーを見せ、カウンターに成功。1点たりとも落とさない精度、そしてそれを正規譜面で出してしまう様は、まさに“鉄人の帰還”を思わせます。

続く2曲目はレジャーランドからのストラテジーにより「stepper」が「ベィスドロップ・フリークス」に変更。全体を通して16分以上に細かい音符や三連符が散りばめられており、安定してスコアを取るのはなかなか難しい一曲です。最終盤までお互いに大きくリードを取らせず競った展開に。心臓が痛くなるような勝負はG*選手が制しました。なんと自己ベストと同点、こちらも爆発力は健在の模様です。

 

持ち前の度胸で接戦を制したG*選手。筐体に倒れ込む

 

大将戦。DINASO vs U*TAKAというなんとも予想がつけ難い対戦カード。今度はROUND1側からのストラテジーで1曲目が「ラクエン」から「bounce bounce bounce」に変更されました。う〜ん、クセ曲からクセ曲に変わった印象。DINASO選手も持ち前のズレハネ処理能力で高スコアを取ってきそうです。これはわからないぞ。

 

序盤。HEY LADY~ HEY GUYS~ 俺は楽天斎 ピュポピュポピュポピュポw 調子どうだ Kanata?

はい。bpm116の16分という絶妙な遅さの縦連やスクラッチに、イントロの抜けにはハネリズムの皿、と序盤から光らせるのが難しいフレーズのオンパレードです。そのような中でU*TAKA選手はイントロでの失点をわずか1点に抑えるという安定感抜群のプレイ。スタートダッシュを決めたあとも勢いに乗り続け、中盤には20点以上の点差をつけています。勝負あったかと思いましたが、、、

DINASO追い上げる。スクラッチのリズムがさらに細かくなる後半に差し掛かると一気にギアが上がってきます。食らいつく、6点差。ヒリついてきた。いやU*TAKA抜かせない!追い着かせない!

 

終盤はつかず離れずのデッドヒートとなったものの最後に笑ったのは王者U*TAKA。右拳を天高く突き上げました。

 

続く2曲目。優雅なヴァイオリンのメロディに12分や16分が複合した複雑なリズムで絡んでくるスクラッチがとにかく取りづらい1曲、「Wonder Bullfighter」では、終始U*TAKA選手の安定感が光ります。本当に、何をやらせても上手い。。。

どんな分野でもプロとアマの違いは"安定感"にあると言われることがありますが、彼はまさにプロの中のプロですね。

 

第11試合 APINA VRAMeS vs TAITO STATION Tradz

 

すでに2勝を挙げ、悠然と構えるAPINA。UCCHIEを二度目の大将戦に起用です。対するTradzはまだ勝ちがなく飢えている状況。モンスタープレーヤーKKM*のプレッシャーを減らすためにも、ここでひと暴れできるかに注目だ。

 

先鋒PEAK。CHP*1E選手vsRIOO選手、と少し異色な組み合わせです。一曲目はCHP*1E選手セレクト「never....」。LEVEL8・総ノーツ数815、と1点の重みが非常に大きい上、ピアノ特有の少しズレた鍵盤や三連符のフレーズも混ざっており焦りを誘発する曲です。ブレイクの三連スクラッチが全て黄ばむなど、なかなかメンタルに来る内容だったものの、後半でも安定感を見せたRIOO選手が勝利。「どっちが勝ったの?俺?」とチームメンバーに確認する姿はもうお馴染みですね。こういう飄々としたところも彼の魅力です。個人的にはスラムダンクの仙道みたいでカリスマ性を感じてしまいますね。

2曲目。容赦ない縦連と取りづらいリズムの16分が絡むSNOW。序盤、RANDOMの配置の悪さからリードを許したものの、高密度の16分で一気に捲るRIOO。ドラムンベース一筋の名にふさわしい勝利でした。

 

中堅戦。APINAのKENTAN選手は心臓勝負に出ました。数多くのランカーが理論値を出した一曲「怪物」を選曲。相手チームのTradzは毛むくじゃらのモンスターをマスコットキャラにしていますので、そういった部分も少し意識したんでしょうか。

