【BPLS3】beatmania IIDX レギュラーステージ第1節 感想

こんにちは。ジョルノと申します。ジョバーナではありません。

 

今年は1節終わるごとにできる範囲で感想を残しておきたいな、と思ったので軽めに書いていきます。拙文ですが読んでくださると嬉しいな。

 

 

昨シーズン(S2)と比べて全体的な感想

まずはS2シーズンからこんなところが変わったな!と思ったところから書いていきますね。

 

 

まずなんと言っても照明がかなり暗めというか、シックになったよね~。選手にはっきりとした陰影がついて、ビジュが格好良い感じになりました。

 

ただ、私個人の意見としては、選手の表情が見辛くなったのはすごく残念だと思っています。ピンスポで選手を照らすのは迫力あって良いんですが、ポイントを獲得した選手がベンチに戻ったときの歓喜の様子や、緊張感の伝わる顔元カメラなど、もっともっと見たい部分はあるんです。

 

特に、勝負の世界で巻き起こるドラマもBPLの一つの魅力だと僕は考えてます。BPLS2第19試合にて46選手が指定ジャンルSCRATCHにて極めた自選を通し、思わずメンバーがベンチを飛び出して46選手の背中を擦って労うシーンとか、第27試合で54GAYA選手が自力でポストシーズン出場を決め、オーナーの方と一丸になって抱き合って喜びを表現をするシーンとか、今でも見返すぐらい好きなんですよ。だから、運営さん、本気でこのあたり対策していただけるとファン冥利に尽きるばかりです。何卒、よろしくお願いします。

 

 

続いて、DJについて。2021ではkors Kさん、S2ではabsolute the 4thの3人(DJ TAKA,Ryu☆kors K),S3ではどうやらチームテーマ曲を作った8名のコンポーザーが担当するっぽい感じ、とだんだん増えているのがとてもワクワクしますねぇ。

第1,第2試合ではroughsketchさんがレジデントを担当されてましたが、つなぎが上手ェのよほんと。あと流す曲全部いい曲過ぎ。濡れちゃう。今年はDJプレーからも目が離せない!

 

個人的にはmaozonさんのレジデントが一番楽しみです。

 

 

今年は実況を森一丁さん、解説をEXITさんが担当されています。去年の河野アナ・柴田アナの両名の冷静な解説もすごく良かったですが、一丁さんの熱い実況もいい味出してます。ほんといい声ね~。

EXITさんの解説は譜面知識だけでなく、BPL選手として活躍されていた経験から来る、選手に寄り添ったコメントが唯一無二で、惚れ込んでしまいました。ジャケットもおしゃれでかっこいいね!

 

 

有料会員限定ではありますが、会場の雰囲気を手元で振り返る動画が公開されるようになりました。これね、めちゃめちゃ参考になります。各プレーヤーの癖が良い意味で見えるというか、手首はどのぐらいの角度で、どんな振り下ろし方をして、どういう押し方をして、、、というのがちゃんと見えるのは資料として最高です。

 

(私事ですが、筆者は腱鞘炎の診断を受けたことがあり、そこからボタンの押し方・スクラッチの回し方についてめちゃめちゃ調べるようになりました。腕や指への負担がハンパじゃないゲームなので、楽しく続けていくためにも大事にしよう!)

 

 

第1試合 GiGO vs APINA VRAMeS

 

 

CHP*1E選手のデビュー戦となった先鋒戦。実力派・CYBERX選手は自選の「250bpm」で終盤にリードを作りポイントを獲得。「横浜の精密機械」の2つ名は伊達じゃない、さすがのS乱力でした。続くCHP*1E選手選曲「俺ら東京さ行ぐだ」でもなんとS乱を選択。終盤まで数点のリードを守るものの、ソフランの部分でCHP*1E選手が一気に前へ、そのまま16点差で勝利。初出場と思えないほどの勝負強さを感じました。

 

