【BPLS3】beatmania iidx レギュラーステージ第2節 感想

こんにちは。ジョルノと申します。ジョバーナではありません。

 

(2023/07/27)

前回の第1節の感想記事は結構時間がかかってしまい、第5試合・第6試合が公開されたあとにようやく投稿する事になってしまいました。今回はその反省を生かして、時間があるときに書きだめました。

 

(2023/08/12)

でも結局遅くなってしまいました。許して。断罪。

 

昼夜問わず灼熱の季節でバテてきてますが、同じぐらい熱いのがBPLS3。鉄は冷めないうちに打てと言いますので、自分の感想もライブ感を詰め込んで熱いものに昇華できたらいいな!と思っています。

 

第1節までを振り返って

 

第1節までの結果 今シーズンから2リーグ制に変わりました。

 

 

まずは一緒に第1節までがどうだったか振り返っていきましょう。新しいメンバーを迎えたチーム、全員継続したチーム、色々ありますが開幕前と印象が大きく変わったのはやはり SUPER NOVA Tohoku でしょう。

 

BPLS2にて大いに活躍を見せた TATSU選手、NIKE.選手、46選手に加え、TAKWAN選手を指名したSUPER NOVA Tohoku。開幕前はドラ1 TATSUの実力が未知数であること、NIKE.選手が手に怪我を負っていることなどから、不安の声が多数だったように思います。しかし、実際に試合が始まってみると、TATSU選手が元チームメイトであるRIOO選手を2タテで下すという快挙をやってのけました。

 

失礼を承知で私の感想を述べさせていただくと、8S.選手がNIKE.選手の自選「PHOTONGENIC」を取った時点でTohokuの負けは濃厚かなと思ってました。だからこそ、RIOO選手の自選「New Decade IIDX edition」でリードを取った瞬間は興奮を通り越して空いた口が塞がらない状態になってましたね。TATSU選手の無類の勝負強さがますます証明される結果となり、ドラ1の重責を担う人材として全く遜色ないことをひしひしと感じました。

 

Wリーグではレジャーランドから勝ち点3を得たSILK HATが印象に残りました。SEIRYU選手とVELVET選手のシナジーがとても良く、付け入る隙のないチーム構成になっていると感じました。先鋒戦に出場したKIDO.選手に関しては昨シーズンからの大きな成長を見せており、その高い専門性から状況を打破するキーマンになり得ることが予想されます。また、このチームで最も不気味なのは、KACチャンピオンを獲った男・LICHT選手が後ろに控えている点です。辛酸を嘗めた過去2シーズンの分も含めて大暴れしてくれ!

 

 

第5試合 TAITO STATION Tradz vs GiGO

 

初戦が黒星スタートとなったチームどうしの対決。ここで負けるとチームの立場は一気に当落線上へ。温存されたストラテジーが飛んでくるであろう第3節を前にして、なんとしても勝ち点が欲しい。負けられない試合。

 

先鋒戦はBPL初出場のRAITO.選手と今シーズン初出場のLOOT選手の対決となりました。テーマはSOF-LAN。昨シーズンと比べると、「fun」や「罪過の聖堂」、「mind the gap」など難曲が増えており、対策必須のジャンルです。

 

RAITO.選手はBPLの舞台にて最多選曲回数を誇る「op.31 叙情」を選曲。イントロから最初のサビまではLOOT選手にリードを許したものの、じわじわと追い上げて逆転し、勝利。この曲は本当に安定して光らせるのが難しいし、手順も多くて本番で失敗しやすいし、真っ先に対策されているだろうし、、、となかなか選曲するには勇気が要る楽曲なんですが、初登場のプレッシャーを跳ね除けたRAITO.選手、見事でした。

 

対するLOOT選手は「mind the gap」を選曲。ソフラン回数も多いし細かいリズムは多いし、こちらもとにかく難しい楽曲。ほんとに☆9か?