序盤、16分音符の部分では8S.選手が先行。しかし、Bメロの終わりでKENTAN選手が逆転。5ポイントほどのリードを作ります。8分音符が主体で構成されているサビ部分では両者好プレーを見せ差が詰まらない開かない展開に。

アウトロで追い上げ、1点差まで詰め寄る8S。異常なまでのプレッシャーの中、勝利の女神が微笑えんだのはKENTAN。観客席に座る他チームの選手までもを巻き込んで会場を盛り上げます。

 

KENTANwin。観客席の選手たちとハイタッチを交わす。

 

2曲目は細かい6連符の鍵盤が入り交じるメドレー楽曲・「50th Memorial Songs -Beginning Story」。がんばれゴエモングラディウスなど、KONAMIの名作ゲームのBGMが次々と流れます。これは技巧派・8S.選手に軍配が上がるか、と思いきやKENTAN選手もピッタリとくっついて来る。リードを作らせません。結局、最終盤まで大きく引き離すことが出来ず、なかなかに苦しいながらも8S.選手が逃げ切りに成功。思わず、「セーフ」のポーズを取っています。大将戦に希望を繋ぐ展開に。

 

8S.「セーフ......」 eraじゃないよ。

 

大将戦。UCCHIE選手は昨年の vs GAME PANICにてPEACE選手に投げられた一曲「nostos」で勝負です。神秘的なピアノフレーズが特徴の楽曲ですが、縦連やジャリ、早くなって遅くなる感覚揺さぶり型のソフランがこれでもかと盛り込まれており、☆11のなかでも屈指のスコアの取りづらさを誇ります。両者RANDOMを選択しましたが、銀座の悪夢・ハズレ配置となっており、右手が苦しい。そんな中、中盤ですでに50点のリードを作るUCCHIE。もはや後光がさして見えるほどの神プレーでRAITO.選手を下します。

RAITO.選手は緩やかなソフランと同時押し、それに絡むトリルが特徴の「Linus」を選曲。この曲も感覚をバグらせてくる系ですよね~。しかし、nostosよりはだいぶリズムがわかりやすい分光らせやすいので、心臓勝負の要素もあります。序盤いきなり降ってくる16分音符でUCCHIE選手がすかさず10点以上のリード。以降、安定感を保ったまま一度もリードを許さず勝利。完膚なきまでの2タテです。

 

冷静沈着なプレーで今節も2タテで勝利。直後、アドバイザーのDJ GENKI氏とハイタッチで喜びを分かち合った。

 

(UCCHIE。。。上手すぎ。シーズンを追うごとに頼もしさが増していきますね。ほんとに、そろそろ二代目大魔王とか名乗った方が良いのでは、、、)

 

第12試合 SILK HAT vs GAME PANIC

 

これまで1勝1敗。しかしながら、前節ROUND1戦ではVELVET選手が王者U*TAKAに対し最後の最後まで食らいつくというガッツのあるプレーを見せており、ある意味負けよりも価値のある試合となった。今回はKIDO.を大将戦にオーダー。コスト管理の厳しい今シーズンはこういった”逃げ”のオーダーもよく見られますね。セカンドに向けて少しでも獲得ポイントを稼いでおきたいところだ。

対するGAME PANICはMIKAMO + PEACEの最強コンビがすべてを支配しており、MIKAMOを大将戦に据え、ポストシーズン進出を確定させる気満々だ。TAKA.Sのプレッシャーを減らすためにも早々に3勝目を挙げられるか。

 

先鋒戦。昨シーズンのクォーターファイナルでも見られたVELVET vs PEACEの対決です。1曲目「Apocalypse ~dirge of swans~」は、まさにジャンル通りのPEAK要素が難しい楽曲。だんだん細かくなるスクラッチに鍵盤が絡む最大の難所でVELVET選手が僅かに前に。しかし、すぐ追いつくPEACE。後半の16分音符3連のフレーズもまったく黄ばむことがなく、3点差で勝利。MAX-14というとんでもないスコアを出してしまいました。

続く2曲目。曲発表の時点で勝負がついてしまった感じ。THE・PEACE譜面「maduragura」では最終的に26点の差をつけ2タテ。これにはGAME PANICベンチも笑うしかない模様です。

 