中堅戦はS3から導入されたテーマ「TREND」での勝負となりました。CORIVE選手は問題作「罪過の聖堂」を選曲。揺れ動くBPMに取りづらいリズムの中、誰にも真似できないギアチェン方法で大差をつけ勝利しました。しかし、KENTAN選手も負けてません。続く「NΦ CRIME」では中盤までリードを取られていたものの、最後には心臓勝負を1点差で制し意地の自選キープ。GiGOの大将に大きなプレッシャーを与えました。

 

KENTAN意地の自選キープ。非常に良い立ち上がりとなりました

 

S2では第1節、第2節に出場されたKENTAN選手でしたが、あまり納得のいくプレーができず決して立ち上がりが良いとは言えない状況でした。それを踏まえて今回の試合を見てると、もうね、感動しました本当に。

 

 

大将戦。NUCHIO選手は得意な中速譜面を選曲するも、UCCHIE選手が圧倒的な力で終始リードし勝利しました。そのままズレズレ譜面が特徴の「明鏡止水」でもポイントを獲得。年々頼もしくなっていくエース・UCCHIEには今年も期待できそうです。

 

 

この3人の後ろにはWELLOW選手が待ち構えている訳で、APINAさすがに強すぎるなという気持ちです。この試合のMVPを決めるとしたら、僕はやはりKENTAN選手を推します。

 

ただ、敗北したGiGOの3人が悪いプレーをしていたかと言うと全くそうではなく、どの曲も肉薄した展開を繰り広げ、わずかな差を争っていました。そしてなにより、このチームは粘り強い性格をしたチームだと思っています。ジャンル次第では全チームが白旗を上げる強烈な武器があり、若きエース2人の成長も恐ろしい。なんだかんだで脱落しなさそうです。

 

 

第2試合 LEISURELAND vs SILK HAT

 

 

昨年準優勝チームのレジャーランドが登場です。今年もメンバー変更なくチーム力を生かした戦いが見られそうです。対するSILK HATは塾長SEIRYUを中心に大きくメンバー変更を行いました。これ以上ない右腕としてVELVET選手を、過去に世界一を取った実績を持つLICHT選手を、昨年からのチームメンバーであるKIDO.選手を獲得。

 

先鋒戦はいきなり衝撃映像となりました。もともと本番にとにかく強い印象のG*選手でしたが、これほどまでとは。。。自己ベストを6点も更新し、大差をつけて自選曲をキープしました。続く「アクマフカ」ではKIDO.選手が好プレーを見せ、去年からの成長をアピールする結果となりました。

 

自己ベストを本番で更新してしまい、思わずガッツポーズのG*選手。

 

中堅戦。去年暴れに暴れたDINASO選手を相手にエースSEIRYU選手が登場です。数々のマジカルミラクルイリュージョンを起こしてきたSEIRYU選手ですが、単発部門での勝利は未だなく、課題となっている印象でした。実際、下馬評ではDINASO選手の2タテを予想する声が多かったように思います。そのような中で、ストラテジーをうまく使ったSEIRYU選手が逆に2タテするという結果となりました。

 

力強く拳を突き上げるSEIRYU選手。2021シーズンのリベンジを果たす。

 

レジャ 1-5 シルクで迎えた大将戦は11 SOF-LANと荒れそうなジャンルで戦うことに。1-PIN選手はS2シーズンにて、あのPEACE選手から2タテを奪っており、絶対的な自信を持っている模様です。対するシルクは"大阪最初の希望"VELVET選手をオーダー。1曲目の「four pieces of heaven」では途中追いつかれるも高密度の鍵盤とスクラッチの絡みで1-PIN選手が優位に立ち、ポイントを獲得しました。続く2曲目は「future is dead」。終始僅差のデッドヒートとなっていましたが、中盤の1小節だけBPMが遅くなる部分でVELVET選手が完璧なプレイを見せ10点以上のリードを作り、そのまま勝利。見ごたえ抜群な勝負でした。

 

一丁さん「あっ いまいーぴん立ちが!」

出口さん「見えましたねぇ~ あれが、『いーぴん立ち』です」

 

 