中盤まではRAITO.選手が数点のリードを守っていましたが、ギアチェンの安定感でLOOT選手が上回り、大差をつけて勝利しました。ソフランジャンルはこれがあるから怖いんだよな~。

 

続く中堅戦。TradzからはRIOO選手、GiGOからはCYBERX選手が出場。RIOO選手は「THE・RIOO譜面」である VJ armyを選曲し、今季初のポイントを獲得しました。彼はほんとこういう変態チックな譜面が上手い!(褒めてます)

対するCYBERX選手は「daisuke」を選曲していましたが、Tradzからのストラテジーにより「P.O.W.E.R.」に変更されました。が、それをものともしない完璧なプレーで終始リードを奪い勝利。チームのピンチを救う一手となりました。

 

メンバー全員で抱き合い、喜びを表現するチームGiGO

 

勝負の行方は大将戦へ。8S.選手選曲「Golden Palms(L)」は最後の最後まで両者が一歩も譲らないデッドヒートとなりましたがわずかな差で8S.選手が勝利。思わず床にへたりこむNUCHIO選手。しかし、続く「Nocturnal 2097」では終始安定したプレーを見せ勝利。両チームとも落とせない試合の結末はなんと引き分け。お互い決めきることができず、ほろ苦い結果となりました。

 

接戦を制しポーズを決める8S.選手。うなだれるNUCHIO選手だが、自選曲では圧倒。
意地の勝ち点1を持ち帰る。

 

前節の敗北でかなり落ち込んでいたように見えたRIOO選手。今回の試合も少し表情が固く、いつもより緊張されていたのかなと思いましたが、まだまだ隠し持った武器がある模様です。初出場のRAITO.選手についても少し緊張が見られたものの、いきなりの癖強ジャンルで自選を守ったという実績は、1ポイントの枠に収まらないほどの活躍ぶりですね。

Tradzのファースト最終戦はvs APINA VRAMeS。本当に勝敗の予測が全くつかない試合となっています。ここで勝ち星を取ることができればKKM*選手が大将を務め、勝ち点を伸ばせることが見込まれるセカンドに向けて大きな弾みとなります。大将戦はRIOO vs UCCHIEだと思っていますが、実際はどうなんでしょうね。今からワクワクが止まりません。

 

一方、GiGO・特にNUCHIO選手にとっては大きな悔いを残す試合となってしまったことは事実です。これまで4名全員が非常に内容の良いプレーをここまで出せているものの、なかなか結果がついてこないのがもどかしい。焦ってくる時期ではありますが、昨シーズンのクォーター(vs APINA)で見せた完璧な試合運びは私の中でトラウマのような形で記憶に残っているのです。簡単に落ちるチームではない。

次回のTohoku戦ではストラテジーの権利が残っていますし、勝利すれば少なくとも3位に浮上します。今回の勝ち点1が価値あるものとなるか、貧乏くじとなるかは今後の活躍次第でしょう。

 

 

第6試合 GAME PANIC vs LEISURE LAND

 

54GAYA監督率いるGAME PANICは初戦にMIKAMO+PEACEの2枚看板を惜しげもなく配置。3年目となるこのコンビですが、前節は王者ROUND1に対し過去最高の試合運びを見せました。特にアイドルMIKAMOの立ち上がりがとても良く、自選他選ともに20点以上の差をつけて快勝している状況。対するレジャーランドは初戦でストラテジーが刺さってしまい手痛い敗北。ここを落とすとかなり辛い。

 

先鋒戦はこれまでに数々の実績を残してきた仕事人同士の対決となりました。FRIP選手はもはやBPLで毎週選ばれている大人気曲「俺ら東京さ行ぐだ」を選曲。テーマに沿った中盤のスクラッチ部分では差を詰められてしまうものの、持ち前の鍵盤の安定性を生かし勝利。対するU76NER選手は素早いリズムのスクラッチ技術が要求される「Somebody like you」を選曲し勝利。両者の狙いがきっちりとハマった結果になりました。

 

天を仰ぎ安堵の表情を見せるU76NER選手

今シーズンは各選手に与えられたコストがカツカツな分、ドラ4の出場頻度が高くなり、同じ巡目同士の戦いが多くなっている印象を受けますね。あと版権曲が選曲できるようになったことで、一般の方にも視聴してもらいやすくなったかもなと思います。嬉しいね。

 