圧倒的すぎる精度で今節も2タテ。スコアの高さに驚くVELVET、笑いが止まらないゲーパ二ベンチ。

 

中堅・前節は2タテで華々しいBPLデビューを遂げたLICHT選手が仕事人・FRIPに挑みます。しかし、これもBPLの洗礼か、ストラテジーにより自選曲が変更。もともと選んでいた「make a difference」とは正反対にある、16分トリルや連打の処理能力が求められる楽曲「取り残された芸術(Arranged:Hizumi)」に変更されてしまいます。8分音符が多く、光りやすい楽曲であるため競った展開に。しかし、抜かさせないLICHT。終始小さいながらもリードを守って勝利しました。

続く「pirates blade」。激レコ楽曲特有の笛の音に合わせた掴みづらいリズムが難しい楽曲です。オプションはLICHTがRANDOM・FRIPが正規。お世辞にもLICHT選手の引いた配置は当たっていないというか、細かい音符が右手に寄りすぎているのですが、全く黄ばまない。デビュー戦から数えて4曲連続の勝利となりました。

 

大将戦。GAME PANICからは今シーズン絶好調のMIKAMO選手が登板。シルクからは昨シーズンから大きく成長を見せており、注目度が上がっているKIDO.選手が出場です。一曲目「打打打打打打打打打打」。ノリの良い楽曲ですがサビ前の32分音符階段とサビの怒涛の同時押しが事故を起こしやすく、まさに一点突破で来たかという印象。イントロのBSS+トリルではMIKAMO選手の安定感が光り僅かにリードを作る。以降サビまでスクラッチを交えつつの乱打ですが、ここでも先頭は譲りません。32分階段。お互いに黄グレを出してしまうもののまだ変わらない。まだ抜かせない3点差!

 

しかし、次の瞬間本番の悪魔がMIKAMO選手を襲う。曲名にもある「打打打打打打打打打打」という3連符×10回の同時押しフレーズで一気に失点。この隙にKIDO.選手が前に出ます。すぐに来る2回めの「打打打打打打打打打打」。MIKAMO選手立て直す。しかしKIDO.選手に一切の油断はない!点差を保ったまま3回目の縦連へ!

ここが長い長い。3連符×17でゲシュタルト崩壊をも引き起こしてくるしつこい「打打打」の応酬!それでも両名崩されない!

4回目。3連符フレーズは続くものの、ここからは3連符”乱打”となり認識しやすい形に。最大級の緊張感のなかではあるが、KIDO.選手絶対にリードを譲らない!押し切る!しがみつく!

曲はアウトロへ。イントロと全く同じリズムパターンで構成されており、ノリノリで押しにいける部分ですが、サビで疲弊しきった体にこの密度が少ししんどく感じるはず。しかし押し負けない両者。縮まらない点差!一点突破を狙ったKIDO.選手の作戦はまさに的中。初の大将戦で大きな戦果を出して見せました。

 

昨シーズン十分に実力を出し切ることが出来ず、苦しい想いをすることが多かったKIDO.選手。満を持してここですべてを爆発させ、ジャイアントキリングを達成。SILK HAT・SEIRYUを出さずして2勝目、Wリーグの支配者・ゲームパニックから大金星を挙げました。

 

ジャイアントキリング達成!一番に出迎えたVELVETと熱い抱擁を交わす。

 

さて、チーム戦績としては決まってしまったものの、混戦のWリーグでは獲得ポイントも重要になってきます。2曲目MIKAMO選手セレクト「UMMU」では、最初のスクラッチから快調に飛ばし、なんと70点差をつけて圧勝します。総合スコアはSILK 7 - 5 GAME PANIC。ただでは負けないのがゲーパニの流儀。

 

ファーストを終えて(各チームの所感)

Bリーグ 1位 APINA VRAMeS

強力すぎるダブルエースが3戦連続の2タテ。明らかにBリーグの中で飛び抜けた実力を発揮しています。特にUCCHIEの成長が半端ではなく、ポストシーズン以降強者と相見える場面でも結果を残すことは確実であると見ています。また、CHP*1E・KENTANの単発組も相手選手に仕事をさせないことを徹底しており、惜しくも引き分けに持ち込まれるということが想像できないですね。