シルクハットについては過去の試合を見ていると、とにかく運が悪く、そしてSEIRYU塾長以外の選手がなかなか定着しないチームという印象でした。が、今年のシルクは一味違う。SEIRYU+VELVETの相性は最高で、お互いがお互いの苦手分野をキッチリと埋めて結果を出しており、KIDO.選手も昨年に比べて本番力が圧倒的に上がっていると感じました。それにこのチーム、韓国からの刺客・LICHT選手も待ち構えています。この恐ろしさ・不気味さで言うとAPINAに近い雰囲気を感じますね。

 

レジャーランドとしては、あまり落としたくなかった試合を落としてしまった結果になったかもしれません。もちろんチーム力は健在で、6曲すべてでとても良いプレーをしていたように思いますが、Wリーグは何と言っても「死のリーグ」。課題となっている火力不足を解決できなければストラテジーを集中的に打たれ、苦しい状況になる可能性もあります。次戦のGAME PANIC戦は今後舐められないためにも勝利が欲しいところ。頑張れ、レジャーランド。

 

 

第3試合 TAITO STATION Tradz vs SUPER NOVA Tohoku

 

 

ドラマでした。この一言に尽きます。

 

 

先鋒戦では注目度No.1の韓国からやってきた破壊者・KKM*選手が登場です。対するTohokuはTAKWAN選手が出場、初出場同士の対決となりました。1曲目の「Ride on te light(HIGH GRADE MIX)」ではTAKWAN選手が終盤までリードを奪うも、トリルへの対応能力の差でKKM*選手が差を作りポイント獲得。そのまま「Infinity mirror」でMAX-7という驚異的な精度を出し勝利を収めました。

 

緊張感のある初戦を制し胸を押さえるKKM選手。THE BREAKERの名に偽り無し。

 

これね、KKM*選手の化け物ぶりを見せつける結果にはなったんですが、TAKWAN選手もBPL界で上位に位置するスコア力を発揮しててえげつないなと思いました。実際、「Infinity mirror」を昨年のスコアと比較すると、かなりスコアの水準が上がっているように思います。毎年選手のレベルがインフレしすぎてヤムチャ視点。。。

 

Infinity mirrorのスコア比較。TAKWAN選手のスコアもとてつもなく高いです。

 

続く中堅戦。8S. vs NIKE.のサウナレインボー対決となりました。1曲目は三連符と16分音符が入り乱れる難曲「Backyard Stars」。最も密度の高い1小節でNIKE.選手が持ち前の安定感を生かし、差をつけてカウンターを決めました。続くNIKE.選手の勝負曲「PHOTONGENIC」でも勝利を収めるかと思いましたが、終始拮抗した展開の中で8S.選手がわずか1点のリードを守り切り、クロスカウンターとなりました。この時のお互いの健闘を称えあう姿が滅茶苦茶良かった。。。

 

 

大将戦は元チームメンバー対決となりました。今やドラ1・チームのエースとして戦うTATSU選手。二刀流の某野球選手もびっくりの活躍ぶりでRIOO選手相手に2タテ、という結果になりました。半端ねぇ。

 

チームメンバーと抱き合うTATSU。

 

開幕前はSUPER NOVA Tohokuの火力不足感が否めなく、またドラ1TATSUの実力が未知数であることからポストシーズンへの進出を不安視する声が大きかったように思いますが、実際に試合をしてみると手のひらがひっくり返りましたね。なんだこの強いチーム!オーダーの読みにくさも相まって順調に勝ち点を重ねていくのではないか、という印象を受けました。

 

Tradz初戦は黒星となってしまいました。モンスタープレーヤーKKM*擁するTradzですがその弱点は何といってもオーダーの読みやすさ。BPLは大将戦2タテで引き分けに持っていくことができるものの、「2回引き分けは1勝1敗より損」というのはTradzが一番わかっていることでしょう。セカンドシーズンでKKM*選手との直接対決を敬遠されてしまい、先鋒・中堅に徹底的なマークを食らうと一気に厳しい立場に追いやられてしまう可能性も否定できないと思います。次戦では勝利が見たい。応援しています。

 