中堅戦。テーマはTREND。第1節でも見られた「☆10×TREND」の組合せですが、やはり”あの曲”が選曲されてしまいました。MIKAMO選手選曲「罪過の聖堂」。名に違わず神々しく重厚な雰囲気の楽曲であるこの曲ですが、☆10の中で一番と言っていいほどスコアを取るのが難しいです。そして、今作に登場した楽曲ですので、まだまだギアチェン方法が確立されておらず、各選手がオリジナリティ溢れる方法で対策を行っている発展途上の楽曲でもあります。試合中の画面を注目して見て頂けるとわかるんですが、MIKAMO選手と1-PIN選手でギアチェンを行うタイミングが結構違っていますね。試合運びとしては、MIKAMO選手が前半ですでに30点以上のリードを作って逃げ切りに成功しています。このアイドル、演歌もR&Bもクラシックもこなせるらしい。。。

続く1-PIN選手セレクト「sunny day vibes」。チャージが多く絡むもののリズムが分かりやすい分スコアは比較的出しやすく、心臓勝負をしに行った印象です。結果はMAX-5(99.783%)でMIKAMO選手が勝利。TOP SCORE賞で堂々の1位を記録するほどの好プレーでした。1-PIN選手もMAX-10の記録を出しており自信を持って選曲してきたことが分かるスコアでしたが、一歩及ばず。

 

大将戦はPEACE×☆11×SCRATCH、とあまりに危険すぎる戦況。PEACE選手は数ある十八番のなかでも、スクラッチと鍵盤の複雑なリズムを処理することが要求されるスコア難な楽曲「Just a little smile」を選曲。G*選手は終盤まで食らいつくものの、後半に待ち構えたスクラッチパートでPEACE選手がどんどんと引き離し勝利。その勢いのままG*選手選曲「Swarm Of Scrabs」でも自己ベストを更新する驚異的なプレーを見せ勝利しました。

 

右手を高らかに挙げ喜びを表現するPEACE選手。まさに敵なしか。

 

GAME PANIC、さすがに強すぎる。。。初戦に続き中堅MIKAMO + 大将PEACEの黄金打線が場を支配しましたね。勝ち点6がうれしいのはもちろんのことですが、獲得ポイントでも2戦通して21と、まさに圧勝をしていることも首位争いのなかで重要になってくるかもしれません。とにかく、このチームが今のところWリーグを制していると言っても過言ではありませんね。

 

レジャーランドは今季二度目の敗北となりました。開幕から4戦全勝だった昨シーズンと比べると、どうしてもしんどい状況になっているなと感じてしまいます。セカンドでは同リーグにTAKA.SやSEIRYUといった強打者が出てくるため、先鋒で2勝・中堅で1勝以上・大将で1勝の「繋ぐビートマニア」を実現できるかが大事になってきそうです。とはいえ、ファーストでまずは1勝がほしいところ。次節、ROUND1戦が分水嶺となることでしょう。

 

 

第7試合 SUPER NOVA Tohoku vs APINA VRAMeS

 

第1節に勝利したチーム同士での対決。SUPER NOVA TohokuはエースTATSUの恐ろしいまでの本番強さを見せつけ、下馬評をひっくり返す形で勝利。負けたものの内容はものすごく良かったTAKWAN選手、相変わらずの安定ぶりを見せたNIKE.選手、とアピールポイントも多く、底の知れないチームであるといった印象です。一方、ダブルエース体制となったAPINA VRAMeSは前節にUCCHIE、今節にWELLOWをオーダー。前節で大将戦2タテの大活躍を見せたUCCHIEに続けるか、大注目の1戦。

 

先鋒戦はこれまたエモい組み合わせとなりました。2021年のチーム発足時から単発組としてチームの土台を支えたNIKE.・KENTANで争う2ポイント。NIKE.選手はノリノリになれるメロディックな一曲「beatAffection」を選曲。途中抜きつ抜かれつのデッドヒートとなるものの、後半に少しずつNIKE.がリードを作り勝利。心臓の強さを見せつける結果となりました。続く「sigsig」はBPMが179とそれなりに速く、スクラッチの絡みも多い実にKENTAN選手らしい選曲です。両者RANDOMオプションを使用しての勝負となりましたが、なかなかの曲者譜面に。16分音符が多くなっている部分でNIKE.選手がリードを作り、そのまま勝利。先鋒戦は"羅針盤"NIKEの勝利となりました。