既にポストシーズンへの切符は手に入れていますが、1試合少なくて済むという恩恵を享受するためにも1位通過はしたいところ。セカンド第1戦 vs Tradzには今後を見据えてダブルエースのどちらかを配置するかと思いましたが、あくまで1位にこだわる姿勢を貫くようです。コストが十分に余っているため、Tohoku戦あるいはGiGO戦のどちらかに主戦力を集めればそれだけで4勝となり、1位通過確率は67%にまで上昇。個人的には、vs Tohoku戦は中堅UCCHIE 大将WELLOWの万全な体制で勝ちに行くのではないかと予想しています。

 

Bリーグ2位 SUPER NOVA Tohoku

開幕TATSUの2タテで嬉しい1勝を上げたTohoku。1勝1分1敗という成績も相まってなんというか、世渡り上手なチームだなという感じがします。今後のオーダーとしてはNIKE.選手が中堅×2 + 先鋒×1で皆勤賞、TATSU選手と46選手で大将戦を分け合い、TAKWAN選手には器用に立ち回ってもらうという形になるのではないでしょうか。おそらく、というか確実にKKM*に対しては46選手をぶつけそうです。

セカンドの展開としては、KKM*との直接対決は敬遠の上、先鋒中堅封じで引き分け。vs GiGOでCORIVEを討てば2勝2分。といった展開を目指すのではないでしょうか。第4試合 vs GiGOはジャンル次第でいかようにも変わるものの、お互い必死に勝ちに来る場面なので、緊張感が漂う試合になりそうですね。

 

Bリーグ3位 GiGO

ぬちお3連投も勝ちきれず悔しい結果に。特に、2点差で負けた第5試合(vs Tradz)・1点届かなかった第9試合(vs Tohoku)に関しては筆舌に尽くしがたい思いを抱えていることは間違いありません。

0勝2分1敗と、伸び悩んだかに思えるファーストステージですが、これまでの9戦で2タテを食らったのはたった一回。全8チーム中トップの守備力を誇っていることがわかります。エースCORIVEのコストは80、と多めに残っているので、「大将戦×2+中堅戦×1」の形で運用でき、ジャンル次第では大いに勝ちを狙える状況。特に、vs KKM*でSOF-LANやSCRATCH、もしくは幅広い譜面への対応力が求められるTRENDで隙を突ければ自選を守る大仕事をやってのけるかもしれません。というか、かなりありえる話だと思っています。

というわけで、大将戦の采配は vs Tohokuとvs TradzにCORIVE、vs APINAにCYBERXと予想します。大魔王をも貫いた"聖鍵"は、"破壊者"KKM*にも通用するか、注目の一戦となりそうです。

 

Bリーグ4位 TAITO STATION Tradz

0勝1分2敗。下位に沈むTradzですが、彼らにとっての本番はセカンド。KKM*選手がプレッシャーに打ち勝ち、2タテ3連発を起こせるかどうかにすべてがかかっています。GiGOはどうかわかりませんが、APINAとTohokuは敬遠采配で先鋒中堅封じをしてくると読んでいます。これに打ち勝つオーダーができるかどうか、がまず1点。vs GiGOで特殊なジャンルに当たらないか、でもう1点。この2つが大きな不安要素となっている印象です。

KKM*を取っておきながら敗退、は許されない。3勝あげれば確定で進出。2勝1分は他チーム次第、2勝1敗はおそらく脱落。セカンドの全試合すべてが関ケ原、と異質なプレッシャーが掛かる中ではありますが、BPLという舞台を破壊し尽くしてくれることを望みます。

 

Wリーグ1位 GAME PANIC

MIKAMO + PEACEで順調に稼いだ勝ち点6。欲を言えば三戦目のSILK戦も勝って1抜けしたかった気持ちはあるでしょう。セカンドはTAKA.S選手が勝敗を請け負っていくことになりますが、2勝のアドバンテージがあるし、中堅先鋒どちらからでもポイントが狙える心強い味方もいるし、いざとなればMIKAMO選手が1回は大将戦に出られるし、とあまり気負わずに済みますので、順当に勝ち上がることができそうです。