また、ファンとしてはいつも飄々としているRIOO選手があそこまで呆然としている姿はかなり衝撃的でした。開幕時の負けは引きずりやすい。トラウマとなって今後のプレーに影響が出ないことを切に祈るのみです。とにかく、両チームの皆様、良い試合を見せてくれてありがとうございました。

 

 

第4試合 GAME PANIC vs Round1

 

 

前回王者ROUND1と新体制のGAME PANICとの勝負。先鋒戦はお互いBPLの舞台は初出場ながらも大会経験が豊富なTAKA.S選手とNAGACH選手の対決になりました。NAGACH選手のエンターテイナーぶりはBPLの舞台でも遺憾なく発揮されてますね。グータッチするかなと思ったら勝手にじゃんけんにしちゃったのめちゃ笑いました。

 

そしてこの男、ただのひょうきんじゃなく結果を出す男でもあります。2曲とも自己べストを出して勝利を収めました。BPLでも実力が発揮できることを大いにアピールする結果となりました。

 

中堅戦。"SHINING IIDX IDOL" MIKAMO選手が2タテで流れはGAME PANIC側へ。I6VV選手の「俺ら東京さ行ぐだ」のスクラッチ部分の徹底的な対策ぶりは見事でしたが、どんなジャンル・どんなレベル帯でも高水準のスコアを出せるMIKAMO選手は高い壁でした。個人的には、もしかするとTAKA.S選手に☆12大将戦の3戦をすべて任せ、MIKAMO選手は中堅戦5戦に出場、という形になるかもなと思っています。

 

自選曲で完成度の高すぎるプレーを見せたMIKAMO選手。開口一番に「上手くね?」と一言。

 

大将戦は2年ぶりの愛知勢対決となりました。2021シーズンでは2戦のうちいずれもKUREI選手が2タテで勝利。リベンジを狙うPEACE選手は、もはやBPL定番曲となりつつある「明鏡止水」を投入。やはりこの曲で彼に勝つのは至難の業。もはや約束された勝利を飾ると、続くKUREI選手選曲「Like a vampire」でも終盤の細かい部分で差をつけて勝利。チームとしての成績を見ると、GAME PANICが第1節では最もポイントを獲得したうえでの勝利となりました。

 

 

3年目に入るMIKAMO + PEACE の最凶コンビですが、今までで一番きれいにハマった試合ではないかと思いました。中堅でも大将でも積極的にポイントを狙いに行ける上、広い難易度帯・広いジャンルをカバーできる彼らはオーダーも読み辛く、できれば相手したくないチームだろうなと思います。

 

ROUND1としては、やはり最強の男U*TAKAが出てきてからが本番という印象ですので、リーグ1位通過を狙う上ではKUREI選手・I6VV選手の両名が大将戦で結果を残せるかが重要になってきます。NAGACH選手に関しては自選を落とす気配が全くしないほどの安心感を抱きました。「連覇は覇者のみの特権」、その言葉が現実となるかが楽しみです。

 

 

あとがき

S2シーズン初戦を見たときにも思ったんですが、今年のBPL、さすがにレベルが高すぎませんか??

 

ほんと全員勝って。お願いします。

 

BリーグGiGOWリーグはレジャーランドの脱落を予想する声が大きいようです。個人的には、GiGOの昨年の粘り強さ、そしてクォーターファイナルで大将戦を待たずして勝負を決めてしまった様を見ているとそう簡単に脱落するようなチームではないと思っています。一見若くて爽やかでフレッシュなチームに見えますが、内に秘めた不気味なほどの爆発力が今後他のチームに牙を剥く予感がします。

 

レジャーランドについては黒星発進は後々しんどくなってくるかもしれません。もちろんどの試合も本気で勝ちに行っているのは承知ですが、ファーストで出来るだけ勝ち点を稼ぐ「先行逃げ切り型」の作戦にしたかったというのも事実かと思います。(☆12でU*TAKA and SEIRYU(LICHT) と争って勝ちを取るというのはなかなかにしんどそう)

 

とにかく、全チームそれぞれに魅力があるので、なんとかクォーターまでは進んでほしいというのが本音です。これからも試合が楽しみですね。