 

NIKE.選手もKENTAN選手も場に飲まれすぎないというか、準備中にものすごく落ち着いた表情をされているのが印象的です。冷静さとともに頼もしさがあり、なんだか背中が大きく見えてきますね。

試合後はお互いに健闘を称え合い、カメラに向かって肩を組んでツーショットです。チームという垣根を超え、IIDXプレーヤーとして、戦友として、ライバルとしてお互いがお互いを尊敬されていることがよくわかる良いシーンでしたね。

 

チームは違えど、勝利に向かう気持ちは同じ。

 

続く中堅戦は前節に大きな結果を残し、絶好調のTATSUに対し新参者のCHP*1E選手が挑む形になりました。BPLの洗礼を浴びせるがごとくSUPER NOVA Tohoku側からストラテジーを使用。CHP*1E選手選曲「midnight drive」が「SWEET LAB」へ変更されました。TATSU選手選曲「SPEED DEMON」では序盤のジャラジャラした鍵盤でTATSU選手が10点以上のリードを作り、そのまま大きなミスもなく完封勝利となりました。続く「SWEET LAB」ですが、両選手ともに得意中の得意譜面、という印象で、とんでもない勝負を見せてくれるのではないかという期待感が高まっていたところですが、、、

 

実際、とんでもないものを見せていただきました。序盤はTATSU選手が安定して光らせ、数点のリードがあったものの、中盤以降CHP*1E選手の追い上げが凄まじく、ついにアウトロで逆転。まさに「番狂わせの鼓手」たる活躍を見せました。

 

アドバイザーも含めチームメンバー全員が歓喜し、CHP*1E選手を迎えた。

 

昨シーズンに比べて筐体とベンチの距離が近くなったことで、チーム一丸となって喜ぶシーンが増えた気がします。DDRチームからの良い波がIIDXチームにも輸出されてる感じですね。新たな魅力となっています。

 

大将戦。前節でKKM*選手に対し高水準のスコアを出したことで株を上げたTAKWAN選手と、BPL ZEROから出場する古株・WELLOW選手の対決となりました。ここで2タテすれば勝利に持っていけるというビジョンが見え、ストラテジーを使うならここしかないよな、と思っていたところやっぱり使ってきました。APINAからのストラテジーにより、TAKWAN選手の選曲は「S!ck (Nhato Remix)」へ。前半のチャージノーツ地帯ではTAKWAN選手が驚異的な精度を見せ5点ほどリードしていたものの、中盤以降スクラッチ絡みや二重トリルが降ってくるたびにWELLOW選手が少しずつ突き放し、22点差で勝利。自己ベストから4点しか下がっていないとんでもないプレーでした。

続く2曲目は「10000 MILES AWAY」。まさに令和譜面と言える片手処理のオンパレードが特徴のこの曲ですが、自選曲に選ぶだけあってWELLOW選手が完璧な対策を見せ、2タテで勝利となりました。

 

 

先週のUCCHIE選手に続いての2タテ。高火力のダブルエース体制がカッチリとハマっていますね。この2人に関してはジャンルを問わず活躍できる印象ですので、レギュラーはもちろん、ポストシーズンでも圧巻の強さを見せつけてくる期待すら既に抱かせてくれます。

また、CHP*1E選手の本番強さも光っています。これまでの2試合を見ると、数点リードされたのちに後半逆転する展開になっているので、序盤で黄グレを出しても集中力が途切れることなく、決してあきらめない芯の強さを持ったプレーヤーであることがよくわかります。

 

SUPERNOVA Tohokuとしては、昨シーズンに引き続きNIKE.選手の安定感、TATSU選手の自選キープ力が目立っていますね。今までの戦績を見てみるとTATSU選手の自選キープ率はなんと100%。これは

・U*TAKA選手(BPL ZERO~現在)

・TATSU選手(BPLS2~現在)

・DINASO選手(BPLS2)

・RIOO選手(BPLS2)

・CORIVE選手(BPLS2) ☆ストラテジーはカウントしない

・DOLCE.選手(BPL2021)

のみが達成している偉業です。調べててびっくりしたんですがU*TAKA選手ってBPLにおいて自選曲を一度も落としてないのね。  ・・・ヤバすぎませんか?