ゲーパ二・シルク・ラウンドワンの3チームは本当に拮抗状態というか、三すくみ状態なのでもしかすると3チームが勝ち点で並ぶかもしれないなと思っています。そのときは獲得ポイント勝負になりますが、その点めっぽう強いのがこのチーム。開幕2戦で21ポイントを獲得しており、敗戦したSILK HAT戦でも5ポイントを取ってきています。先行逃げ切り型のメリットの1つに、早い時期から決勝トーナメントを意識した練習に切り替えられる、という点があると思っています。1位通過ならシードになるので尚更です。トーナメントでも暴れられるか、もう既に楽しみですね。

 

Wリーグ2位 SILK HAT

快進撃。1戦目のレジャーランド戦ではKIDO.選手の成長した姿、SEIRYU選手の勝負強さをアピール。続く2戦目・ROUND1戦ではLICHT選手が大舞台でも安定したプレイングを見せ、VELVET選手がU*TAKA選手にあと一歩のところまで食らいつく、と敗戦ではあるもののシルクの底力を知らしめる結果に。そして3戦目。KIDO.選手魂の自選キープ。明らかに逃げのオーダーにもかかわらず勝利を収める、とこれまでポジれる要素しかありません。

チームとしての総合力はNo.1だと個人的には思っています。なぜなら、これまでの2勝はいずれもSEIRYU選手以外が担っており、特にGAME PANIC戦に関してはエース不在でリーグの支配者相手に勝利を収めています。ほんとに漫画でもやりすぎなレベル。ぜひともリーグを1位通過して、万全の体制でセミファイナルに望み、その勢いのまま結晶まで進んでいただきたい。というか、そうなりそう。

 

個人的な感情も混じってしまうのですが、ROUND1戦は大将LICHTでいきませんか?いや、いきましょう。そしてU*TAKAと対戦しましょう。そして、sigmundを投げましょう。やりましょうやりましょう。

 

Wリーグ3位 ROUND1

大将戦 U*TAKA = ROUND1 WIN。実に美しい勝利の方程式です。3勝目も固いでしょう。個人的には実力(特に地力という面で)が直に出やすい☆12に大将U*TAKA3連投、と予想していましたが、意外と早めに切ってきました。これが功を奏すか、否か、まだ判断しかねます。

1位通過にはおそらく4勝目が必要となることでしょう。となると、U*TAKA以外の勝利請負人が必要となりますが、なんとなくですよ、本当になんとなくですが、I6VV選手が大将戦で半端ない活躍を見せ4勝目を挙げるのでは無いかと思っています。昨年のファイナルでも☆12でポイントを取っていますし(実質決勝点となった)、かなりあり得る未来じゃないですか?そんな期待を込めてセカンドも見守っていきましょう。

 

Wリーグ4位 LEISURE LAND

ファーストは3敗、勝ち点なし、ととてつもなく苦しいシーズンとなってしまいました。初戦のvs SILKを落としてしまったのが、ボディーブローのようにジワジワと効いています。あの試合さえ取れていれば、もう少し楽観的にリーグを見ることが出来たのかもしれません。コスト面では全員平等に少しずつ消費していますので、温存も突撃も可能。まずは1勝、壁を打ち砕けるかが重要です。

全員実力はあるのに、とにかく作戦が噛み合わず勝てていない、という点では昨シーズンのGAME PANICを感じさせる部分があります。しかし絶対に希望だけは失ってはいけない。レジャーランドの選手といえばその晴れ晴れとした笑顔。特にG*選手の明朗とした笑顔。どんなに苦境でも笑顔だけは忘れずに居てくれればいいなと思う次第です。土俵際からの逆転勝利なるか、頑張れ、レジャーランド。

 

 

あとがき

今回はうざったく感じるぐらい感情を前面に出して書いてみました。勝負あるところに涙あり、涙あるところには笑みあり。ひたむきに努力し、感情をむき出しにして本気で喜び、本気で悔しがる選手たち。彼らに敬意を表して、私も読者の感情への訴求力が高い文章を書いてみたくなりました。

好きか嫌いか、どう感じるも読者の自由。謎ポエムはおっさんのご愛嬌!いいねと思ったらこれからもよろしくどうぞ。