ちなみにNIKE.選手の自選キープ率は75%(2021)→87.5%(S2)。2人とも全幅の信頼を寄せられる本番強さがあります。

 

 

第8試合 ROUND1 vs SILK HAT

 

ROUND1は前節でNAGACH.選手が自己べ2連発と好プレーを見せるも、MIKAMO+PEACEの最凶コンビに敗北を喫した。王者U*TAKAを出す以上絶対に負けられない大一番です。対するSILK HATは前節でVELVET選手の魂の自選キープによりレジャーランドに勝利。大将戦にVELVETを連投&再び頂点を目指すLICHT選手投入、と2勝目に向け盤石すぎる体制。

 

先鋒戦には早速元チャンピオンLICHT選手が登場。鉄人・KUREI選手と一戦交えます。1曲目の「太陽 ~T・A・I・Y・O~」では曲中の点差が5点以上に膨らまない超接戦となりましたが、最後の1ノーツが運命を定めてしまいました。1点差でLICHT選手が勝利。続くは「Backyard Stars」。BPLではおなじみの曲ですが、3連符に16分音符が絡みまくるゲキムズ楽曲です。両者RANDOMですが配置が「3456721」と正規崩れな配置でお世辞にも当たっているとは言えません。そのような中で両者ともに好スコアを出すも、LICHT選手が僅差で勝利。久しぶりの表舞台でしたが、力が衰えていないどころかますます磨かれていることを知らしめる結果となりました。

ただ、KUREI選手も好プレーを見せており、たらればの話になってあまり良くはない言い方ですが、相手がLICHT選手でなければ、、、と思ってしまうほどのスコアです。実際「BPL完全解説サイト」様にてまとめられている、「Backyard Starsランキング」を見てみると、今回のKUREI選手のスコアは堂々の3位にランクインしているんですね。(ちなみにLICHT選手は1位。この配置でこのスコアを!?!?)

 

 

中堅戦。I6VV選手は昨シーズンのファイナルでも投げた「soldier's waltz」を選曲。ファイナルの時も思いましたが、なぜRANDOMでこの曲を押せるのか。相当の自信を持って選曲したことがわかる勝利でした。

 

天高く人差し指を掲げるI6VV選手。「お前が一番!」

2曲目。KIDO.選手は昨シーズンも選んだ「Infinity Mirror」を選曲。昨シーズンから23点も伸ばし、さらなる飛躍を見せました。ハネリズムにズレズレ階段と絡むチャージノーツ、全く光る要素のないこの曲ですが、BPLS3での平均スコアは2312(MAX-16)とまるでfly aboveのようなスコアが出ています。なぜ、どうして、、、

 

KIDO.選手の完璧なプレーに喜ぶSILK HATベンチ。ネットで有名な外国人4人組の画像みたいになっています。

 

大将戦、文章で何かを言うのはすごく野暮なことに感じるぐらい熱烈な試合でした。U*TAKA vs VELVET。去年この戦いを見たかった人もいたでしょう。「指定ジャンル:TREND」というのも予想がつかず何か起こりそうな予感を感じさせます。

1曲目「いつかオトナになれるといいね。」、略して「いつオト」。課題曲リストを隅々まで見てたわけじゃないんで知らなかったんですが、IIDX EDITIONだけでなく原曲を選曲することができるんですね。こりゃあ良いぞ。

譜面については、均一な16分音符で構成されており安定して光らせやすいことから、様々な場で結果を残してきた王者のメンタルを持ってして心臓勝負に来たなという印象です。予想通り2桁以上に差が広がらない展開になりましたが、一度もリードをさせずU*TAKA選手が勝利。この男の壁が高すぎる。

 

自選曲を取り、小さくガッツポーズをするU*TAKA選手。王者は決して油断などしない。

 

2曲目「Ruler or Loser」。VELVET選手のスクラッチは超一級品ですので、「VOLCANIC BIG BEAT」で来るかなと安易に予想していましたが、これはこれで納得。ノーツが少なく、わかりやすいリズムで光らせやすい曲なので、1ノーツ1ノーツを大事に光らせなければなりません。そのうえ中盤の長いトリルや後半のCN絡みにも警戒が必要。ていうか、百聞は一見にしかずということでまずは見てよ。

 

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これちょっと心臓無くなりましたよ。こんなに長時間U*TAKAからリードを奪ったのってBPL史上初じゃないですか???結果としては2点差でU*TAKA選手の勝利となったのですが、2曲通してわずか8点差、と絶対王政が崩される日は近いのかもしれません。何より、こんなにアツい試合があっていいのか!?と思いました。 筆者は放送当時、夜勤の休憩中で「Ruler or Loser」だけリアルタイムで見れたんですが、思わず叫びましたよ。

 

大将U*TAKA=勝者、ROUND1。以前からあるこの"勝利の方程式"ですが、今までで最も苦しい試合展開だったかもしれませんね。王者・U*TAKA選手についてはセカンド大将戦3連投は確実かな~と予想してたので、ここで出てくるのは少し意外でしたが、「☆11×TREND」を信頼して任せられるとなると、すべての属性で高水準なスコアが出せるU*TAKA選手一択です。とにかく、弱点が無さすぎるぞ。

個人的には、KUREI選手がこれまでの2戦でポイントを獲得できていないことが気がかりです。勝負の世界なので、勝つ選手がいれば負ける選手がいるというのは当然だ、と理屈ではわかっていても、負けた選手の表情を見るのはやはり心に来るものがあります。ここは静かに、"鉄人"の帰還を待つのみ。

 

SILK HATは敗戦こそしたものの、なんだか勝利よりも価値のある負けだったような気がします。あの王者U*TAKAの喉笛に食らいつけそうだった、なんならもう一度やれば今度はこちらの2タテだったかもしれない、とまで思わせる選手はこれまででVELVET選手だけでしょう。こんなにも、こんなにも昂ぶる試合を見せてくれてありがとう。本当にありがとう。

そして、大将戦だけでなく、先鋒・中堅にもいろいろと希望が見えましたね。LICHT選手は高難易度だけでなく低難易度まで幅広くカバーできる柔軟性をチームにもたらし、KIDO.選手は頼もしすぎる自選で最前線を守る守備力をもたらしています。チームとしての完成度の高さが伺える、そんな試合でしたね。

 

 

あとがき

年々BPLという催しへの本気度が高まっている、と肌で感じます。2リーグ制になったことで見られないかもしれない組合せ(KKM* vs U*TAKAやUCCHIE vs PEACEなど)が出てしまったのは残念ですが、ファーストでこれだけ面白いんだから、セカンドでリベンジマッチになったらそりゃもう、そりゃあもう、、、。今から楽しみすぎる。

 

APINAゲーパニが一つ抜きんでている形になっていますね。スーパーエース2人組が分担して大将戦を担当できるAPINAはコスト運用も楽そうです。その分、CHP*1E選手とKENTAN選手の中堅戦担当回数が多くなるわけですが、この2人の調子もすこぶる良く、絶対に自選はキープしてくるという頼もしさを感じます。GAME PANICは2枚看板がやはり強い。そしてこの2人のコストが枯渇しても、発狂神・TAKA.Sと必殺仕事人・FRIPが待ち構えています。あまりにゴリゴリの編成に少々むつごさを感じるレベルです。

 

一方、GiGOレジャランは依然厳しい状況に置かれています。どちらのチームも良い試合はしているんですが、、、

特にGiGOはどこかに突破口がないか、ともがいている感じがします。しかし、エース・CORIVEのコストはまだ80も残っており、まだまだ何とも予想がつけ難い感じですね。CYBERX選手かLOOT選手が大将戦に出るのは確定っぽいですが、どういうジャンルに出るのか楽しみです。☆12×PEAK×CYBERXとか、面白そうね。

 

「勝てば官軍負ければ賊軍」という言葉がありますが、負けたチームが悪かったのかというとそれは違う、という立場で私は考えています。そもそも、あの舞台に立ち、戦う姿勢を見せるというだけで特別で、素晴らしいことなんですから。我々ファンの使命は、勝っても負けても選手たちに精一杯の賛辞を贈ることなのかもしれません。今後も楽しみに見ていきましょう。